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2021/04/28

踏んだり蹴ったりの1日: 氷ノ山その2 

2021年4月22日(木) 兵庫県若桜町 氷ノ山(1509.8m) 日帰り単独行 


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11:18 15分ほど休憩して、出発しました。休憩場所の前にあった雪壁は、特に問題なく靴のまま登ることができました。雪壁の上に出ると、20mほど雪の上を歩きましたが、その後はまた土の道になりました。


雪壁を越えて稜線に出てきたためか、やたら風が強く、けっこう寒くなってきたのでハードシェルジャケットを着ることにして、バックパックからハードシェルジャケットだと思っていたスタッフサックを取り出して中身を広げてみると、なんとジャケットではなくレインパンツが出てきました。一瞬、どういうことか理解できませんでしたが、さらにバックパックに手を突っ込んでもう一つのスタッフサックを取り出してみると、そちらもレインパンツです。あろうことか、ジャケットではなく、パンツを2本持ってきていたのでした。となると、上に着るものはなにもないということです。最悪、ビバークツェルトをポンチョ代わりに羽織るという手があるので、雨が降ってきてもずぶ濡れになることはありませんが、寒さしのぎのために雨も降っていないのにツェルトを羽織るというのはさすがに躊躇してしまいます。


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引き返そうかと一瞬思いましたが、怪しげな曇り空だったのが、薄日が差し始めたので、寒さもやや和らいできました。震えるほど寒いわけではないので、とりあえず山頂を目指すことにしました。


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11:28 仙谷コースの分岐に着きました。この辺りに来ると風も弱まって寒さはほぼ感じなくなりました。どうやら、先ほどの稜線のあたりだけ冷たい風が吹いていたみたいです。


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仙谷コース分岐から先、尾根上に出るところが残雪の斜面をトラバースしながら登る必要があり、若干やっかいな感じがありましたが、チェーンスパイクなどつけなくても問題なく通過できました。


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甑岩手前のあたりは残雪はなく、夏道をそのまま歩くことができました。


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甑岩を巻く部分も雪はありません。


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しかし、甑岩を離れるあたりで、雪の斜面のトラバースになりました。左下は絶壁というわけではありませんが、滑ると50mぐらい落ちそうです。途中に立木もあるので、激突すると無事では済まないと思うので、慎重に行かないといけません。


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幸い、足跡がしっかりとしていて、一歩ずつ足元を確認しながら進めば大丈夫そうです。


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雪の斜面を過ぎると、再び夏道になりましたが、Uターンして先ほどの雪の斜面の上に来ると、またまたトラバースすることになりました。ただし、こちらの方は斜度もゆるく下の斜面よりは楽でした。



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11:51 その後は残雪を渡ることもなく、夏道を歩いて山頂に出ました。先行していた2人組が避難小屋の中に入っていったので、避難小屋でランチをするのはやめました。かといって外に座ってランチをとるのはちょっと寒そうです。


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ということで、すぐ先にある展望台にやってきました。展望台の中に入ると、ちょうどベンチの横の壁が風よけになって直接風に当たらないので、なんとか寒さをしのぐことができそうです。


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三の丸方向が良く見えていました。三の丸の東斜面にはけっこう残雪がありました。


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景色をみるのはほどほどにして、すぐにランチタイムです。暖かいカフェオレとメロンパンでささっと済ませました。


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12:12 ほんの20分程度の短いランチを終えて、山頂避難小屋前まで戻ってきました。避難小屋前の山名が書かれた標柱前で自撮りだけしていこうと思っていたら、ちょうど登山者が現れたので、自撮りはキャンセルしてすぐに下山することにしました。


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甑岩上の残雪のトラバース部分だけは慎重に通過します。


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仙谷コースから下山することも考えましたが、下山後にキャンプ場までの登り返しがけっこうきついので止めました。


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雪の残る稜線まで降りてくると、やっぱり冷たい風が強く吹いていて、寒いと感じます。どうやら、東風が残雪の斜面を吹きあがってくるときに、雪で冷やされて気温が下がっているようです。局所的な現象なので、さっさと通過すれば問題なしです。


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前方に見えるのは、どうやら扇ノ山のようです。遠征の帰りにでも、もう一度行ってみようと思います。


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ブナの原生林まで降りてくると、もう寒さはまったくありません。


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13:01 氷ノ越で休憩をとりました。


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避難小屋の中を覗いてみると、中央に囲炉裏があり、周囲にベンチがしつらえてあるだけの小屋でした。泊り目的での利用は厳しそうです。


ベンチで休んでいると電話が鳴り、出てみると取引先からでした。要件は、届いた請求書の一部に金額の間違いがあるとのことでした。遠方の現場に行くときは、距離に応じて割り増し料金を交通費の名目で請求させてもらっているのですが、なんとその金額が0円になっていたようです。本来なら3000円ほど請求していないといけないのに、0円のまま出してしまったようです。わざわざ教えてくれるとは、親切な取引先でたすかりました。しかし、今日中に処理をしたいので正しい金額を夕方までに教えてほしいといわれて、急いで帰宅しなければならなくなってしまいました。帰りに温泉によっていくつもりでしたが、それもすべてキャンセルです。電話を切ると、休憩を速攻で切り上げて下山しました。


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途中、トチノキの巨樹の写真だけはもう一度撮りたかったので、少し立ち寄りました。


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13:58 駐車場に戻ってきました。通行止めで扇ノ山に登れず、ハードシェルジャケットと間違えてレインパンツをもってくるし、最後は請求書の間違いで大急ぎで帰宅しなければならなくなり、最初から最後まで踏んだり蹴ったりの1日でした。幸い、けがもなく、事故も起こさず、帰りは渋滞にもあわず順調に走れたし、3000円の交通費を請求し損ねることもなかったので、プラマイゼロと思うことにします。

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2021/04/25

踏んだり蹴ったりの1日: 氷ノ山その1 

2021年4月22日(木) 兵庫県若桜町 氷ノ山(1509.8m) 日帰り単独行 


24日(土)が仕事でつぶれ、かわりに22日(木)の仕事がキャンセルになり1日空きができたので、朝から扇ノ山に行くことにしました。このところ暖かい日が続いているので、今年は少し早めにブナが新芽を出すのではないかということで、残雪と新緑の写真を撮りたいというのが理由です。


