古代浪漫と奇岩を巡る山旅: 経山・犬墓山・鬼ノ城山 vol 2
2011年7月6日 岡山県総社市 経山(標高372.6m)・犬墓山(標高443.3m)・鬼ノ城山(標高397m)日帰り山行
12:25 昼食を終えて犬墓山へと出発です。登山口はアスファルト道路を挟んでビジターセンターの向かいにあります。
最初はわりと急な階段が続きますが、すぐに尾根上の平坦な道になります。
10分ほど登ると、右手にテーブル状の大きな岩があり、その上からは間近に鬼ノ城の城門を眺めることができました。
12:40 犬墓山への分岐に着きました。
分岐から犬墓山山頂まではほんの数十メートルで、1分もかかりません。山頂は樹木が刈り払われてベンチが設置された広場になっており、東に展望が開けています。
山頂からも鬼ノ城の城門がよく見えました。
来た道を戻り分岐を直進して犬墓山を下ります。
道端には時折石仏が祭られています。これは岩屋三十三観音といって、四国三十三所にならって設置されたものだそうです。
基本的に一本道ですが、ときどき分岐があります。分岐点には必ず道標があるので迷うことはないでしょう。ただし、道標に書かれている場所がどこにあるか理解していないと予定していないところに行ってしまう可能性はありますから、地図は必要です。とりあえず、岩屋方面へと向かいます。
12:54 皇(すめらぎ)の墓への分岐に着きました。単に犬墓山から岩屋を回って鬼ノ城ビジターセンターにもどるだけなら、直進して馬頭観音方面へ行けばいいのですが、奇岩の見所のひとつである岩切観音を見ておきたいので、ここから皇(すめらぎ)の墓方面へ向かいます。
分岐からは緩い下り坂になり、下りきったところにため池があります。山の中の静かな池ですが、水草がかなり生い茂っていて何かいそうな雰囲気です。
ため池を過ぎて山の中に入っていくと、松の倒木が道をふさいでいました。乗り越えるには高すぎるし、荷物を背負って下をくぐるにはちょっと低いのでどうしようかと思いましたが、素直に下をくぐることにしました。しかし、倒木の下は半ば腐っていたようで、バックパックに茶色いドロっとしたものが付着してしまい、気持ちの悪い思いをしました。こういうときは横着しないで、荷物をおろして空身でくぐるべきでした。
13:00 皇(すめらぎ)の墓に到着です。なんてことない石塔のようですが、県指定の石造美術だそうです。南北朝時代のもので、近くにある岩屋寺の開祖善通大師の墓塔と伝えられています。善通大師が文武天皇の皇子であったことから皇(すめらぎ)の墓と呼ばれているそうですが、実際に埋葬されている人物が誰であるのかは不明らしいです。
皇(すめらぎ)の墓から少し下るとまた分岐がありました。今度は岩切観音の道標に従って進みます。
すぐに別の分岐があります。
その先でまたまた分岐です。とにかく、岩切観音を目指します。
13:06 岩切観音に着きました。巨岩が積み重なってわりと迫力があります。
名前の通り、巨岩の表面に観音様が彫られています。あまりくっきりとしていないので、ぱっとみただけではどこにあるのかよくわかりませんでした。
じっとしていると薮蚊が襲来してくるので、先へ進みます。来た道を戻り、最初の分岐を馬頭観音の道標に従って登って行きます。
13:11 尾根上の道に出ました。この道は、犬墓山から下りてきて、皇(すめらぎ)の墓への分岐があった道を直進する道です。馬頭観音へはここを右折します。
しばらく進むと左手に巨大な岩が3つ連なっているところに来ました。
最初の岩は汐差岩(読み方不明)というそうです。
次の岩には何も表示が無くて、一番奥の岩は方位岩だそうです。とすると、3つあるように見えても、実際は2つの巨岩なのでしょう。
方位岩の端から上に登れるようになっていたので、登ってみました。それほど展望がいいわけではありませんが、休憩やお弁当を食べるにはよさそうです。
13:18 馬頭観音に着きました。道はここで90度曲がります。
