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2019/11/27

7年ぶり2度目の頂: 広戸仙 

2019年11月17日(日) 岡山県津山市 広戸仙(1115m) 日帰り単独行 


津山市北部に横たわる那岐連峰の西に位置する広戸仙に登ってきました。広戸仙に登ったのは2012年8月が初めてで、それ以来一度も訪れていません。なので、実に7年ぶりの再訪となりました。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ノースフェイス L/S ハイブリッドパラマウントメッシュクルー
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: バーグハウス プラヴィターレライトジャケット
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: バーグハウス ライトインシュレーテッドジャケット
 グローブ: マムート メリットパルスグローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート ソフテックトレッカーズパンツ
 ハードシェル: マムート エアロスピードパンツ
 ソックス: バーグハウス メリノウール トレッキング ガイド クルー
 シューズ: ファイブテン キャンプ4

●ギア
 バックパック: マムート リチウムスピード20L
 ストック: なし


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あろうことかトレッキングシューズを忘れてきてしまい、履いて来たアプローチシューズのファイブテン キャンプ4で登ることになりました。岩稜が続くような道ではないものの、石ころがあったり岩が出ていたりという場所もそれなりにあり、さすがに靴底が柔らかくて足の裏が痛くなり、予想外に疲れました。やはり、山を歩くにはそれなりの靴でないと無駄に疲労感が増幅されてしまいます。


今回、ミドルレイヤに初めて使ったのが、バーグハウス プラヴィターレライトジャケットです。セールで安く購入したものの、ユーロMを日本サイズのMと勘違いしてしまったので、少しサイズが大きく、購入してから1年以上放置していました。そのまま未使用品として売ろうかとも思いましたが、バーグハウスは人気ブランドではないので未使用品でもあまり高くは売れないと思われたので、とりあえず一度使ってみようというわけで引っ張り出してきました。薄手のフリースジャケットみたいなものなので、風もあまりなく陽射しもあってそれほど寒くないこの日の天気にはぴったりでした。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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9:06 声が乢の駐車場を出発します。車は他にもう1台停まっていただけでした。


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駐車場の目の前に登山口があり、すぐに登りが始まります。


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11月6日付けのクマ注意の看板が設置されていました。熊鈴は持ってきていないのでちょっとビビリましたが、先行者もいることだし、なんなら手をたたいたり笛を吹いたりして対処することにします。


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はじめのうちはよく整備された階段の道です。


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ここに来る途中、けっこう早くから霧が出ていたのですが、国道53号線を越えて声が乢に向かっている途中で突然晴れたので、おそらく雲海になっているだろうと思っていたのですが、予想通りの白い海が広がっていました。


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登っていくと紅葉がまだ残っていて、目を楽しませてくれました。


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日が昇ってそれなりに時間が経っていますが、雲海はまだ消えずに残っています。


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9:45 第一展望所まで来ました。時間的にもいいところなので、少し休憩していくことにしました。


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第一展望所の先は、そこそこ傾斜のある道になり、すこし汗ばんできました。


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10:06 山頂に続く尾根にでました。山頂へは右ですが、左に50mほど行くと第二展望所があるので、少し寄っていくことにします。


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第二展望所にも誰もいませんでした。


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展望所から日本原の展望が広がりますが、相変わらず雲海に沈んでいました。すでに10時を回っているのに、今日の雲海はやけに粘ります。


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山頂に続く尾根道は、最初のうちは比較的緩やかで歩きやすい道です。


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鎖のある岩場を通過したあたりから斜度がきつくなってきました。


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落ち葉の中に石がまぎれているので、ときどき石車を踏んだりして歩きにくくなってきました。それに、石を踏んだときの刺激が足裏に伝わって痛みも感じます。アプローチシューズでは、やはりつらいものがあります。


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大きな岩がゴロゴロ出てくるところを過ぎると、急登も終わりです。


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10:26 標高1000mまで登ってきました。


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ここには石のベンチがありますが、なぜか座面がでこぼこですわり心地はいまいちです。


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ここから前方に山頂らしいピークが見えますが、残念ながら山頂ではなく第三展望所のある1075.4mの三角点ピークです。


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ベンチから巨岩の連なる平坦なピークを進みます。


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巨岩のピークを越えたところで、右に下ります。この下りは短いながらけっこう急です。


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鞍部まで下りると、階段の登り返しがあります。左奥に見えているのが広戸仙の山頂です。


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10:41 第三展望所です。


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展望台から見下ろすと、さすがの雲海も消えかけていました。


