第2回新幹線メーカーの「ドル箱」争い アルミ製の未来、先読みした日立

有料記事東海道新幹線60年

高橋豪

東海道新幹線60年 #2

東海道新幹線が10月1日、運行開始から60年を迎えました。速度や乗り心地の「進化」の一方、リニア中央新幹線との共存や自然災害への対応といった新たな課題にも直面しています。東海道新幹線のいまを探ります。

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 東海道新幹線は、JR東海だけでなく鉄道車両メーカーにとっても「ドル箱」だ。車両づくりが事業の「顔」となるうえ、東海道新幹線は他の路線よりも車両数が多く「実」もある。製造を受注できるかは一大事だ。

 旧国鉄の時代は、新幹線の受注シェアが固定された「護送船団体制」だった。産業育成の面が強く、当時分担していた5社の間で受注競争はなかった。

 だが、1987年の旧国鉄民営化がメーカーに生存競争を持ち込んだ。

 現在、最新型の「N700S…

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この記事を書いた人
高橋豪
経済部|電機・製造業担当
専門・関心分野
モビリティー、インフラ、観光、中国語圏