トランプ氏当選でどう変わる? ウクライナ戦争の行く末

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Marc Santora/The New York Times 抄訳=天野みすず/朝日新聞GLOBE編集部
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Trump or Harris? For Ukraine, Two Very Different Futures Loom.

 ウクライナ軍はウクライナ東部において、ここ数年で最も速いペースで後退している。欧州で数世代ぶりに勃発した最も残忍な戦争は、数千人の北朝鮮兵士がロシアに流入したことで予測不可能な新たな局面を迎えている。

 また、10月だけで首都キーウを20日にわたり毎晩ドローンで攻撃するなど、ロシアによる爆撃は日々、民間人の犠牲者数を増やしている。

 このような困難な状況の中、ウクライナは11月5日の米大統領選に備えている。誰が大統領になるかによって、国の行く末が大きく左右されるのはほぼ間違いないからだ。

 共和党候補のトランプ前大統領民主党候補のハリス副大統領は、ウクライナ戦争における米国の役割、そしてロシアの侵略に対する盾として長年機能してきた軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)における米国の役割について、極めて対照的なビジョンを表明している。

 ウクライナ政府関係者は、最も重要な軍事的後ろ盾(訳注:米国を指す)からの支援を危うくしかねない有害な党派抗争に巻き込まれまいと必死で、(トランプ氏とハリス氏の)両陣営それぞれに魅力的に映るかもしれない異なる主張の方法を模索している。

ロシアとの戦争終結が見えないウクライナ。その行く末は、トランプ前米大統領が返り咲いたことで、ますます見通せなくなっています。NYTは11月5日の米大統領選直前、大統領選の勝者がトランプ氏かハリス氏かによって、ウクライナ情勢にどのような影響があるかについて分析していました。

 トランプ氏は、大統領就任前…

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    遠藤乾
    (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
    2024年11月13日10時45分 投稿
    【視点】

     ウクライナを煉獄に置き続けた米民主党政権が終わり、今度は予想できないトランプ共和党政権になる。それは、取引Dealを原理にするのだから当然と言えば当然である。その意味で、先入観なく次期政権が何をするのかじっと観察するのは正しい態度だ。  

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