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東に見えるのは滝山です。本当は滝山まで縦走するつもりでした。しかし、ここから往復したら3時間ほどかかりそうだし、休憩時間と下山時間を考えると、登山口に戻るのが16時ぐらいになりそうです。しかも、ヘッドライトを忘れてきてしまったので、日没の早い今の時期に遅くまで行動するのはリスクが高くなります。ということで、今日はおとなしく広戸仙山頂までの往復で終わりにすることにしました。


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11:03 山頂に向けて出発します。


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落ち葉が敷き詰められた緩やかな尾根を進みます。


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山頂直下にやや急な場所がありますが、これを越えればすぐ山頂です。


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11:11 山頂に着きました。広戸仙山頂は岩が寄り集まった狭い山頂です。


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展望は南側だけあります。


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あまりゆっくりできる場所ではないので、自撮りしてすぐに撤退です。


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すぐとなりにちょっとした広場があるので、実質の山頂はこちらといえます。ただし、こちらはまったく展望なしです。


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滝山縦走のかわりに、滝をめぐるふるさとコースで帰ろうかと思いましたが、こちらもけっこう時間がかかるようだし、北斜面をトラバースするルートなので、日当たりが悪く寒そうです。滝もしょぼいものばかりらしいし、またの機会にしておきます。


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11:18 いつの間にか空には雲が多くなり陽射しもなくなってしまったので、さっさと下山することにします。


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第三展望所を通過します。


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11:41 標高1000m地点を通過します。


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11:55 第二展望所手前の分岐から、登山口に向かいます。


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12:05 第一展望所まで下りて来たところでランチタイムになり、お腹も空いたのでここで昼食をとりました。写真がないので、すでに何を食べたのか忘れてしまいました。老化でしょうか。たしかカップ麺だったと思うのですが・・・


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下る途中で、鮮やかな紅葉を見つけました。


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12:45 登山口まで戻ってきました。時間も早いので、このあと湯郷温泉に立ち寄ってから帰りました。最近、登山後に温泉に寄らずに帰ることが多かったので、久しぶりの温泉を満喫しました。

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2019/11/26

大容量626Wのポータブル電源が密かに格安

***残念ながら11月26日15時時点では、ここで紹介した格安モデルはすべて売り切れてしまったようです***



昨今は車中泊での使用はもとより、災害時などの非常用電源としても注目されているポータブル電源ですが、中華製の怪しげなものも多く出回っており、すぐに壊れたとか充電できなくなったというクチコミも多々見受けられます。


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そんな中、製造は中国でおこなっているようですが加島商事株式会社という福岡県の企業が企画販売しているためトラブルも少なく、万一の場合のサポートもしっかりしているポータブル電源としてSmartTapというブランドのPowerArQが人気を集めています。そのPowerArQのポータブルバッテリーの中でも最大容量のものが626Wh/174,000mAh/3.6V/正弦波 100V 日本仕様というタイプです。





通常は66,000円で販売されているのですが、アマゾンでなぜか44,400円という格安で売られています。それも、タイムセールではなく普通にアマゾンでの販売価格がそうなっているのです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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格安になっているのは、ジェットブラックという黒色のタイプと、スノーホワイトという白色のタイプの2種類です。アマゾンでこのモデルのページを開くと、販売元のSmartTapのページになっていて、当然ながら価格は66,000円となっています。しかし、よく見ると、「新品&中古品 (3)、以下から: ¥44,400 + 無料配送 」と書かれているのに気がつきます。ここをクリックしてみると・・・


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アマゾンが販売するPowerArQは、44,400円となっているわけです。問題なのは、一時在庫切れとなっていて、入荷予定が12月31日である点です。すぐに必要な場合や、年末年始の休みで使いたいという人には残念ながら間に合いそうにありませんが、特に急いでいないけれど、大容量のポータブル電源がほしいという人には非常にお買い得です。ちなみに、僕はスノーホワイトを昨晩購入しました。


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ところで、PowerArQの新型となるPowerArQ2のオリーブドラブ (500Wh/45,000mAh/11.1V/正弦波 100V)モデルも、42,364円という格安で出ています。こちらは、昨晩の時点では入荷は12月1日予定となっていましたが、今見ると未定にかわっています。なので、もしかすると年末までずれ込んだのかもしれません。




このPowerArQ2というモデルは、容量500Wなのに、45,000mAhとなっていてどういうことかと思いますが、電圧が11.1Vとなっているのがポイントです。先の626Whのモデルは、電圧3.6V時で174,000mAhということなので、同じ電圧で換算すれば138,888mAhということになります。サイズの表記がありませんが、シガーソケットの大きさとの対比で考えると、626Wモデルよりも一回り小さいようで、そこそこの大容量でコンパクトなモデルがいいという人にはよさそうです。また、ワイヤレス充電機能もあるそうなので、スマホの対応機種を持っている人には便利だと思います。

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2019/11/24

デジタル機器頼りの登山リスクを実感

昨日は絶好の登山日よりでした。暖かくて風もなく、雲が少ないので陽射しがさえぎられることもほとんどなく、まさに好日!