ところが、昨日の記事にも書いた通り、姫路公園コース登山口に行く林道入口がまさかの通行止め。引き返してふるさとの森コース登山口を目指すも、こちらも木材搬出作業による通行止めを食らい、あえなく撃沈となりました。


他の登山口へ回っていたら時間がかかりすぎるので扇ノ山はあきらめ、25分ほどで行ける氷ノ山に目的地を変更し、氷ノ山登山と相成りました。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: マムート コンフォートジップ L/S
 ミドルレイヤ: なし
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: なし(入れ忘れ)
 インサレーション: なし
 グローブ: コーナン ネクストフォース 作業用グローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート ソフテックトレッカーズパンツ
 ハードシェル: ミズノ ベルグテックEXレインパンツ
 インサレーション: なし
 ソックス: アイスブレイカー メリノウールミディアムクルー
 シューズ: マムート デュカンハイGTX

●ギア
 バックパック: マムート クレオンライト32L
 ストック: レキ マイクロバリオタイタニウム


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かなり暖かいだろうということで、防寒着は装備から省き、ソフトシェルもなし。ハードシェルだけあればいいというつもりでしたが、これがとんだ大失敗でした。なんと、マムート コンベイプロジャケットをバックパックに入れたつもりだったのですが、レインパンツを2本入れていました。通行止めで目的の山へ行けず朝からろくなことがなかった日でしたが、唯一の防寒着を兼ねたハードシェルを入れたつもりになっていたとはお粗末すぎます。雨に降られなかったのが不幸中の幸いでした。


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GWも近いということで、荷物は少し重めにしてトレーニングも兼ねるつもりでしたが、1眼レフカメラと交換レンズ1本を入れても、所詮日帰り装備です。10㎏にしかなりませんでした。三脚を入れればもう1㎏ほど増えますが、撮影目的の扇ノ山だったらともかく、仕方なく登りに来た氷ノ山で三脚は無駄な荷物になりすぎるということで、車に置いていくことにしました。



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9:41 車が他に3台停まっているだけで、キャンプ客もまったくないキャンプ場駐車場からスタートです。ちなみに、駐車場のトレイは鍵がかかっていて使用できませんでした。


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登山口前のトイレは使えました。


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危険要素のない登山コースですが、念のため入山届は提出しておきました。


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9:50 というわけで、準備万端整えて、登山開始です。


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登山口からすぐの所に、害獣避け柵の出入り口があり、自分でワイヤを外して通過し、通過後元通りにしてから先へ進みます。


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しばらくは植林帯の中をのんびりと登っていきます。


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10:01 登山口から10分ほど登ったところで、前方の斜面の上にかなり大きな木があるのが見えました。


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登山道を外れて木の下へ行ってみると、大きな葉っぱがたくさん落ちていたので、どうやらトチノキのようです。


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幹周はギリギリ5mを越えていると思える巨樹ですが、どうやら全く無名の巨樹のようです。帰宅後ネットで検索してみましたが、何の情報も得られませんでした。かわりに、仙谷コースにトチノキの巨樹が何本かあるという情報を得ることができたので、次回は仙谷コースで登ってみようと思います。


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トチノキの巨樹から登山道に戻って、氷ノ越を目指します。


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10:28 氷ノ越に着きました。休憩したいところでしたが、ベンチに先客がいたし、後ろからも登山者が来ていたので、そのまま通過しました。


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氷ノ越から山頂の避難小屋が見えました。晴天予報だった割にすっかり曇り空になっていますが、雲は高いし空気も澄んでいるようで、遠くまで良く見えました。


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氷ノ越から少し登るとブナの原生林に入りますが、ブナの芽吹きはまだまだでした。ときおり、芽吹いたばかりの木もありましたが、多くの木はまだ新芽は開いていない状態でした。なので、扇ノ山に登っていたとしても目当ての新緑はまだ早かったと思われます。


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氷ノ山北側の斜面にはまだ残雪が見られました。標高1300mあたりなので、同じ標高の扇ノ山山頂直下北斜面にもおそらく残雪があるはずです。とすると、4月末から5月初旬あたりなら残雪と新緑のコラボレーションが見られるかもしれません。


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新緑には一足早かったブナ原生林の中をゆっくりと登っていきます。


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登山道脇の林床に残雪がしっかりと残っています。


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11:00 7/10の道標まで来ました。出発してから1時間以上が経過しているので、そろそろ休憩したいところです。


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前方を見ると残雪が登山道を覆っています。この先は残雪が出てきそうなので、状況によってはチェーンスパイクを装着する必要があるかもしれません。

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4分ほど歩くと、けっこうな急斜面に雪の壁が残っていました。トレースもついているし、凍結しているわけではないので、とりあえずチェーンスパイクは必要なさそうです。


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その先を見ると結構雪が残っていて、もしかするとこの先はずっと雪道かもしれません。


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雪道に入ってしまうと休憩する場所がないかもしれないので、雪壁が始まる場所の手前で休憩して行くことにしました。ちょうど、道のわきに少し広いところがあったので、他の登山者の邪魔にならずに休憩できました。

つづく。

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2017/11/26

修験道の山は甘くない: 雪彦山(大天井岳)その2 

2017年11月23日(木) 兵庫県姫路市 雪彦山(大天井岳) (標高811m) 日帰り単独行 


久しぶりの筋肉痛に見舞われました。下半身は全然ですが、上半身がきてます。雪彦山でたくさんの鎖場を上り下りしたことで、最近めっきり使うことが減った上半身の筋肉が悲鳴を上げたようです。腕自体は特に痛いことはないのですが、胸筋やわきの下の腕につながっている前後の筋肉がかなり痛い状態でした。幸い、26日の日曜日の時点ではほぼ痛みはとれましたが、昨日が最悪でした。最近は泊まりの山行以外ではストックを使わなくなったので、そのせいもあるのでしょう。腕のトレーニングのためには、ストックもときどき使ったほうがよさそうです。


それでは、雪彦山の下山編です。


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11:10 団体さんがちらほら到着して混みあい始めた山頂を離れることにしました。山頂から北へ向かって下って行きます。


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鞍部まで下ってから登り返したところに天狗岩というのがありました。上に登れるのかと思って行ってみましたが、簡単に登れるわけではなさそうなので、すぐに引き返しました。


