開業から60年が経過した東海道新幹線は、車両や運行システムの進化を続けてきた。だが、世界最高水準を誇る性能とは裏腹に、国が旗を振る海外展開戦略は、思うように進まない。JR東海で海外高速鉄道プロジェクトを担当する加賀山慶一執行役員に、海外展開の意義と課題を聞いた。
台湾は「地元に根付いた」
《2007年に開業した台湾高速鉄道では、700系新幹線をベースにした車両が採用された。JR東海はJR西日本とともに日本連合を通じてプロジェクトに参加し、技術や情報面を支援した》
いったんは欧州規格の採用が決まっていたが、1999年に台湾で大きな地震が起きたのを機に、日本勢が提案するシステムが採用されることになった。
開業後は、設備の更新や路線…
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- 【視点】
欧州などで少しでも生活したことがあれば、この種の話は大型プロジェクトに限らず、日用品のレベルでもいつも感じることではないでしょうか。切れない、張り付かないラップ、ウォッシュレットどころかきちんと流れないトイレ、なかなか流れ落ちない食器洗い用
…続きを読む