トランプ氏、次回の討論会を拒否 「勝利」宣言も、世論の評価は低調

有料記事トランプ再来

ワシントン=高野遼
[PR]

 米共和党トランプ前大統領(78)は12日、大統領選に向けた次回のテレビ討論会に応じない考えを示した。民主党ハリス副大統領(59)は、再び討論会を開くことが「有権者への義務だ」と実施を求めている。

 大統領選に向けては通常、2~3回のテレビ討論会が事前に実施されることが多い。だが今回、トランプ氏とハリス氏の間では、10日に実施された討論が最初で最後となる可能性が出てきた。

 トランプ氏はSNSに「敗者が最初に口にするのは『再戦を望む』という言葉だ。世論調査によれば、火曜日の夜、民主党の急進左派候補であるカマラ・ハリスとの討論会で私が勝利したことは明らかで、彼女はすぐに2度目の討論会を要求した」と投稿。バイデン大統領との1回目も含めて、過去2回の討論会で議論し尽くしたとして、「3回目の討論会はない」と断言した。

 一方、ハリス氏は12日、ノースカロライナ州での選挙集会で「有権者に対して、私たちはもう一度討論会をする義務を負っていると思う」と述べ、再度の討論会を呼びかけた。

世論調査では「ハリス氏勝利」が53%

 10日の討論会では、ハリス…

この記事は有料記事です。残り382文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
高野遼
アメリカ総局
専門・関心分野
国際ニュース
  • commentatorHeader
    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2024年9月13日10時2分 投稿
    【視点】

    討論会後の視聴者調査では、CNNなどのリベラルメディアのみならず、共和党やトランプに近いFOXテレビでもハリスに軍配が上がった。今回の討論会でトランプ陣営は、副大統領としてのハリスの実績を問いただすことを戦略として準備を進めてきたが、実際に

    …続きを読む
トランプ再来

トランプ再来

米大統領選で共和党のドナルド・トランプ前大統領が返り咲きました。国際社会はどこに向かっていくのか。最新ニュースはこちらから[もっと見る]