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天狗岩の先で分岐がありました。


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左が「鹿ヶ壷・峰山方面へ」と書かれています。直進は「地蔵岳・虹ヶ滝へ/下山」となっています。よくみると余白部分に手書きで、鹿ヶ壷方面の道標には「←雪彦山(三角点)」「新下山道←」、地蔵岳方面の道標には「下山道→クサリ場コース」と書かれています。


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地形図をとりだして確認してみたところ、なんとこの分岐は記載されていません。分岐があるのは三角点のある雪彦山手前であり、その分岐は鹿ヶ壷へ下る道の分岐です。幸い、登山口の案内板をデジカメで写してきていたので、地蔵岳経由で虹ヶ滝へ下る道があることは確認できましたが、古い方の案内板だったために新下山道が描かれていません。そのため、鹿ヶ壷方面の道標に書きくわえられていた「新下山道←」がどこにあるのか、どのようなコースなのかわからず、地蔵岳経由のクサリ場コースへ行くことにしました。


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クサリ場コースは、けっこうな難コースらしいということは知っていたのですが、標高1000mにも満たない里山クラスの山でビビるほどのものでもなかろうとたかをくくっていました。ところが、いきなり始まった奈落の底へ落ちていくような岩壁を目の前にして、思わず「マジかっ!」という言葉が口をついて出るほど。最初のクサリ場はまだ足場がそれなりにあってましですが、段差が大きく小柄な女性はかなり苦労しそうです。


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最初のクサリ場をテラス状のところまで下りて見上げたところ。ほぼ垂直にちかい岩壁で、高さは5mぐらいでしょうか。なかなかしびれました。今回ヘルメットは持ってきていませんが、この段階で持って来ればよかったと後悔しました。


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最初のクサリ場からロープを頼りに下って行くと、倒木が引っかかった崖に出ました。ロープはこの倒木の根に結ばれていますが、こんないつ落ちるかわからないものに結び付けられていたとは驚きです。しかし、驚きはそれだけではありません。この倒木の左側にいかにも滑りやすそうな濡れた急傾斜の岩壁があるのですが、なんとその岩壁へ下りるためのロープもこの倒木に結び付けられています。木の根とロープを頼りに左の岩壁へ下るのが本来のコースのようですが、濡れて滑りそうな岩壁に安心できそうな足場になる凹凸が見当たらず、倒木の根とロープにすべてを託さないといけない状況です。まあ、簡単に倒木が落ちる心配がないということでロープがかけられているのでしょうが、さすがにそこまで信頼できないので、倒木の右側から下りることにしました。とはいえ、こちらも楽には下りさせてもらえず、1mちょっとの段差があるオーバーハング気味のところを、細い立木につかまりながらずり落ちるように下りました。


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濡れた岩壁に出てみると、中央に鎖がかけられていて、それを頼りに下ります。この岩壁も足場が少なくて小さいので、けっこう苦労しました。写真は下から見上げたものです。一番上に倒木の根の部分が少し見えています。


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その後は少しまともに歩けるようになりますが、傾斜はそれなりにきつく、時々ロープが設置された急傾斜の部分が現れます。さすがに上級者コースといわれるだけのことはあります。岩場や鎖場の経験が少ない人は、このコースは選ばない方が賢明です。


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だいぶん下ってきたところで、樹間に切り立った岩塔が見えました。登っている人がいるところを見ると、あれが地蔵岳のようです。普通の小ピークかと思っていたのですが、どうやらそこそこ厄介な山のようです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。





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11:37 鞍部のような場所に出ると、そこが分岐になっていました。左へ下ると虹ヶ滝、直進すると地蔵岳です。まよわず直進です。


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地蔵岳の下までくると、下山者を待つ渋滞が発生していました。とはいっても、2人下山で2人待ちという渋滞なのですぐにおわりそうです。登り待ちの2人の後ろでまっていると、先にどうぞと順番を譲ってもらったので、ほとんど待つこともなく登りに取り掛かることができました。この二人は後から登ってくることがなかったので、登らずに下山したようです。


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11:43 地蔵岳山頂に着きました。それなりにクライミング的要素はありますが、足場や手がかりがしっかりしているので、鎖やロープがなくても大丈夫でした。ただし、足場になるような場所は、すべてつま先がのる程度の大きさしかないので、誰でも簡単に登れるというほど安易でもありません。登るよりも下るほうが厄介なので、登るのなら安全に下れるかどうかよく考えて判断してください。


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地蔵岳山頂からの展望です。


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すぐ隣に同じような岩峰が見えています。案内板から判断すると、低い方が三峰岳、高い方が不行岳のようですが、確かなことはわかりません。


地蔵岳山頂でランチにしようかと思いましたが、たいして広くもない岩だらけの山頂だし、数人で混雑感がでるのは明らかです。僕の後からもグループが下山してきていましたから、彼らが上ってくるだろうし、そのあとに大天井岳の団体が続いているかもしれません。なので、さっさと下山ことにしました。地蔵岳から下りかけていると、予想通り後ろにいたグループが登って来たので、さっさと下山することにしたのは正解でした。



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11:51 地蔵岳下の分岐から虹ヶ滝へ下ります。


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地蔵岳からはそれほど急傾斜の場所はありませんが、ロープや鎖のかかる場所も何カ所かあり、また濡れた岩の上をトラバースするような区間もあり、それなりに気の抜けないコースです。


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やがて眼下に沢が見えてきました。虹ヶ滝までもう少しのようです。


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しかし、虹ヶ滝に下りるには、最後に鎖場が待っていました。高さはそれほどでもありませんが、濡れて滑りやすい岩のクサリ場なので、気を抜かないように慎重に下りました。


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さらに落ち葉ものっていて、最後にトラップのような下りでした。


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12:13 虹ヶ滝に着きました。


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名前の通り滝があるのかと思いきや、見えるところにそれらしい滝はなく、上流にカツラの大木があるだけのきれいな渓流でした。


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下山路は渓流を渡渉して対岸へと続いています。


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対岸を渓流沿いに下るのかと思いきや、左岸の斜面を上って行くようです。


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斜面を登りきるとベンチが二つある広場になっていました。時間的にもちょうどお昼時なのでベンチでランチにしようかとも思いましたが、ここまで来てランチでもないかと思い、さっさと下ることにしました。


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下山路は尾根を越えて反対側へ続きます。


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少し紅葉も残っていました。


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虹ヶ滝までの道とうってかわって傾斜の緩い歩きやすい道になりました。


