サッカーから生まれる平和 長崎のクラブ元社長が信じる「使命」

有料記事被爆国から

聞き手・西本秀
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 核兵器が使用される懸念が世界に影を落とす中、原爆投下から79年を迎えようとしています。長崎県出身で、日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)理事長を務める高田春奈さんに話を聞きました。

自分だからこそ感じることを発信

 長崎市長が8月9日の平和祈念式典で読み上げる「平和宣言」の起草委員のひとりに選ばれて4年目になります。社長を務めた、Jリーグのサッカークラブ「V・ファーレン長崎」の取り組みがきっかけで、声をかけていただきました。

 毎年、平和をデザインした特別ユニホームを用意し、「平和祈念マッチ」と題した試合を開いています。2018年にサンフレッチェ広島と、翌年はFC琉球と対戦しました。サッカーを通して、ファンや若い世代が平和や原爆について考える機会になってほしいと思っています。

 私自身は、核廃絶などを訴える平和運動に直接は参加していません。

 起草委では、被爆地の思いを次世代に広げるにはどんな宣言文にするべきか、長崎の外で暮らす自分だからこそ感じることを意識して発言しています。

言葉や国を超えて

 故郷は長崎県北部の佐世保市

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この記事を書いた人
西本秀
長崎総局次長|編集デスク
専門・関心分野
戦後社会の変容、台湾政治
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    みたらし加奈
    (臨床心理士・NPO法人mimosas)
    2024年7月31日23時45分 投稿
    【視点】

    高田さんの話から、ある1つの自分の経験を思い出した。自分語りになってしまって恐縮だが、その話をつらつらとコメントをさせてもらえればと思う。 大学生までの自分は、SNSで盛り上がる言説を鵜呑みにするような若者だった。そのなかで、私の心が「嫌

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