受験生に「落ちない葉」の幸運しおり  藤原岳自然科学館が配布

鈴木裕
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 冬に枯れた葉が枝に残り、雪の重さにも耐えて落ちないヤマコウバシ。受験シーズンを前に、その葉っぱをあしらった「幸運しおり 落ちない葉」を、三重県いなべ市の藤原岳自然科学館が窓口で無料配布している。

 ヤマコウバシはクスノキ科のクロモジの仲間で、葉をもんだり、枝を傷つけたりすると、さわやかな良い香りがする。葉が枯れても、冬の間、枝についたままで落ちず、春の新芽と入れ替わる。「落ちない葉っぱ」として、受験の縁起物になっている。

 同館は、10年以上前から幸運しおりを手がけてきた。敷地にある「ふるさとの森」に自生するヤマコウバシの葉を使い、ラミネート加工して一つずつ仕上げている。

 館長の片山司さんは「受験生の子や孫のためにと訪れる両親や祖父母も多い。冬を乗り越えて春を待つ家族のコミュニケーションツールになれば」と話している。

 同館(同市藤原町市場、0594・46・8488)の来館者が配布の対象。

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この記事を書いた人
鈴木裕
四日市支局長
専門・関心分野
地方行政、教育、地方経済