ということで、山に向かったわけですが、予定していた登山口へ行く道が通行止めになっていたので、別のルートで登ることにしました。しかし、当然ながらそのルートの地図は持ってきていません。GPSとスマホのアプリがあるので、まあいいかということで登り始めました。


ところが、思っていたよりも道がわかりにくく、GPSで確認しようとしたら、なんと自作のマップデータに出発地点から途中までのルートが含まれていません。マップデータを作成した時点では、このルートのことを知らなかったので、一部が含まれていなかったのです。


仕方がないので、スマホで地図ロイドというアプリを起動して、地形図データを確認して事なきを得ましたが、スマホのほうはバッテリー残量が半分程度しかありません。来るときにナビとして使っていたので、けっこう電池を消耗していました。それでも、いままでは頻繁にスマホのお世話になったことはないので、まあ大丈夫だろうとそのまま登っていきました。


ところが、途中ルートミスをしたこともあって、GPSが使えないぶんスマホのお世話になることがたびたびあり、ようやく尾根に取り付いたころには、バッテリー残量警告が出てしまい、やむなく電源を落とさざるを得ませんでした。とりあえず、尾根を登っていけばいいだけだし、途中からGPSのマップデータの範囲に入るので、あとはGPSで確認できます。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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ということで、無事に登頂し、以前歩いたことのある一般ルートで下山することにしました。ところが、途中で予想外の展開になりました。GPSのバッテリーが切れたのですが、予備電池に交換してもGPSが起動しないのです。予備は2セットあり、数日前に充電したばかりです。こういう事態も想定してわざわざ2セットの予備を持っているのに、2セットともだめなのです。すでに購入してから5年がたつニッケル水素充電池なので弱っているのはわかっていましたが、少し前まではGPSで使えていたので事前に使えるかどうかの確認はしていませんでした。


GPSが使えなくても、歩いたことのある一般ルートなので問題ないのですが、このルートの登山口から駐車場所までまで戻るルートがわかりません。最悪は自動車道をたどれば戻れますが、すこし遠回りになるはずです。予定していたルートはキャンプ場から駐車場所の近くまでついている遊歩道のようなルートですが、はたしてすぐにわかるようになっているのかなんともいえません。なにしろ、だいぶん前に地形図で見てこんなルートがあるんだなという程度に記憶しているだけなので、詳細は現地に行ってみないことにはわかりません。それらしい道があったとしても、GPSがないと正しい方向に向かっているのかどうかの確認ができないので、勘に頼らざるを得ないことになります。


とりあえず下山を続け、登山口からキャンプ場を抜け、目的の道を探しながら行くと、どうやらそれらしい道を見つけて下りました。遊歩道を下りた先に大きな案内図が描かれた看板があり、それを見てようやく自分がいる位置と駐車場所までのルートを把握することができ、無事に駐車場所までもどることができました。


というわけで、今回はデジタル機器が故障したというわけではなく使う側の問題だったわけですが、こういうミスは往々にしてありえるわけです。デジタル機器がいかに便利で役に立つものであったとしても、データが入っていなかったり、電池がなくなってしまえば無用の長物でしかありません。故障のリスクも当然あるわけで、やはり紙の地図も併用するのが一番安全で安心なんだということを実感した日となりました。

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2019/11/22

縦走路は秋と冬の境界線: 徳島矢筈山その2 

2019年11月9日(土) 徳島県三好市東祖谷落合 矢筈山(標高1849m) 日帰り単独行


気がつけば11月も後半に入っていて、朝晩の冷え込み方がすっかり冬になってきました。今日は曇っているため、日中も寒さを感じるほどで、ついにオイルヒーターを使い始めました。


ずいぶん昔に買ったオイルヒーターですが、購入以来冬の暖房はほとんどオイルヒーターがメインです。6畳程度の部屋なら、オイルヒーターだけでもそこそこ暖かくて、少し厚着をしておけばエアコンを使う必要もありません。空気も汚れないし、ホコリも立たないし、安全でほんわか暖かいオイルヒーターはなかなか優れものです。


もっとも、断熱性能が低い昔の家だとあまり温まらないと思われるので、それなりに断熱がしっかりした建物での使用が前提です。うちは、家自体は古くて断熱は壊滅状態ですが、自分の部屋だけは増築なのでそこそこまともな断熱があるようです。


大山や氷ノ山で初冠雪の便りも聞かれたので、もうすぐ雪山シーズンが始まります。スタッドレスへの交換も必要だし、冬に向けての準備に取り掛かる時期になりました。昨年の年末年始は腰痛で撤退ということになってしまったので、今年は腰を痛めないように気をつけたいと思います。