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植林帯の中の道になってしばらく行くと、前方に道標が見えてきました。


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12:34 大曲という分岐です。下山路は折り返すように右下へ下ります。左上に行く道もあり、登山口の案内板によると登った先に展望台があるようですが、この分岐には展望台があるとは書かれていません。なので、何の躊躇もなく右に折れて下山を続けました。わかっていれば展望台まで行ってみたかもしれません。


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というのも、ここから少し下ったあたりで、樹間から地蔵岳や三峰岳と思われる岩峰が見え、その迫力がけっこうすごかったので、もっと良く見える場所はないものかと少し道を外れて探してみたりしたほどでした。


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きれいな水の流れる渓流を3度ほど渡渉しながら、渓流に沿って下って行きます。


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やがて渓流を左下に見ながら下る、ほどほどに整備された道になりました。


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12:55 大きな堰堤があり、右岸側から回り込んで下りました。


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近代芸術のオブジェのような巨大な鉄パイプ式の堰堤が印象的でした。ただ、見た目にはアーティスティックですが、、パイプの隙間は車がらくらくと通れるぐらいあって、土石流で流れてくる巨岩をくいとめるためのものだとはいえ、本当にこれでいいのかという気がしないでもありません。


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13:00 13時ぴったりに登山口に戻ってきました。結局お昼休憩はとらず、また座ってゆっくり休むこともなしの、歩きっぱなしに近い3時間半でした。足を止めたのは大天井岳と地蔵岳の山頂のみで、一度も座ることはありませんでした。それでも、ひざが痛むこともなく、足の筋肉痛になることもなかったので、下半身はそれなりに鍛錬されてきたようです。翌日の夕方から上半身の筋肉痛が始まったので、今後の課題は上半身ということになりそうです。


ということで、標高811mの低山ですが、けっこうタフな山だったなというのが実感です。かなり危険な場所もあるので、ヘルメットは着用することをお勧めします。修験道の山をなめてはいけないというのが、今回の教訓でした。

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2017/11/24

修験道の山は甘くない: 雪彦山(大天井岳)その1 

2017年11月23日(木) 兵庫県姫路市 雪彦山(大天井岳)・標高811m 日帰り単独行 



兵庫県姫路市の北部にある雪彦山(せっぴこさん)に登ってきました。前から一度登ってみたかった山ですが、ヒルが出るため暑い時期には行く気になれず、雪が降る前のこの時期がちょうどいいタイミングだろうということで、祝日だった23日に決行となりました。しかし、祝日だけあってそこそこ登山者が多く、団体やグループの渋滞に巻き込まれることも何度かあり、ややストレスのたまる山行になってしまいました。


雪彦山というのは複数の山の総称らしく、しかもいろいろと説があるようで、どれが本当なのかよくわかりません。とりあえず、地元である旧夢前町では、洞ヶ岳、鉾立山、三辻山の総称であると定義しているそうですが、洞ヶ岳という山も大天井岳、不行岳、三峰岳、地蔵岳等の総称だそうで、なんのこっちゃという感じです。とりあえず、洞ヶ岳の最高峰である大天井岳を雪彦山としているようなので、大天井岳を目指すことにしました。


ちなみに、地形図には915.1mの三角点がある山を雪彦山として記載してありますが、そこが三辻山だそうです。それ以外の山名はまったく記載されていません。また、登山道も実際にあるコースが記載されていないなど、あまり役に立ちませんでした。地形図だけ見ていると、道標に書いてある山名や地名、コースの記載がないので、どの道がどこに向かっているのかほとんどわかりません。念のため印刷して持っていくのはありですが、登山口の案内板をデジカメやスマホで撮影しておいた方がよほど役に立ちます。


雪彦山登山口に着いたのは9時頃でした。まだ駐車場には余裕があるだろうと思っていたらけっこういっぱいで、あと2~3台で満車という状態でした。団体さんが駐車場前の道路に広がって準備運動をしていたりしていたので、どうも関西地方では人気の山のようです。僕が準備をしている間にこの団体さんは出発して行ったので、追いつかないようにすこしゆっくりと準備をして時間をずらすことにしました。


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9:31 出発です。駐車場前の道路からは、そそりたつ岩峰が見えました。あれが大天井岳だと思われます。


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余談ですが、トイレは、駐車場手前の道がカーブしているところに建っている携帯のアンテナ塔の裏にあり、すぐ前に車が停められていると気が付きにくくなっています。登山口前のバンガローは閉鎖されていてトイレは使用できないので、駐車場のトイレしか使えません。駐車場のトイレは、きれいに掃除されていて、登山口の公衆トイレにしてはかなり清潔なレベルでした。


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登山口には2種類の案内板があります。こちらの案内板のほうが古いものらしく、天狗岩と虹ヶ滝を結ぶコースの北側に設置されている新しいコースの記載がありません。(写真クリックで拡大)


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こちらの案内板は写真つきだし、危険個所まで詳細に書かれていたりするので、写真に撮っておくならこちらがおすすめです。B1~B3を結ぶコースは新下山道とのことですが、A9~A14を結ぶコースがあまりにも難易度が高いので、新しく作られたようです。詳しくは後で書きますが、鎖場や岩場の経験が少ない人はとんでもないところに来てしまったと後悔するようなコースです。(写真クリックで拡大)


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登山口はバンガローの脇にあります。階段を登って行くのがAコースの時計回りで、大天井岳に最短で登るコースです。出雲岩コースともいうようです。Aコースを反時計回りに登って行く場合は、道を直進します。今回は素直にAコース時計回りで行くことにします。


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しかし、スタートからいきなりの急登が始まります。ほんと、マジか!?と言いたくなるような急傾斜です。


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はじめのうちは石ゴロの道でしたが、すぐに土の道になります。傾斜は相変わらずで、土や濡れた岩が滑りそうで慎重に歩を進めました。今回は1000m未満の山ということで、トレッキングシューズのミレーオールロードGTXを選んだのですが、この靴はソールのグリップが秀逸なので助かりました。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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10:02 展望岩という道標のある岩に着きました。


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その名の通り、大天井岳が眼前にそびえたっているのがよく見えます。岩も階段状でそこそこフラットなので休憩によさそうでしたが、汗をかかないようにゆっくり登って来たからかあまり疲労感がなく、水分補給だけして先に進みました。


