第4回60歳では遅い? 「死ぬまでにやりたいこと」の実践とコスパの関係
人生100年時代。老後のさまざまなリスクに備え、貯蓄や投資で少しでも手元のお金を増やしておきたい、というのが多くの高齢者の本音ではないだろうか。
そんななか、お金を使い切って死ぬ、という考え方が静かなブームになっている。火付け役は2020年に発売された米国の実業家、ビル・パーキンス氏の本「DIE WITH ZERO」(ダイヤモンド)。日本でも39万部が売れるロングセラー本となっている。
どうやって実践するのか。生活経済ジャーナリストでライフプランなどのコンサルティングをする和泉昭子さん(62)とともに考えた。
和泉さんも本を読んだ一人で、「自分も含めFP(ファイナンシャルプランナー)の仲間で『お金を賢く使い切る』方法を提案する人はいたが、『DIE WITH ZERO』とまでダイナミックに言った人はいなかった」と振り返る。
筆者のビル・パーキンス氏は「ため込んでいるそこのあなたへ」として、人々がお金を使い切れない四つの理由を説明している。
「DIE WITH マイナス」にならないコツ
死ぬまでにお金を使い切りたいと思っても、蓄えが尽きて「マイナス」になるのは怖い。老後のお金は一体いくら必要になるのでしょう。さらに「余分なお金の上手な使い方」のコツを、和泉さんが解説します
①自分がいつ死ぬのか分から…
- 【視点】
「DIE WITH ZERO」どころか「常にZERO」の生活をしてきた私は今から貯め込む予定です(笑)お金は人生を豊かにするための経験との交換ツールと思って使ってきました。後悔は全くありません。最近は人生の締めのステージを意識し始めてきまし
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