踏んだり蹴ったりの1日: 氷ノ山その2
2021年4月22日(木) 兵庫県若桜町 氷ノ山(1509.8m) 日帰り単独行
11:18 15分ほど休憩して、出発しました。休憩場所の前にあった雪壁は、特に問題なく靴のまま登ることができました。雪壁の上に出ると、20mほど雪の上を歩きましたが、その後はまた土の道になりました。
雪壁を越えて稜線に出てきたためか、やたら風が強く、けっこう寒くなってきたのでハードシェルジャケットを着ることにして、バックパックからハードシェルジャケットだと思っていたスタッフサックを取り出して中身を広げてみると、なんとジャケットではなくレインパンツが出てきました。一瞬、どういうことか理解できませんでしたが、さらにバックパックに手を突っ込んでもう一つのスタッフサックを取り出してみると、そちらもレインパンツです。あろうことか、ジャケットではなく、パンツを2本持ってきていたのでした。となると、上に着るものはなにもないということです。最悪、ビバークツェルトをポンチョ代わりに羽織るという手があるので、雨が降ってきてもずぶ濡れになることはありませんが、寒さしのぎのために雨も降っていないのにツェルトを羽織るというのはさすがに躊躇してしまいます。
引き返そうかと一瞬思いましたが、怪しげな曇り空だったのが、薄日が差し始めたので、寒さもやや和らいできました。震えるほど寒いわけではないので、とりあえず山頂を目指すことにしました。
11:28 仙谷コースの分岐に着きました。この辺りに来ると風も弱まって寒さはほぼ感じなくなりました。どうやら、先ほどの稜線のあたりだけ冷たい風が吹いていたみたいです。
仙谷コース分岐から先、尾根上に出るところが残雪の斜面をトラバースしながら登る必要があり、若干やっかいな感じがありましたが、チェーンスパイクなどつけなくても問題なく通過できました。
甑岩手前のあたりは残雪はなく、夏道をそのまま歩くことができました。
甑岩を巻く部分も雪はありません。
しかし、甑岩を離れるあたりで、雪の斜面のトラバースになりました。左下は絶壁というわけではありませんが、滑ると50mぐらい落ちそうです。途中に立木もあるので、激突すると無事では済まないと思うので、慎重に行かないといけません。
幸い、足跡がしっかりとしていて、一歩ずつ足元を確認しながら進めば大丈夫そうです。
雪の斜面を過ぎると、再び夏道になりましたが、Uターンして先ほどの雪の斜面の上に来ると、またまたトラバースすることになりました。ただし、こちらの方は斜度もゆるく下の斜面よりは楽でした。
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11:51 その後は残雪を渡ることもなく、夏道を歩いて山頂に出ました。先行していた2人組が避難小屋の中に入っていったので、避難小屋でランチをするのはやめました。かといって外に座ってランチをとるのはちょっと寒そうです。
ということで、すぐ先にある展望台にやってきました。展望台の中に入ると、ちょうどベンチの横の壁が風よけになって直接風に当たらないので、なんとか寒さをしのぐことができそうです。
三の丸方向が良く見えていました。三の丸の東斜面にはけっこう残雪がありました。
景色をみるのはほどほどにして、すぐにランチタイムです。暖かいカフェオレとメロンパンでささっと済ませました。
12:12 ほんの20分程度の短いランチを終えて、山頂避難小屋前まで戻ってきました。避難小屋前の山名が書かれた標柱前で自撮りだけしていこうと思っていたら、ちょうど登山者が現れたので、自撮りはキャンセルしてすぐに下山することにしました。
甑岩上の残雪のトラバース部分だけは慎重に通過します。
仙谷コースから下山することも考えましたが、下山後にキャンプ場までの登り返しがけっこうきついので止めました。
雪の残る稜線まで降りてくると、やっぱり冷たい風が強く吹いていて、寒いと感じます。どうやら、東風が残雪の斜面を吹きあがってくるときに、雪で冷やされて気温が下がっているようです。局所的な現象なので、さっさと通過すれば問題なしです。
前方に見えるのは、どうやら扇ノ山のようです。遠征の帰りにでも、もう一度行ってみようと思います。
ブナの原生林まで降りてくると、もう寒さはまったくありません。
13:01 氷ノ越で休憩をとりました。
避難小屋の中を覗いてみると、中央に囲炉裏があり、周囲にベンチがしつらえてあるだけの小屋でした。泊り目的での利用は厳しそうです。
ベンチで休んでいると電話が鳴り、出てみると取引先からでした。要件は、届いた請求書の一部に金額の間違いがあるとのことでした。遠方の現場に行くときは、距離に応じて割り増し料金を交通費の名目で請求させてもらっているのですが、なんとその金額が0円になっていたようです。本来なら3000円ほど請求していないといけないのに、0円のまま出してしまったようです。わざわざ教えてくれるとは、親切な取引先でたすかりました。しかし、今日中に処理をしたいので正しい金額を夕方までに教えてほしいといわれて、急いで帰宅しなければならなくなってしまいました。帰りに温泉によっていくつもりでしたが、それもすべてキャンセルです。電話を切ると、休憩を速攻で切り上げて下山しました。
途中、トチノキの巨樹の写真だけはもう一度撮りたかったので、少し立ち寄りました。
13:58 駐車場に戻ってきました。通行止めで扇ノ山に登れず、ハードシェルジャケットと間違えてレインパンツをもってくるし、最後は請求書の間違いで大急ぎで帰宅しなければならなくなり、最初から最後まで踏んだり蹴ったりの1日でした。幸い、けがもなく、事故も起こさず、帰りは渋滞にもあわず順調に走れたし、3000円の交通費を請求し損ねることもなかったので、プラマイゼロと思うことにします。