展望岩から先は傾斜が緩み歩きやすくなりましたが、それでも上り坂は続くので、すこし汗ばむぐらいになってきました。ちなみに、気温は8度ぐらいで、出発時はミレー ドライナミックメッシュ長袖+薄手メリノウール長袖シャツ+薄手フリースという3枚重ねでしたが、急登ですぐに暑くなり、フリースは早々に脱ぎました。ミレー ドライナミックメッシュ長袖は今回初めて着たのですが、タンクトップタイプと比べると袖がある分肩から腕が冷えることもなく、10度を下回る気温で風も少しあるというのに、上に薄手のウールシャツ1枚だけでも大丈夫でした。ただし、立ち止まってじっとしているとさすがに冷えてきます。


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10:23 A-4という道標のある場所に来ると尾根がフラットになり、ようやく一息つける状態になりました。しかし、風がちょっと強かったので、休憩なしで進みました。


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少しの間フラットな尾根が続きますが、ほんの1分ほどで終わりです。


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再び急登が始まります。


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前方に3階建てくらいありそうな巨岩がそびえたっていました。尾根をふさぐように立っているので、道は左手を巻いていきます。


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巨岩の下を巻いていくと、ちょっとしたロープ場がありました。4mぐらい下りて、その先は落ち葉の積もる岩を渡って行くようです。それほど厄介なことはなかったので問題はないのですが、ここで団体の最後尾に追い付いてしまいました。この団体は年配の団体で、けっこうな人数がいたようです。


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10:37 先ほどの巨岩など比べ物にならないぐらいの超巨岩が出現しました。


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出雲岩という名前がついています。


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出雲岩の下を抜けていくのですが、岩というよりもでかいビルが建っているかのようです。岩壁といったほうが早いレベルです。


出雲岩の下を奥へと進んで行くと、とうとう団体の渋滞につかまってしまいました。追い付かないようにゆっくりと歩き、立ち止まって写真を撮ったりしながら時間を調整して歩いていましたが、ここにきて岩をよじ登る場所が出てきたため、順番待ちが発生してしまったようです。仕方がないのでおとなしく待つしかありません。


岩の上に出ると数人が先に行かせてくれたので、渋滞待ちも少し解消しました。


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しかし、すぐに鎖場が現れて渋滞はさらにひどくなります。人気の山に祝日に来てしまったのが原因なのでどうしようもありません。幸いにも、順番が近づくと前の人が先に行かせてくれて、わずかですが早く登ることができました。


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鎖場を抜けると、セリ岩というところに出ました。


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セリ岩というのはこれ。人一人がやっと通れる幅の岩の隙間を抜けていきます。体を横にしないと通れないので、バックパックは手に持っていきます。バックパックは冬装備に準じる荷物と一眼レフを入れているために、担いでいるとそうでもないのですが、手に持つとけっこう重いと感じます。


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奥の方はトンネル状になっていて、横歩きしながらようやく通り抜けました。このセリ岩で渋滞がなかったのはラッキーでした。


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セリ岩に誰もいなかったので、抜けた後はスムースに進めると思いきや、すぐに渋滞につかまりました。今度はおじさんの集団です。男性ばかりなのでサクサク進むかなと期待しましたが、あっさり裏切られました。それでも、時々追い越すことができたので、ずっと渋滞の後ろをついていくストレスは多少なりとも緩和されました。


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ようやく渋滞を抜け出して、前に誰もいない状態になったところで、岩ゴロの急登が出現しました。しかし、その先に空が見えていたので、どうやら山頂まで近いようです。


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11:05 岩ゴロの急登を上りきると、山頂に出ました。


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それほど広くない山頂は、大きな岩がごろごろとあって、平地はほとんどない場所でした。見える範囲で10人ぐらいいたので、意外と空いていると思いましたが、岩陰にもそこそこ人がいて、それなりに混雑している状態でした。


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山頂からは展望が得られましたが、風がきつくてけっこう寒かったです。休憩している人たちはジャケットのフードをかぶりながらラーメンをすすったりしていましたが、見るからに寒そうです。


自分も早いランチにしようかどうしようかと迷いましたが、すぐに団体が上ってくるのがわかっているので、ここでランチを食べ始めると、人ごみの中で食事をすることになり、それを思うだけで食欲もなくなります。それに、あまりお腹も減っていなかったので、あえて今食べる必要はありません。ということで、混雑した大天井岳はさっさと出発することにしました。

つづく。


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2015/09/12

青空独り占め: 氷ノ山 その2

2015年8月15日(土) 兵庫県若桜町 氷ノ山(1509.8m)単独日帰り


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7:51 トイレのある休憩小屋を出て、三ノ丸方面へと歩き出しました。ここからしばらくは背丈を越える笹薮の中の道です。展望はほとんどなく、まるで笹原の迷路を歩いているような雰囲気です。


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ただ、道は緩い下りになっているため、前方方向だけはそれなりに展望があり、樹林帯の中の道よりは開放感もあって気持ちのいい道でした。


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なだらかに下ったり上ったりしながら、次第に大きく見えるようになってきた三ノ丸を目指します。


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ずっと笹原の道かと思いきや、途中杉の天然林の中を通りました。この一帯だけ杉林になっていて、湿地帯のような場所でした。杉は比較的水分の多い場所を好む傾向があるので、この湿地帯のような場所が生育に適していたということなのでしょう。


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モコモコのコケのじゅうたんが朝日に輝いて気持ち良さそうです。


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白骨化した杉の枯木が青空にすくっと立っているのが印象的でした。


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杉林を抜けると、再び笹原の中の道です。笹の背丈は幾分低くなって、最初の頃よりも展望はよくなってきました。前方のピークの上に展望台のようなものが見えているので、おそらくあれが三ノ丸なのでしょう。


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8:27 三ノ丸です。朝早いためか、誰もいませんでした。コースタイムだと30分ですが、のんびり歩いていたためか10分ほど遅いタイムでした。


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看板がありましたが、なにを書いているのかほぼ判読不可能な状態でした。


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展望台の上から振り返ると、うねる笹原の中に登山道がくねくねと伸びているのが見えます。左奥のピークが氷ノ山なので、けっこう下ってきたのがよくわかります。


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8:45 静かな展望台の上でのんびりと休憩していましたが、氷ノ山方面から登山者の鈴の音が聞こえてきたので、出発することにしました。


