ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザでの戦闘が続くなか、パリ・オリンピック(五輪)は7月26日に開幕する。国際オリンピック委員会(IOC)は今大会から各国・地域の選手団に対し、2枚を上限に「セキュリティーオフィサー(警備)」パスを発行する。
このパスを持った警備担当者は選手村や競技会場にも入ることができる。日本選手団の関係者は「各国に(警備)パスが発行されるのは初めて。治安の問題に対応するためだろう」と話す。日本選手団には在フランス日本大使館のスタッフが警備担当として付き、仏当局などから治安情報を収集するという。
過去の五輪でもこのパスの発行が例外的に認められたのがイスラエル選手団だ。
きっかけは1972年ミュン…