馬頭観音は右の石仏で、真ん中の顔の上に馬の顔が乗っています。衆生の無智・煩悩を排除し、諸悪を毀壊する菩薩だそうで、通常は憤怒の表情をしているものだそうですが、この馬頭観音は穏やかな表情でした。
馬頭観音から少し下ると八畳岩の道標がでていました。反対側に書いている屏風岩というのは、下ってきた道の方角を示しており、どうやら見逃して下りてきてしまったようでした。残念。
八畳岩はその名の通り八畳ほどの大きな一枚岩です。
多少うねりがありますが、大きなベッドのような雰囲気です。
次に出てきたのが鯉岩。これも巨岩ですが、どこから見ても鯉の形には見えません。名前の由来を知りたいものです。
鯉岩のすぐ下には鬼の餅つき岩がありました。
上に登ってみると、浅いくぼみがあったので、そういう名前がついたようです。
13:29 鬼の餅つき岩を左からぐるっと回り込むようにして下ると、鬼の差し上げ岩があります。これまで見てきた中でもっとも巨大な岩が折り重なっていて、かなりすごい迫力です。かつて山岳仏教の一大拠点になっていた理由がわかるような気がします。
鬼の差し上げ岩から石段を下って、竹やぶの道を抜けると岩屋寺がありました。もともとは平安時代から栄えたりっぱなお寺だったようですが、現在の建物は最近建てられたもののようで、普通の民家といった感じです。これといって何も無い雑草だらけの場所なので、わざわざ立ち寄るほどのことはない感じでした。
13:36 岩屋寺を下って行くと、分岐がありました。地図で見ると、左下に下りていく道が実僧坊山と登龍山を経てタムシバの森を巡るルートへの近道のようですが、何も表示が出ていないので確信が持てず、また時間もあまりなく足も痛くなり始めていたので、岩屋休憩所へ向かうことにしました。
途中、皇の墓への分岐を通過し、坂を下ったところで綺麗なアジサイの花がたくさんさいていました。ここにきてはじめて色彩のあるものを見たような気がします。綺麗な花を見ていると、疲れが癒されると同時に力が出るような気がします。色は元気の源だと感じます。
13:42 岩屋休憩所に到着です。ビジターセンターのような建物があるのかと思っていましたが、パーゴラのあるベンチの休憩所でした。隣のトイレは綺麗でしたが、やっぱり手洗いはありません。集落があるので水道が引かれていないわけではないと思いますが、手洗いを設置しない理由はなんなんでしょうか。汗をかいた顔を洗いたかったのですが・・・
15分ほど休憩して、鬼ノ城山方面に向かうことにしました。
休憩所の前のアスファルト道から土の道が分岐しています。
そこからさらに道は分岐していて、土の道をそのまま行くと棚田を経由して鬼ノ城、左に行くとただの山道のようです。せっかくなので棚田経由で行くことにします。
民家のそばを通り過ぎると、棚田が広がっていました。綺麗な棚田です。
岡山県には棚田百選に選ばれた棚田が3箇所あり、それらと比べると規模はぜんぜん及びませんが、山間のこじんまりとした綺麗な棚田でした。
棚田から先、道がどうなっているのかもうひとつよくわかりません。棚田に沿って左手に進み下ってゆくと、棚田がなくなったころに左手からの道と合流しました。
合流地点には案内板がたっており、左手から来た道はどうやら岩屋休憩所下の分岐から分かれた道だったようです。
案内板から下にも田んぼが続いており、道は田んぼのあぜ道のような状態で田んぼに沿って下ってゆきます。すぐそばに小さな用水路があり、水が道の上まで溢れ出しています。
14:11 道なのか川なのかよくわからない状態のところを進んでいくと、アスファルト道路に出ました。この道を右に行くとビジターセンターに戻ることができます。
アスファルト道を右折して30mほど先で、自然歩道が左に分かれます。ビジターセンターに向かう道も、アスファルト道に沿って森の中を抜けて行きます。
今回はここから鬼ノ城北門に向かうので、ウォーキングセンターへの道からさらに左へ分岐します。
北門に向かって木の階段を登ってゆきます。
14:21 鬼ノ城北門に着きました。ここも復元された城門です。右手の斜面にたくさんの岩が折り重なっていますが、たぶん石垣の跡なのでしょう。
