洋上風力の法案、忘れないで 大騒ぎの永田町を見つめる目

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アナザーノート 秋山訓子編集委員

 怒濤(どとう)の総選挙が終わり、与党の大敗北で永田町は大騒ぎだ。石破内閣初の本格的な政策論戦となる国会が開かれる、はずだが、それどころではないように見える。

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1本だけ通らなかった法案

 岸田政権下での今年の通常国会では、政府が62本の法案を提出した。その中で1本だけ、通らなかった法律がある。洋上風力発電を領海だけでなく、排他的経済水域(EEZ)にも設置できるようにする「再エネ海域利用法」の改正案だ。

 政府がEEZ内に「募集区域」を指定する。仮許可を得た事業者が漁業者など利害関係者と調整し、合意したうえで正式な許可を出す。深い海でも設置できる「浮体式」が想定されている。

 洋上は陸よりも安定的に強い…

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    田中美穂
    (カクワカ広島共同代表)
    2024年11月14日7時57分 投稿
    【視点】

    今年の通常国会に提出された法案の内、唯一通過しなかった法案が気候危機対策に関するもの… 山積する社会課題に優先順位をつけるのは難しいですが、気候危機の回避にはタイムリミットがあり、それが目前に迫っているということがあまりにも日本の政治の中で

    …続きを読む