就任1カ月で石井代表辞任へ 衆院選で8議席減、公明が抱える難題は

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川辺真改
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 公明党石井啓一代表(66)は31日、衆院選で同党が獲得議席を減らした責任を取り辞任する意向を表明した。9日に臨時党大会を開いて新代表を選出する。斉藤鉄夫国土交通相(72)や岡本三成政調会長(59)を軸に後任選びが進むが、党勢の衰えをいかに食い止め、どう巻き返しを図るかという重い課題を抱えた再出発になる。

 「非常に厳しい選挙結果となったのは、代表である私の責任だ」

 党中央幹事会の冒頭、石井氏は悔しさをにじませた。そして、「代表は国会論戦を通じて党の考え方を表明する役割がある。国会議員が務めるべきだ」と辞任の理由を説明した。

 代表就任からわずか1カ月での辞任表明は落選が最大の理由だが、仮に当選していても責任は免れなかったかもしれない。それほど厳しい選挙結果だった。

 日本維新の会との「すみ分け…

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この記事を書いた人
川辺真改
政治部|自民党担当
専門・関心分野
国内政治、社会福祉、スポーツ
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    塚田穂高
    (文教大学国際学部教授・宗教社会学者)
    2024年10月31日20時38分 投稿
    【解説】

    公明党にこのような惨敗とも言える結果がもたらされたのは、前代表の山口那津男氏体制の積み重ねてきたものと、「友党」の自民党の諸問題への風当たりの影響が確かに大きいとは思います。就任1ヶ月で代表辞任というのは厳しいものですが、もっとも石井啓一氏

    …続きを読む
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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2024年10月31日23時27分 投稿
    【提案】

    ■公明党、創価学会の今を知りたい  川辺真改の筆が冴えている。彼の書いた記事をもっともっと読みたい。私たちは公明党、創価学会のことをまだまだ知らない、と思う。というのも、公明党、創価学会に関する報道や書籍は、一方的な批判か肯定に寄りすぎてい

    …続きを読む
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