石垣を越えて中に入ると、なんだかアリ地獄みたいになっていました。
ここから左に進むと、絶好の展望ポイントになっている屏風折れという石垣に出ます。そこからさらにぐるッとまわって復元された城門まで戻ってくることができるのですが、足も痛いし時間も遅くなってしまったので、今回は右に行くことにしました。
北門から西門への道は、発掘作業用の自動車が出入りできるように車道になっています。平坦で歩きやすい道ですが、あまり面白くないのも事実。
14:33 鬼ノ城山頂に到着です。
山頂には東屋がありますが、ベンチが無く休憩場所というよりも、展望の解説が掲示された場所です。
東屋のすぐ下には、復元された西門が見えます。
山頂からビジターセンター方面に少し下ったところに、展望台のような場所があります。ここは角楼跡といって、西門を防備するための防御施設を復元したものだそうです。
角楼跡に登ると、目の下にビジターセンターへ向かう道が伸びています。分岐の右は自動車道で、左は歩行者専用道です。
西門へは、角楼跡のすぐ下から入っていくことができます。建物内に入ることはできませんが、下をくぐりぬけて門の反対側にでることができます。
このあたりでGPSの電池が切れているのに気がつきました。そのため、途中すこしログのラインが途切れています。すぐに電池を交換して新しくログを取り始めたのですが、立上りに少し迷ったみたいでログがビジターセンターの手前で山中を降りたり登ったりしているようになっていました。正しいルートは青色のラインです。
14:56 ビジターセンターに戻ってきました。少し休憩をとってから、下山します。アスファルト道をそのまま下ってもいいのですが、せっかくなのでふるさと自然の道を下ることにします。ビジターセンターの中庭を突っ切った裏手から道が続いていました。
ビジターセンターのすぐ裏に小さな池があり、ふるさと自然の道は池に沿って下へと続きます。
耕作放棄され、半ば湿地と化しつつある棚田の跡にそって下っていくと、やがてアスファルト道に合流し、合流地点からすぐにまた分岐して左手に下って行きます。
下っていくと何枚か田んぼがあり、その先にはおそらく草むらと化してしまったであろう田んぼの跡のようなところが続いています。
その先は道が湿地帯のような状態になっていて、すごく歩きにくい状態です。用水路から道の上に水があふれ、一度大きく踏み抜いたほどです。この道ははっきりいって通らないほうがいいです。下山するときは素直にアスファルト道を下ることをお薦めします。
15:19 再びアスファルト道に合流しました。あとは砂川公園までこの道を歩いて行くだけです。
駐車場が近くなった頃、雨が降り始めました。GPSで確認するとあと300mほどのところでした。レインウェアを着るのも面倒なので、そのまま歩き続け、駐車場に到着したのは15:47でした。
■山行データ
<所要時間> 5時間47分
駐車場10:00→砂川の森入口10:12→経山分岐11:17→経山山頂11:26→鬼ノ城ビジターセンター12:13
鬼ノ城ビジターセンター12:25→犬墓山12:41→皇の墓13:00→岩切観音13:06→馬頭観音13:18→鬼の差し上げ岩13:29→岩屋休憩所13:42→鬼ノ城北門14:21→鬼ノ城山14:33→ビジターセンター14:56→駐車場15:47
<標高差>約400m(最低地点:駐車場70m、最高地点:八畳岩付近477m)
<登山道情報>
皇の墓の手前に倒木があった以外は、これといって問題無です。ただ、岩屋から下ってくるときの田んぼ沿いの道と、ビジターセンターから下山するふるさと自然の道はかなりぬかるんでいるところもあるので、普通のスニーカーでは濡れてしまうかもしれません。道中、水が補給できる場所がないので、夏場は水を多めに持っていくことをお薦めします。また、アブなどの虫に悩まされることもなく、快適なウォーキングができました。数日前の荒れた天候が虫を減らしてくれたのかもしれません。