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展望台からすぐのところに避難小屋がありました。


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中はこんな感じです。


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避難小屋の先で道が分岐しています。右が鳥取側の三ノ丸コース登山口。左は兵庫県側に下るコースなので、右へ進みます。


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分岐からは、またまた背の高い笹原の道です。


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8:52 氷ノ山山頂にあったのと同じタイプのトイレ付休憩舎がありましたが、工事予定らしく立ち入り禁止になっています。ここのトイレをあてにして来た人がこれを見たら愕然とすることでしょう。いつ工事が終わるのかわかりませんが、ここのトイレはあてにしないほうがよさそうです。


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登山道脇に真っ赤な実をたくさんつけた木がありました。なんていう木なんでしょうか。ナナカマドもそうですが、真っ赤な実の色は青空に良く映えます。


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緩い下りの道をたどって行くと、やがて下枝のないブナっぽい木がちらほらと出てきました。


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笹原が終わり樹林帯に入って少し進んだあたりから尾根を下り始めます。そこそこ急傾斜ですが、間伐材の階段がつけられているので、歩きやすく助かります。


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9:23 スキー場のリフト降り場に出てきました。ここから先はゲレンデ内を歩くコースです。


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最初はかなりの急傾斜です。スキーで下るにはけっこう厳しい斜度です。35度以上あるかもしれません。昔はこういうコースが好きでよく滑ってましたが、もう長いことスキーから遠ざかっています。


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スキーで滑り降りればあっという間なんでしょうが、徒歩で下るとやたら長く感じます。


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9:32 リフト一本分を下って、自然探勝路との分岐にきました。前方から下ってきたので、探勝路は写真の左手方向です。三ノ丸登山口は右。休憩しながらどちらに行こうか考えました。探勝路は、このままゲレンデを突っ切って仙谷コースの途中で合流するので、三ノ丸登山口からキャンプ場へ登り返すよりも標高差は少なくて済みます。ただし、森の中を通るし途中で谷を越えたりするようなので、多少のアップダウンはありそうです。三ノ丸コースは、登山口まで降りてしまうと登り返しの標高差が大きくなりますが、一段上を通っている林道を歩けばゲレンデ一本分下らなくてすむし、アスファルト舗装の道をそのまま歩いていけば仙谷コース登山口を経由してキャンプ場までいけるので歩くのは楽そうです。なので、三ノ丸コースを下り、途中で林道へと抜けることにしました。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。





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分岐からサマースキー場によくあるブラシ状の人工芝の上を歩いてゲレンデへと進みます。


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草原となったゲレンデの脇を下っていきます。登山道部分は草が刈ってあったので歩きやすかったです。前方に見える丘のような場所を越えて、左方向に緩く下って行くと、いつの間にかコースが不明瞭になりました。


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ゲレンデ左手の脇に道標があり、登山口を示す矢印がかかれています。


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しかし、矢印の方向は一面の草原で、踏み跡は痕跡すらありません。少し進んでみましたが、まったく人が歩いた痕跡が見当たらなかったので、どうやら違うらしいと感じて戻りました。


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ゲレンデは先ほどの道標のあたりから右手方向にカーブしながら大きく下っています。こちらも明瞭な踏み跡があるわけではないのですが、ブルドーザーが通ったような跡はありますし、出発時に撮影しておいた登山道の案内板の画像を見ると、コースはリフトの下をくぐっているので、どうやらここを下ってリフトをくぐり向こう側へ出るのが正解のようです。


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リフトをくぐって反対側に出ると、ゲレンデの下にアスファルト舗装の道が見えました。どうやら林道に出たようです。ずっと下に見えている水色の屋根の建物のあるところが三ノ丸コースの登山口です。


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10:02 林道を突っ切ってもうひとつゲレンデを下れば登山口ですが、そちらへは行かずに林道を右手に進みます。


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10分ほど歩くと、隣のゲレンデのイヌワシコースのリフト乗場のところに出てきます。ただし、後で地形図を見ていたら、すこし手前の分岐を右に進むと、このあとにでてくる変形十字路に出るショートカットになるようです。


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建物のすぐ前でキャンプ場まで続いている林道に合流するので、廃屋になっているやまびこ荘前で右に折れて登って行きます。


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5分ほどで変形十字路に出ます。正面に「アルパインヒュッテ」「若桜観光」と書かれた看板があるので、そこを左に進みます。


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この十字路の右手奥に「氷ノ山登山道入口(セン谷コース)と書かれた看板がたっています。登山コースの案内板によれば、この十字路を直進してゲレンデを登っていくコースという意味らしいのですが、看板の立っている場所は十字路からわりと離れているので、看板のところから森の中へ入るかのように勘違いしてしまいそうです。ただし、この十字路から左に進んだ先にも仙谷コース入口の看板があるので、現在はそちらが正規の登山口のようです。


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先ほどの十字路から5分ほど歩いたところにある仙谷コース入口の案内板です。


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今は使われていない野菜集出荷所と書かれた倉庫の脇から入っていくようです。


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さらに進んでいくと、左に下る分岐がありますが、そのまま直進します。


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このあたりから眺めがよくなり、スキー場が見渡せるようになってきます。


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左手に響きの森の建物が見えてきます。


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すぐ先でキャンプ場へと続く道と合流しますので、まっすぐ進みます。


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10:42 キャンプ場の駐車場に戻ってきました。林道に出てから40分ほどかかりました。天気もいいし、比較的涼しかったのであまり辛くはなかったのですが、これが雨降りだったりするとけっこう辛いかもしれません。車は響きの森の駐車場に停めておけば、下山後の登り返しを10分ほど短縮することはできます。


氷ノ山をぐるりと一周回るコースですが、それなりに休憩をとりながらでも4時間40分ほどでまわれました。戻ってくるのはお昼過ぎぐらいかもと思っていたので、やや拍子抜けした感じです。コースもなだらかな区間が多く、登山というよりハイキングに近い感覚でした。


