子育て中にがんと診断 子どもに伝える時は三つの「C」を念頭に

有料記事がんとともに患者を生きる

松本千聖
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 晩婚化や晩産化を背景に、未成年の子どもがいてがんと診断される人は増えているとされ、そうした親子への支援が課題となっている。

 子育て中にがんと診断された時、我が子にはどう伝えればいいのか。

 18歳未満の子どもがいて、がんと診断される人は年間5万6千人と推計されている。20~50代の子育て世代では、乳がんや子宮頸(けい)がんなど女性のがんが多い傾向にある。

 がんになった親や、その子どもたちを支援するNPO法人「Hope Tree(ホープツリー)」によると、子どもにがんを伝える時は三つの「C」を念頭に置くことが重要だという。Cancer(がん)▽Catchy(伝染)▽Caused(原因)だ。

 がんという病名と、伝染する病気ではないことを伝える。また、子どもは「親が病気になったのは自分のせいだ」と思い込んでしまうことがあるため、子どもの行動が原因ではないことを説明する。

 Hope Tree代表理事で医療ソーシャルワーカーの大沢かおりさんは、「病気について本当のことを伝えることで、子どもは家族の一員であると感じられるようになる。誤解による不安も防げる」と語る。大事な話をする時は、リラックスし、子どもが質問できるよう、時間や空間を工夫することを勧める。

 病気が進行し、余命が限られ…

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この記事を書いた人
松本千聖
くらし報道部
専門・関心分野
がん、子どもや女性の健康、子育て