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12:25 昼食を終えて犬墓山へと出発です。登山口はアスファルト道路を挟んでビジターセンターの向かいにあります。
最初はわりと急な階段が続きますが、すぐに尾根上の平坦な道になります。
10分ほど登ると、右手にテーブル状の大きな岩があり、その上からは間近に鬼ノ城の城門を眺めることができました。
12:40 犬墓山への分岐に着きました。
分岐から犬墓山山頂まではほんの数十メートルで、1分もかかりません。山頂は樹木が刈り払われてベンチが設置された広場になっており、東に展望が開けています。
山頂からも鬼ノ城の城門がよく見えました。
来た道を戻り分岐を直進して犬墓山を下ります。
道端には時折石仏が祭られています。これは岩屋三十三観音といって、四国三十三所にならって設置されたものだそうです。
基本的に一本道ですが、ときどき分岐があります。分岐点には必ず道標があるので迷うことはないでしょう。ただし、道標に書かれている場所がどこにあるか理解していないと予定していないところに行ってしまう可能性はありますから、地図は必要です。とりあえず、岩屋方面へと向かいます。
12:54 皇(すめらぎ)の墓への分岐に着きました。単に犬墓山から岩屋を回って鬼ノ城ビジターセンターにもどるだけなら、直進して馬頭観音方面へ行けばいいのですが、奇岩の見所のひとつである岩切観音を見ておきたいので、ここから皇(すめらぎ)の墓方面へ向かいます。
分岐からは緩い下り坂になり、下りきったところにため池があります。山の中の静かな池ですが、水草がかなり生い茂っていて何かいそうな雰囲気です。
ため池を過ぎて山の中に入っていくと、松の倒木が道をふさいでいました。乗り越えるには高すぎるし、荷物を背負って下をくぐるにはちょっと低いのでどうしようかと思いましたが、素直に下をくぐることにしました。しかし、倒木の下は半ば腐っていたようで、バックパックに茶色いドロっとしたものが付着してしまい、気持ちの悪い思いをしました。こういうときは横着しないで、荷物をおろして空身でくぐるべきでした。
13:00 皇(すめらぎ)の墓に到着です。なんてことない石塔のようですが、県指定の石造美術だそうです。南北朝時代のもので、近くにある岩屋寺の開祖善通大師の墓塔と伝えられています。善通大師が文武天皇の皇子であったことから皇(すめらぎ)の墓と呼ばれているそうですが、実際に埋葬されている人物が誰であるのかは不明らしいです。
皇(すめらぎ)の墓から少し下るとまた分岐がありました。今度は岩切観音の道標に従って進みます。
すぐに別の分岐があります。
その先でまたまた分岐です。とにかく、岩切観音を目指します。
13:06 岩切観音に着きました。巨岩が積み重なってわりと迫力があります。
名前の通り、巨岩の表面に観音様が彫られています。あまりくっきりとしていないので、ぱっとみただけではどこにあるのかよくわかりませんでした。
じっとしていると薮蚊が襲来してくるので、先へ進みます。来た道を戻り、最初の分岐を馬頭観音の道標に従って登って行きます。
13:11 尾根上の道に出ました。この道は、犬墓山から下りてきて、皇(すめらぎ)の墓への分岐があった道を直進する道です。馬頭観音へはここを右折します。
しばらく進むと左手に巨大な岩が3つ連なっているところに来ました。
最初の岩は汐差岩(読み方不明)というそうです。
次の岩には何も表示が無くて、一番奥の岩は方位岩だそうです。とすると、3つあるように見えても、実際は2つの巨岩なのでしょう。
方位岩の端から上に登れるようになっていたので、登ってみました。それほど展望がいいわけではありませんが、休憩やお弁当を食べるにはよさそうです。
13:18 馬頭観音に着きました。道はここで90度曲がります。
馬頭観音は右の石仏で、真ん中の顔の上に馬の顔が乗っています。衆生の無智・煩悩を排除し、諸悪を毀壊する菩薩だそうで、通常は憤怒の表情をしているものだそうですが、この馬頭観音は穏やかな表情でした。
