ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍によるロシア領内への反撃が1週間を過ぎても止まらない。予想外の越境攻撃は侵攻開始後、最大規模で、ロシアにとっては第2次世界大戦後で初めて領内に外国軍の本格的な進軍を許す「失態」となった。ウクライナには今後の和平協議などをにらみ、ロシア側を揺さぶる狙いがあるとみられる。
ロシア軍や独立系メディアによると、ウクライナ軍の戦車部隊などによる進軍開始は6日早朝。南西部クルスク州の国境地帯から約30キロの地点まで進んだ。少なくとも28集落を制圧し、欧州向け天然ガスパイプラインの施設も占拠したとみられる。数百人のロシア兵士を捕虜にしたとの情報もある。隣のベルゴロド州知事は14日、非常事態を宣言した。
ウクライナ側は電撃的な作戦の詳細を公表していないが、ゼレンスキー大統領は12日、東京都の面積の半分弱にあたる1千平方キロが支配下にあると強調し、13日には、74集落を制圧したと述べた。安全保障担当の高官はAFP通信に、兵力は「数千人規模」だと明らかにした。数日で終わった以前の越境攻撃とは違い、制圧地域に陣地を築いて拠点にする構えだ。
一方、ロシア国防省は連日…
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