バイトに奨学金、下がる成績 東京の大学、減る地方出身学生の苦悩
本間ほのみ
東京都内の大学に進む地方出身の学生が減っている。
全国の2割近くの大学が都内に集まるが、近年の家賃や授業料の高騰が背景にあるとみられる。アルバイトで生活費を稼ぎ、奨学金のために成績も落とせない。
「失敗できない毎日」と不安が漏れる。
アルバイトで生活費を稼ぐ
「成績が落ちたらどうしよう、家計はどうなるんだろうと不安に襲われます」
群馬県出身で、都内で一人暮らしをする女子学生(19)はそう話す。
生活費は、週3日のカフェでのアルバイトと、週1日から勤められるNPOの有給インターンで稼ぐ。月に計5万円弱の収入になる。
母子家庭で、家計は裕福とはいえない。進学はあきらめようかと考えたが、母が背中を押してくれた。
高校の国語教師をめざし、国公立大を狙ったが成績が届かず、県内の私大にはない希望の学部があった日本女子大(東京都)へ昨年進んだ。
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