馬頭観音から少し下ると八畳岩の道標がでていました。反対側に書いている屏風岩というのは、下ってきた道の方角を示しており、どうやら見逃して下りてきてしまったようでした。残念。
八畳岩はその名の通り八畳ほどの大きな一枚岩です。
多少うねりがありますが、大きなベッドのような雰囲気です。
次に出てきたのが鯉岩。これも巨岩ですが、どこから見ても鯉の形には見えません。名前の由来を知りたいものです。
鯉岩のすぐ下には鬼の餅つき岩がありました。
上に登ってみると、浅いくぼみがあったので、そういう名前がついたようです。
13:29 鬼の餅つき岩を左からぐるっと回り込むようにして下ると、鬼の差し上げ岩があります。これまで見てきた中でもっとも巨大な岩が折り重なっていて、かなりすごい迫力です。かつて山岳仏教の一大拠点になっていた理由がわかるような気がします。
鬼の差し上げ岩から石段を下って、竹やぶの道を抜けると岩屋寺がありました。もともとは平安時代から栄えたりっぱなお寺だったようですが、現在の建物は最近建てられたもののようで、普通の民家といった感じです。これといって何も無い雑草だらけの場所なので、わざわざ立ち寄るほどのことはない感じでした。
13:36 岩屋寺を下って行くと、分岐がありました。地図で見ると、左下に下りていく道が実僧坊山と登龍山を経てタムシバの森を巡るルートへの近道のようですが、何も表示が出ていないので確信が持てず、また時間もあまりなく足も痛くなり始めていたので、岩屋休憩所へ向かうことにしました。
途中、皇の墓への分岐を通過し、坂を下ったところで綺麗なアジサイの花がたくさんさいていました。ここにきてはじめて色彩のあるものを見たような気がします。綺麗な花を見ていると、疲れが癒されると同時に力が出るような気がします。色は元気の源だと感じます。
13:42 岩屋休憩所に到着です。ビジターセンターのような建物があるのかと思っていましたが、パーゴラのあるベンチの休憩所でした。隣のトイレは綺麗でしたが、やっぱり手洗いはありません。集落があるので水道が引かれていないわけではないと思いますが、手洗いを設置しない理由はなんなんでしょうか。汗をかいた顔を洗いたかったのですが・・・
15分ほど休憩して、鬼ノ城山方面に向かうことにしました。
休憩所の前のアスファルト道から土の道が分岐しています。
そこからさらに道は分岐していて、土の道をそのまま行くと棚田を経由して鬼ノ城、左に行くとただの山道のようです。せっかくなので棚田経由で行くことにします。
民家のそばを通り過ぎると、棚田が広がっていました。綺麗な棚田です。
岡山県には棚田百選に選ばれた棚田が3箇所あり、それらと比べると規模はぜんぜん及びませんが、山間のこじんまりとした綺麗な棚田でした。
棚田から先、道がどうなっているのかもうひとつよくわかりません。棚田に沿って左手に進み下ってゆくと、棚田がなくなったころに左手からの道と合流しました。
合流地点には案内板がたっており、左手から来た道はどうやら岩屋休憩所下の分岐から分かれた道だったようです。
案内板から下にも田んぼが続いており、道は田んぼのあぜ道のような状態で田んぼに沿って下ってゆきます。すぐそばに小さな用水路があり、水が道の上まで溢れ出しています。
14:11 道なのか川なのかよくわからない状態のところを進んでいくと、アスファルト道路に出ました。この道を右に行くとビジターセンターに戻ることができます。
アスファルト道を右折して30mほど先で、自然歩道が左に分かれます。ビジターセンターに向かう道も、アスファルト道に沿って森の中を抜けて行きます。
今回はここから鬼ノ城北門に向かうので、ウォーキングセンターへの道からさらに左へ分岐します。
北門に向かって木の階段を登ってゆきます。
14:21 鬼ノ城北門に着きました。ここも復元された城門です。右手の斜面にたくさんの岩が折り重なっていますが、たぶん石垣の跡なのでしょう。
石垣を越えて中に入ると、なんだかアリ地獄みたいになっていました。