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雪壁を越えて稜線に出てきたためか、やたら風が強く、けっこう寒くなってきたのでハードシェルジャケットを着ることにして、バックパックからハードシェルジャケットだと思っていたスタッフサックを取り出して中身を広げてみると、なんとジャケットではなくレインパンツが出てきました。一瞬、どういうことか理解できませんでしたが、さらにバックパックに手を突っ込んでもう一つのスタッフサックを取り出してみると、そちらもレインパンツです。あろうことか、ジャケットではなく、パンツを2本持ってきていたのでした。となると、上に着るものはなにもないということです。最悪、ビバークツェルトをポンチョ代わりに羽織るという手があるので、雨が降ってきてもずぶ濡れになることはありませんが、寒さしのぎのために雨も降っていないのにツェルトを羽織るというのはさすがに躊躇してしまいます。
引き返そうかと一瞬思いましたが、怪しげな曇り空だったのが、薄日が差し始めたので、寒さもやや和らいできました。震えるほど寒いわけではないので、とりあえず山頂を目指すことにしました。
11:28 仙谷コースの分岐に着きました。この辺りに来ると風も弱まって寒さはほぼ感じなくなりました。どうやら、先ほどの稜線のあたりだけ冷たい風が吹いていたみたいです。
仙谷コース分岐から先、尾根上に出るところが残雪の斜面をトラバースしながら登る必要があり、若干やっかいな感じがありましたが、チェーンスパイクなどつけなくても問題なく通過できました。
甑岩手前のあたりは残雪はなく、夏道をそのまま歩くことができました。
甑岩を巻く部分も雪はありません。
しかし、甑岩を離れるあたりで、雪の斜面のトラバースになりました。左下は絶壁というわけではありませんが、滑ると50mぐらい落ちそうです。途中に立木もあるので、激突すると無事では済まないと思うので、慎重に行かないといけません。
幸い、足跡がしっかりとしていて、一歩ずつ足元を確認しながら進めば大丈夫そうです。
雪の斜面を過ぎると、再び夏道になりましたが、Uターンして先ほどの雪の斜面の上に来ると、またまたトラバースすることになりました。ただし、こちらの方は斜度もゆるく下の斜面よりは楽でした。
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11:51 その後は残雪を渡ることもなく、夏道を歩いて山頂に出ました。先行していた2人組が避難小屋の中に入っていったので、避難小屋でランチをするのはやめました。かといって外に座ってランチをとるのはちょっと寒そうです。
ということで、すぐ先にある展望台にやってきました。展望台の中に入ると、ちょうどベンチの横の壁が風よけになって直接風に当たらないので、なんとか寒さをしのぐことができそうです。
三の丸方向が良く見えていました。三の丸の東斜面にはけっこう残雪がありました。
景色をみるのはほどほどにして、すぐにランチタイムです。暖かいカフェオレとメロンパンでささっと済ませました。
12:12 ほんの20分程度の短いランチを終えて、山頂避難小屋前まで戻ってきました。避難小屋前の山名が書かれた標柱前で自撮りだけしていこうと思っていたら、ちょうど登山者が現れたので、自撮りはキャンセルしてすぐに下山することにしました。
甑岩上の残雪のトラバース部分だけは慎重に通過します。
仙谷コースから下山することも考えましたが、下山後にキャンプ場までの登り返しがけっこうきついので止めました。
雪の残る稜線まで降りてくると、やっぱり冷たい風が強く吹いていて、寒いと感じます。どうやら、東風が残雪の斜面を吹きあがってくるときに、雪で冷やされて気温が下がっているようです。局所的な現象なので、さっさと通過すれば問題なしです。
前方に見えるのは、どうやら扇ノ山のようです。遠征の帰りにでも、もう一度行ってみようと思います。
ブナの原生林まで降りてくると、もう寒さはまったくありません。
13:01 氷ノ越で休憩をとりました。
避難小屋の中を覗いてみると、中央に囲炉裏があり、周囲にベンチがしつらえてあるだけの小屋でした。泊り目的での利用は厳しそうです。
ベンチで休んでいると電話が鳴り、出てみると取引先からでした。要件は、届いた請求書の一部に金額の間違いがあるとのことでした。遠方の現場に行くときは、距離に応じて割り増し料金を交通費の名目で請求させてもらっているのですが、なんとその金額が0円になっていたようです。本来なら3000円ほど請求していないといけないのに、0円のまま出してしまったようです。わざわざ教えてくれるとは、親切な取引先でたすかりました。しかし、今日中に処理をしたいので正しい金額を夕方までに教えてほしいといわれて、急いで帰宅しなければならなくなってしまいました。帰りに温泉によっていくつもりでしたが、それもすべてキャンセルです。電話を切ると、休憩を速攻で切り上げて下山しました。
途中、トチノキの巨樹の写真だけはもう一度撮りたかったので、少し立ち寄りました。
13:58 駐車場に戻ってきました。通行止めで扇ノ山に登れず、ハードシェルジャケットと間違えてレインパンツをもってくるし、最後は請求書の間違いで大急ぎで帰宅しなければならなくなり、最初から最後まで踏んだり蹴ったりの1日でした。幸い、けがもなく、事故も起こさず、帰りは渋滞にもあわず順調に走れたし、3000円の交通費を請求し損ねることもなかったので、プラマイゼロと思うことにします。
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