ところで、キャンプ場へ上ってくる途中に「氷山命水」という看板があったので、帰りに寄ってみたのですが、水が引いてある簡素な流し台のようなところに「ご自由にお飲みください」と書かれていたので、水筒に汲んでいこうとしたところ、そばにあった工事現場の事務所のようなコンテナハウスからオヤジが出てきて、「持ち帰るなら30円」といきなり言ってきました。「自由に飲んでいいと書いてある」というと、「それはちゃんと消してある」というのでもう一度見てみると、細いマジックで落書きしたような線が文字の上に書かれています。有料と明記してしまうと観光客が寄り付かなくなるので、ぱっと見わからない程度の線で文字を消してあると言い訳して、知らずに汲んだ観光客から小銭を巻き上げているのかとかんぐってしまいます。


ネットで調べてみるとその場で飲む場合は無料で、持ち帰る場合のみ「維持管理費」という名目で1リットル30円を取っているようです。どうせ流しっぱなしの水だしその場で飲むのは無料なんだから、持ち帰るからといっていちいち30円なんてせこい料金をとってもたいした金額にならないだろうにと思います。以前は寄付という名目でお金を入れる箱を置いていたようですが、最近はオヤジが直接徴収しているのでしょう。想像するに、寄付しないでポリタンクなど持ち込んで大量に汲んでいくような人がいて、そういう人を排除するためにコンテナハウスで目を光らせているのではないかと思うわけです。マナーの悪い連中に業を煮やしてのことなのかもしれませんが、持ち帰りは30円とひとめでわかるように表示してあるわけでもないし、蛇口に近づいただけの状態でいきなり出てきて30円だという言い草がなによりも不愉快だったので、「だったらいらない」と言ってさっさと帰りました。知らずに水筒などに水を汲んだら30円を請求されて支払う人もけっこういるのかもしれません。30円ぐらいという感覚なのかもしれませんが、こういう詐欺まがいの行為に対してはたとえ1円でも支払いたくないと思うのであります。

おわり。

氷ノ山


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2015/09/07

青空独り占め: 氷ノ山 その1

2015年8月15日(土) 兵庫県若桜町 氷ノ山(1509.8m)単独日帰り


荒天予報で予定よりも2日早く立山から下山したものの、2日後の土曜日は快晴という予報がでていたので、そのまま帰るのはもったいないという思いが強く、富山の街ででどうしたものかと思案していました。温泉に入ったあとに地図を見ながらいろいろと考えたのですが、日帰りで登れそうな山で登ってみたい山は富山周辺だととくに見当たりません。白馬まで移動すれば、八方尾根から唐松岳へ登れそうですが、帰りの移動距離が長くなる上に名古屋経由のルートになると、お盆のUターンラッシュに巻き込まれそうなので気が進みません。なにより、わざわざ白馬まで行って一座のみ日帰りで登って帰るというのは効率が悪すぎます。新穂高からロープウェイを使って西穂も考えましたが、お盆休みという時期を考えると、駐車場の混雑と登山者の多さなどであまり気乗りがしません。


では、帰り道で立ち寄れるところはどうかと考えると、思いつくのは白山ぐらい。しかし、やはり時期的に人出の多さが予想され、しかも市ノ瀬から別当出合いまでバスを使わないといけないことを考えると、やはり気乗りがしません。福井県大野市側から三ノ峰経由で別山に登るというのもありかなと思いました。登山口にある刈り込み池にも行ってみたいのでいい機会です。でも、どうせいくならやはり白山まで一気に縦走したいところです。それに、刈込池は秋のほうが絶対良いはずなので、今の時期はちょっと中途半端です。


ああだこうだと考えるよりも行ってしまえばそれなりに満足できるだろうとは思うのですが、遠征でないといけない場所に日帰りでちまちまと小刻みに行くのは好きではないので、結局白山も却下となりました。そうすると、おとなしく帰るしかないかとあきらめかけていたところ、ふと氷ノ山を思い出したのでした。


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氷ノ山は、岡山からでも日帰りで行ける山ですが、岡山方面からだといまひとつアクセスが面倒で、いままで足が向かなかった山です。というのも、基本的に高速道路がほぼ使えないからです。グーグルマップで検索すると、山陽自動車道の岡山から備前まで行って、上郡、佐用、西粟倉、智頭、若狭という経路が一番早いルートのようですが、高速を使わずに岡山から北へ進んで奈義町からR53で智頭へ出て、あとは同じルートで行った場合と3分しか違わないのです。高速を使ったほうが走行距離が長くなることもあり、高速道路を使うメリットがまったくありません。


ところが、岡山へ帰る途中に立ち寄るのであれば、アクセスはそれほど問題ではありません。どうせ舞鶴若狭自動車道を使うわけですから、途中で降りてR9経由で行けばいいだけです。氷ノ山の東側から登ればアクセスも楽ですが、下山後のことを考えてぐるっと山を回りこんで鳥取の若桜町側から登れば楽に帰れます。どうせ13日、14日は移動にあてればいいだけですから、時間はたっぷりあります。


ということで、夕方に富山を出て、氷ノ山を目指してのんびりと移動しました。養父市でR9から県道6、県道48とつないでR29に出て、戸倉トンネルを抜けて若桜町から若狭氷ノ山スキー場に着いたのは14日の夕方でした。


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思いつきで来てしまったので登山地図を持っていません。なので、案内板の地図を見ながらどこから登ってどこへ下りるのがいいかを検討した結果、氷ノ山キャンプ場から氷ノ越コースを登り、三ノ丸コースで下山することにしました。下山口から氷ノ山キャンプ場までの登り返しがちょっとめんどくさいのですが、自転車などあるわけではないので、どちらにしても車がある場所までは歩いて戻らざるを得ません。三ノ丸登山口に車を置いて仙谷コースから登れば、はじめの移動もあまり距離がないし下山後に移動する必要がないのですが、せっかくなのでぐるりと一周してみることにしました。


ひとまず、下見を兼ねて登山口であるキャンプ場まで行ってみたところ、キャンプ場は大盛況で、駐車場では親子がバトミントンをしていたり、あちこちで子供が騒いでいたりしてとてもゆっくりと車中泊ができる雰囲気ではありません。炊事場でプラティパスに水だけ補給して、三ノ丸登山口のあるスキー場の駐車場までもどりました。ここは水洗トイレもあるし、オフシーズンのスキー場ということで、他には誰もいなくて安眠するにはもってこいの場所でした。


