将棋の青野照市九段の引退が確定 現役最年長70歳、最年少に敗れる
将棋の現役最年長棋士・青野照市九段(70)の引退が11日、確定した。
東京都渋谷区の将棋会館で指された第82期名人戦・C級2組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)9回戦で現役最年少棋士の藤本渚(なぎさ)四段(18)に敗れたことで決まった。
棋士の引退には複数の規定があり、成績低迷や定年に関わる。青野九段は定年に達しており、順位戦の最下級であるC級2組から陥落したことで引退となった。
今年4月で現役50年の節目を迎える青野九段は、本局に敗れて今期C級2組で0勝8敗となり、参加55人のうち下位12人に付与される「降級点」が確定。累積が3度目となったため、陥落が決まった。順位戦の残り2局を指した後、参加中の棋戦で全て敗退した時が最終対局になる。
本局の相手となった藤本四段は今期の勝率ランキング1位(勝率8割5分7厘)の有力若手棋士。序中盤は青野九段が優位に進めたが、最後は藤本四段の勝負術が上回った。
引退が決まった青野九段。終局後の取材に、いまも続く目標について語ってくれました。記事の後半で、対局した藤本四段の言葉とともにお伝えします。
感想戦終了後、青野九段は「…