ドラを切らなかった竹内元太 盟友朝倉康心が「元太らしい」局を解説

有料記事朝倉康心のMリーグこの一打

前田健汰
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 「SNSの声とか気になってしまって。『竹内は弱い』とか『もっと押せ』とか言われているのを、気にした」

 11月25日。約2カ月ぶりのトップをつかんだフェニックス・竹内元太はABEMAのインタビューでこう話し、続けた。

 「ですけど急に変えられるわけないしなと、いつも通りやってトップをとれたんで良かったです」

 元Mリーガーで、竹内と親交も深い朝倉康心プロは「元太の持ち味は、他の選手の序盤の切り出しや速度感に敏感なところ。あとドラを序盤ですぐに切る選手だが、自分で使えるとか切ると自分の手に魅力がなくなる手の時は使うなど判断も面白い。元太らしい選択が詰まっていた局が、この試合にあった」と振り返る。

 牌(はい)図は風林火山・二階堂瑠美、フェニックス・竹内、麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗、パイレーツ・瑞原明奈による11月25日の第1試合東2局5巡目。

 竹内は親番で、2着目と1万2300点差のトップ目に立っている。

 3巡目、自風で場風でもある「ダブ東」の東がトイツになる。

 5巡目、二階堂からその東が出る。竹内は悩む間もなく見逃すと、次の牌をツモった。

 朝倉プロは「親のダブ東なので、Mリーガーでも攻めっ気の強い人はほとんど鳴くと思う。鳴く人の方が圧倒的に多いだろうし、AIにかけても鳴けと言われる手で、だいぶ変わった判断だった」と語る。

 では、なぜ鳴かなかったのか。

 朝倉プロは「トイツが三つあ…

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この記事を書いた人
前田健汰
文化部|麻雀担当
専門・関心分野
麻雀、演芸、演劇