ご当地「年越しそば」ランキング 香川の「年越しうどん」が4位に

山田健悟
[PR]

 ご当地らしさのある「年越しそば」と言えばなんですか――。旅行情報誌「じゃらん」の調査で、香川県が「年越しうどん」で4位にランクインした。「そば」と名のつくご当地麺が並ぶ中、香川のうどんブランドの強さが光った。

 インターネット調査で10月、47都道府県から1024の回答を集め、「ご当地年越しそば(うどん)ランキング」として発表した。

 香川以外の上位を見ると、「沖縄そば」(1位、沖縄)、「わんこそば」(2位、岩手)、「にしんそば」(3位、北海道、京都)など、知名度のある麺料理が並んだ。

 香川では、おおみそかに、そばの代わりにうどんを食べる人も多い。

 季節の野菜や油揚げなどをだしで煮込んだ「しっぽくうどん」は、香川の冬の風物詩でもある。

 2008年には、県内の製麺業者などでつくる「さぬきうどん振興協議会」が、年始に食べる「年明けうどん」を提唱した。2014年からは「全国年明けうどん大会」を毎年開き、各地のご当地うどんが集まる恒例イベントになっている。

 じゃらんは、結果について「年明けうどんという新しいスタイルも登場するなど、香川の地域性がうかがえる」としている。

     ◇

 じゃらんが同時期に実施した「味の想像がつかないお雑煮ランキング」にも、四国から徳島と香川がランクインした。徳島県三好市の祖谷で食べられる「うちがえ雑煮」が1位、いりこ(煮干し)のだしであん餅を煮た香川県の「あんもち雑煮」が2位だった。

 うちがえ雑煮は、もちの代わりに「岩豆腐」と呼ばれる堅い豆腐が用いられる。大きな岩豆腐が重なるように盛られるため、見た目のインパクトも大きい。

 香川は全国有数のいりこの生産地で、うどんのだしにも用いられている。あんもち雑煮は、いりこだしをベースにあん餅を白みそで仕立てた郷土料理で、塩味と甘みの両方が味わえる。

 3位以降は、「はば雑煮」(千葉)、「きなこ雑煮」(奈良)、「くるみ雑煮」(岩手)の順だった。

 ランキングについて、じゃらんは「名前からは想像できない、地域ごとのくらしの知恵と魅力が詰まったお雑煮が並んだ」とコメントしている。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
山田健悟
高松総局|香川県政担当
専門・関心分野
地方政治、行政、ジャーナリズム