翌朝、キャンプ場の駐車場に5時30分頃行ってみると、さすがに早朝から騒いでいる子供はおらず、昨日の喧騒が嘘のように静かでした。靴を履いたりして用意をしていると、やたらとアブがまとわりついてきてうっとおしいことこのうえなしです。アブやブヨは明け方に活動が活発になるらしいので、この時間帯はしょうがありません。あまりじっとしているとかまれてしまうので、首筋などはタオルをかけて守り、手や顔はできるだけ動かしてやつらがとまらないように気をつけながら準備を終えました。もちろん、パーフェクトポーションを塗りこんで虫対策も忘れません。おかげで被害は皆無でした。


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5:49 出発です。地図を持っていないので、とりあえず大きな画素数で看板の地図を撮影しておきます。これを地図代わりにしてコースの確認ができます。あとはGPSのマップとあわせて確認しながら歩けばコースミスは防げそうです。


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登山口は、駐車場からは山に向かって左手方向に少し歩いていきます。


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トイレの壁に登山口と書かれた看板が貼り付けてあったのですぐわかりました。



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トイレの前から階段を登って行きます。


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すぐに動物よけの電流柵があります。伊豆の事故を思い出しましたが、さすがにキャンプ場のすぐそばで死亡するような電流が流れているはずはないでしょうから大丈夫だと思いつつも、念のためタオルでワイヤーの取っ手をつかんでフックをはずして通過しました。


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その後は斜面を横切るようについている平坦な道を進みます。


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やがて沢にぶつかると沢沿いに上流へと登って行き、最後は荒れた沢を斜めに横切るように渡渉します。


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登山道脇の木々は、豪雪地帯特有の根もとが斜面下へ押し倒されたような形状をしていました。若木のときに雪に押し倒されてこのような形になるそうですが、植物の生命力には驚かされます。


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道が急登になってくると、左手に赤倉山と思われるピークが見えてきました。氷ノ越までもうすぐです。


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6:35 氷ノ越に出ました。避難小屋前のベンチにカップルがいたので、休憩はしないでそのまま通過します。



ここでひと息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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氷ノ越からは稜線の道になるので、展望がよくなりました。氷ノ山山頂の避難小屋が見えます。このとき気がつかなかったのですが、画面の左上に黒いものが写っています。最初は虫かと思いましたが、他の写真にも同じような場所に写っているものが多く、センサーについたゴミのようです。レンズ交換式のカメラなら自分で掃除することができますが、コンデジの場合はメーカーに修理に出すしか方法がありません。以前持っていたパナソニックのコンデジでも同じことがありましたが、振ったり手のひらにぶつけて衝撃を与えてみたりしたらとれたので、家に帰ってからいろいろとやってみましたが、今回はうまくいきませんでした。修理に出すか、予備カメラか仕事用に格下げして新しいのを買うか、そのまま下取りにしてしまうか思案中です。ゴミがあるのがわかっていて下取りに出すというのは良心が痛むし、仕事用にするには高価すぎるので、修理か放置かのどちらかなんでしょうが。


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氷ノ越からはしばらくブナ林の中を登山道が通っているようですが、伯耆大山あたりのブナ林と比べるとなんとなく疎らな感じがありました。あまり太い木もないみたいだし、もうひとつブナ林らしい雰囲気がないのが残念です。


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基本的に土の道ですが、一部木道がありました。


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標高1350mあたりまでくると、山頂の避難小屋がだいぶん大きく見えるようになって来ました。


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前方におにぎりのような盛り上がりが見えます。あれが甑(コシキ)岩なんでしょう。


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7:11 仙谷分岐です。コースタイムより5分遅い程度のペースなので、まあ悪くない感じです。今日は水1.6リットル、レインウェア、行動食、コンデジしか荷物がないので、登りでも辛さはほぼ感じません。やはり登山において軽さは体力と同じです。荷物が軽ければ軽いほど、体力が増えたかのように感じます。自分ももう少し軽量化に取り組む必要がありそうです。


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仙谷分岐を過ぎると道が次第に険しくなってきましたが、荷物が軽いおかげですいすい登っていけます。


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甑岩の下までやってきました。この岩は上まで登れるらしいので、登ってみようと思います。


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巻き道の登山道は左。甑岩へは右の道を進みます。


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少し登ったところで見晴らしのいい場所があったので、登ってきたルートを見ながら朝の景色を楽しみました。しかし、ここから上に行くには、滑りやすそうな大きな岩を、かなりの角度で登らないといけないみたいで、縦走用の登山靴ではやばそうなので、てっぺんまで行くのはあきらめました。


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7:29 登山道に戻ってから10分程度で山頂に着きました。山頂手前で追い越していったトレラン風の単独行者以外誰もいなくて、とっても静かな山頂でした。もう1時間もすると人が増えてにぎやかになるのかもしれませんが、早く出てきて正解でした。トレラン風の男性は、しばらくすると来た道を下って行ったので、広い山頂には僕一人だけになりました。ひんやりとした朝の空気と、ぽかぽかと暖かい日差しが気持ちよく、頭上に広がる真っ青な空を独り占めすることができました。


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避難小屋の中を覗いてみました。1階はこんな感じで、広い土間(といっても合板敷き)を囲むようにL字型の床があります。4人ぐらいしか寝られないと思われます。真ん中に囲炉裏のようなものがありますが、合板で蓋がされているので冬場に使えるかどうかは不明です。この小屋にはトイレはありません。


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2階にはふとんなどがありましたが、マムシが潜んでいるかもしれないので要注意と書かれていました。鉄骨に外壁材を貼り付けただけの構造なので断熱効果はまったくないでしょうから、真冬はかなり冷え込みそうです。部屋の隅に畳が立てかけてあったので、寝るときは畳を敷いて寝ることができるようです。


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小屋から北東方面の眺め。ハチ高原あたりでしょうか。


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左手には氷ノ越避難小屋が白く光っているのが見えました。


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山頂のすぐ南側にある展望台ですが、ここになんと雨水を利用した水洗トイレがあります。バイオトレイなので、冬季は使用できないようです。となると、積雪期は使えるトイレはないということのようです。携帯トイレ必携ですね。山頂周辺に野糞をすると、春に悲惨なことになるので、慎みたいものです。


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展望台から南を眺めると、なだらかにうねる笹原の向こうに三ノ丸の頭がぴょこんと見えていました。距離はそこそこありそうですが、かなりフラットなコースなので、30~40分で行けそうです。行動食を食べて、トイレ休憩を終えると、三ノ丸に向けて出発しました。

つづく。



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