米共和党のトランプ前大統領(78)は12日、大統領選に向けた次回のテレビ討論会に応じない考えを示した。民主党のハリス副大統領(59)は、再び討論会を開くことが「有権者への義務だ」と実施を求めている。
大統領選に向けては通常、2~3回のテレビ討論会が事前に実施されることが多い。だが今回、トランプ氏とハリス氏の間では、10日に実施された討論が最初で最後となる可能性が出てきた。
トランプ氏はSNSに「敗者が最初に口にするのは『再戦を望む』という言葉だ。世論調査によれば、火曜日の夜、民主党の急進左派候補であるカマラ・ハリスとの討論会で私が勝利したことは明らかで、彼女はすぐに2度目の討論会を要求した」と投稿。バイデン大統領との1回目も含めて、過去2回の討論会で議論し尽くしたとして、「3回目の討論会はない」と断言した。
一方、ハリス氏は12日、ノースカロライナ州での選挙集会で「有権者に対して、私たちはもう一度討論会をする義務を負っていると思う」と述べ、再度の討論会を呼びかけた。
世論調査では「ハリス氏勝利」が53%
10日の討論会では、ハリス…