第3回「移民は犬を食べる」 なぜトランプ氏はネット上のデマを口走ったか

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ワシントン=高野遼
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 米大統領選の討論会でトランプ前大統領(78)が発したデマが、波紋を広げている。「移民たちが犬を食べている。猫も食べている」。現場とされたオハイオ州の市庁舎に爆破予告が届くという事態にまで発展した。荒唐無稽なデマを前大統領が語るに至ったのはなぜか。きっかけは、ある市民によるSNSでの投稿だったという。

 10日のテレビ討論会でトランプ氏の発言が飛び出したのは、移民が米国に与える脅威を語った時のことだ。「スプリングフィールドでは、彼らは犬を食べている。猫も食べている。住民のペットを食べているのだ」。数日前からSNSで流れていたデマが、全米で6千万人超が視聴する番組で、瞬時に拡散した。

デマの始まりは、市民が投稿したうわさ話

 このデマは、オハイオ州スプ…

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この記事を書いた人
高野遼
アメリカ総局
専門・関心分野
国際ニュース
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    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2024年9月14日19時22分 投稿
    【視点】

    大統領職を狙う人物がネット上のデマに基づき、移民への憎悪を煽る。この発言は陣営関係者内でも致命的な失言として受け止められているという。多くの国民もそう感じただろう。 もっとも「移民が住民のペットを食べている」という発言に反対する人は、「だ

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