ここから左に進むと、絶好の展望ポイントになっている屏風折れという石垣に出ます。そこからさらにぐるッとまわって復元された城門まで戻ってくることができるのですが、足も痛いし時間も遅くなってしまったので、今回は右に行くことにしました。
北門から西門への道は、発掘作業用の自動車が出入りできるように車道になっています。平坦で歩きやすい道ですが、あまり面白くないのも事実。
14:33 鬼ノ城山頂に到着です。
山頂には東屋がありますが、ベンチが無く休憩場所というよりも、展望の解説が掲示された場所です。
東屋のすぐ下には、復元された西門が見えます。
山頂からビジターセンター方面に少し下ったところに、展望台のような場所があります。ここは角楼跡といって、西門を防備するための防御施設を復元したものだそうです。
角楼跡に登ると、目の下にビジターセンターへ向かう道が伸びています。分岐の右は自動車道で、左は歩行者専用道です。
西門へは、角楼跡のすぐ下から入っていくことができます。建物内に入ることはできませんが、下をくぐりぬけて門の反対側にでることができます。
このあたりでGPSの電池が切れているのに気がつきました。そのため、途中すこしログのラインが途切れています。すぐに電池を交換して新しくログを取り始めたのですが、立上りに少し迷ったみたいでログがビジターセンターの手前で山中を降りたり登ったりしているようになっていました。正しいルートは青色のラインです。
14:56 ビジターセンターに戻ってきました。少し休憩をとってから、下山します。アスファルト道をそのまま下ってもいいのですが、せっかくなのでふるさと自然の道を下ることにします。ビジターセンターの中庭を突っ切った裏手から道が続いていました。
ビジターセンターのすぐ裏に小さな池があり、ふるさと自然の道は池に沿って下へと続きます。
耕作放棄され、半ば湿地と化しつつある棚田の跡にそって下っていくと、やがてアスファルト道に合流し、合流地点からすぐにまた分岐して左手に下って行きます。
下っていくと何枚か田んぼがあり、その先にはおそらく草むらと化してしまったであろう田んぼの跡のようなところが続いています。
その先は道が湿地帯のような状態になっていて、すごく歩きにくい状態です。用水路から道の上に水があふれ、一度大きく踏み抜いたほどです。この道ははっきりいって通らないほうがいいです。下山するときは素直にアスファルト道を下ることをお薦めします。
15:19 再びアスファルト道に合流しました。あとは砂川公園までこの道を歩いて行くだけです。
駐車場が近くなった頃、雨が降り始めました。GPSで確認するとあと300mほどのところでした。レインウェアを着るのも面倒なので、そのまま歩き続け、駐車場に到着したのは15:47でした。
■山行データ
<所要時間> 5時間47分
駐車場10:00→砂川の森入口10:12→経山分岐11:17→経山山頂11:26→鬼ノ城ビジターセンター12:13
鬼ノ城ビジターセンター12:25→犬墓山12:41→皇の墓13:00→岩切観音13:06→馬頭観音13:18→鬼の差し上げ岩13:29→岩屋休憩所13:42→鬼ノ城北門14:21→鬼ノ城山14:33→ビジターセンター14:56→駐車場15:47
<標高差>約400m(最低地点:駐車場70m、最高地点:八畳岩付近477m)
<登山道情報>
皇の墓の手前に倒木があった以外は、これといって問題無です。ただ、岩屋から下ってくるときの田んぼ沿いの道と、ビジターセンターから下山するふるさと自然の道はかなりぬかるんでいるところもあるので、普通のスニーカーでは濡れてしまうかもしれません。道中、水が補給できる場所がないので、夏場は水を多めに持っていくことをお薦めします。また、アブなどの虫に悩まされることもなく、快適なウォーキングができました。数日前の荒れた天候が虫を減らしてくれたのかもしれません。
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