第18回大谷翔平が変化球を空振りしたわけ ダルビッシュ有が謝った4・14の打席

有料記事大谷翔平 7年目の衝撃

ロサンゼルス=高橋健人
[PR]

 10月11日(日本時間10月12日)、大リーグのドジャースがナ・リーグの地区シリーズ第5戦で、パドレスを2―0で下し、リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

 パドレスは敗れはしたものの、七回途中まで投げた先発ダルビッシュ有が、二つの三振を奪うなどドジャースの大谷翔平を無安打に封じる見事な投球を披露した。

 4月14日(同4月15日)。ダルビッシュが、同じように敵地・ロサンゼルスでのドジャース戦で先発したときの出来事だ。

 三回2死から大谷を打席に迎える。今季の開幕戦に続き、試合で対戦するのは2度目だった。変化球が決まらず、3ボールとカウントを悪くした。

 4球目。スライダーで空振りを奪った。3球目と同じ速さ、球種の球だった。コースも、高さも、ほぼ一致する足元へ。

 大谷ほどの打者なら、見切られていてもおかしくはない。真っすぐでのファウルを挟み、ダルビッシュは結果的に6球目のカットボールで大谷を三飛に仕留めた。

 攻守交代となりベンチに戻る際、すれ違いざまに大谷に謝った。

 「ボール球ばっかりで申し訳ない」

 この日のダルビッシュは球が荒れ、精いっぱいの5回3失点で降板した。試合は6―3でパドレスが逆転勝ちした。

 「もっと気持ち良くストライクゾーンにどんどんいきたかった」とダルビッシュ。そして、謝ったのには、深い理由があった。

 特にあの4球目の空振りにつ…

この記事は有料記事です。残り1022文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
高橋健人
スポーツ部
専門・関心分野
プロ野球、バスケットボール、ゴルフ、大リーグ

連載大谷翔平 7年目の衝撃(全40回)

この連載の一覧を見る