自民総裁選、11人が出馬意欲 漂う解放感、垣間見える内向き志向

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小手川太朗
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 裏金事件による派閥の解散決定後に行われる9月の自民党総裁選に、立候補の意欲を示す議員は計11人にのぼる。実力者たちが塞いでいた瓶のふたが開き、党内に漂う解放感を象徴するようだが、従来の内向き志向は変わらず垣間見える。

 1972年に推薦人による立候補制度を導入して以降、最多の候補者は2008年と12年の5人。今回も20人の推薦人が集まらず、出馬できない議員も出るとみられるが、過去最多を更新する可能性がある。

 11人のうち、推薦人を集めた上で、19日に一番乗りで正式に立候補表明するとみられるのが、衆院当選4回の小林鷹之・前経済安全保障相(49)だ。

 17日には同期議員の集会に…

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    牧原出
    (東京大学先端科学技術研究センター教授)
    2024年8月18日14時36分 投稿
    【視点】

    首相に適任かどうか疑問の残る候補が多数乱立するのは「解放感」というよりは、「ガバナンス崩壊」と見た方がよい。「シン・民主党」の登場と言えるかもしれない。かつての民主党は、あれだけ党内がまとまらなくても議員の発言は活発で、あたかも解放区のよう

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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2024年8月18日14時54分 投稿
    【提案】

    ■総裁選公開討論会の開催を「国家ビジョン」「政治とカネ」「派閥」について問いだだせ  候補者が多いことは良いことだ。派閥のしがらみなどから解き放たれている。人材の層の厚さ、多様性はポジティブに捉えるならば、自民党の強みの一つでもある。推薦人

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自民党総裁選挙2024

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