それでは、1週遅れ状態になってしまった山行レポの続きをどうぞ。


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10:42 誰もいない静かな山頂に着きました。そこそこ広さのある平坦な山頂です。


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三脚がないので、バックパックの上に一眼レフを置いて、タイマーで自撮りしました。


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しばし山頂からの眺めを楽しみます。南東方向には剣山と次郎笈が見えます。


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南から南西にかけては、三嶺から天狗塚までの尾根筋が見えています。右端の三角形が天狗塚です。


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北には、一段低い石堂山(左)と白滝山(右)が見えています。尾根伝いに行くこともできますが、200mほどの高低差があるので、戻ってくるのがけっこう大変そうで、時間はありますが行くのは却下です。


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東側に続く稜線の先、右奥に見えている三角の頂が、どうやら黒笠山のようです。こちらも登山道が通じていますが、地図によると荒れていて3時間かかるとのことなので、こちらも行きません。


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一通り風景を堪能したあと、残っていたおにぎりで早めのランチタイムです。シンプルな塩にぎりですが、けっこういけます。ローソンの金しゃりというおにぎりで、ご飯に厳選国産米をつかっているとのこと。ということは、これ以外のおにぎりは輸入米をつかっていることになります。おそらく米国産米なのでしょうが、どれほど違っているのかはなんともいえません。どれを食べても基本的においしいと思います。


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おにぎりひとつではちょっと物足りないので、行動食のプロテインバーとカフェモカもいただきました。プロテインバーはマツキヨのPBです。味は可もなく不可もなくです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




食べ終わってのんびりしていると、黒笠山方向から男性が2名登ってきました。彼らが頂上に着くと、「どこまで行くんですか」と聞かれて、一瞬何を言っているのか理解できず、返答に困りました。自分としては矢筈山に登山に来て、いまその頂上にいるので、このあとは下山するだけです。つまり目的地にいるわけで、これ以上行くところはないのです。一瞬、言葉に詰まりましたが、「ここまでです」と答えて、会話は終了。


山で人に会うとよく聞かれるのが、どこから来たのか、どこまで行くのかという質問ですが、あれはどういう意図で聞いているのかといつも不思議に思います。どこの誰かも知らない人がどこから来たのか、どこへ行くのかなんて、どうでもいいことです。僕にはまったく興味がないので、基本的にそんなことは聞きません。会話のきっかけや挨拶代わりで聞いているのかもしれませんが、それなら挨拶だけで十分だし、差しさわりのない天気のことでもいいわけです。出発地や目的地を聞いてどうしたいのでしょうか。できればそういう質問はやめてほしいと思います。


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11:29 山頂の静けさは二人の会話でかき消されてしまったし、これ以上根掘り葉掘り質問されても嫌なので、下山することにしました。


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下り始めると、落合峠がよく見えることに気がつきました。向こうから山頂が見えたので、こちらから見えてるのも当然といえば当然ですが。


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山頂下の巨岩が登れそうだったので、上に登ってみました。


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巨岩とはいえ、せいぜい2階建ての家ぐらいの高さしかないので、上に登ってみてもそれほど風景が違ってみえるということはなく、ちょっとがっかりでした。


岩の上から周りを見渡していると、山頂にいた2人がこちらに下りてくる様子です。てっきり、黒笠山のほうから登って来たのだと思っていたのですが、こちらに来るということは落合峠から登って来たということになります。しかし、矢筈山から黒笠山まで片道3時間かかるとなると、往復で6時間、落合峠から矢筈山まで2時間なので、落合峠から黒笠山まで行って11時に矢筈山山頂に戻ってくるためには、午前3時に出発したことになります。矢筈山と黒笠山の往復が4時間としても午前5時出発だったわけで、ずいぶん早くから行動していたようで、ちょっと驚きです。それともかなりの健脚なのか。


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11:49 鞍部まで下りてきました。


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11:58 分岐を通過します。


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12:05 暗くて寒い森の中の区間がようやく終わり、陽射しのある道に出てきました。行きはけっこう長く歩いたような気がしていましたが、分岐からわずか7分しかかかっていません。下りということもあるのでしょうが、なんだかえらく早く下りて来たような気がします。


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天狗塚とススキの穂とのコラボレーションです。


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笹原の稜線まで下りて来たところで、振り返って矢筈山をズームで1枚。


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引きで1枚。矢筈山は左奥のピークです。


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ススキとからめてもう1枚。


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落合峠が見えてきました。


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13:06 途中、写真を撮るのに少し時間を使いましたが、1時間半ほどで下りてきました。


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落合峠には公衆トイレがあるということだったので、どこにあるのかと探してみると、峠から少し下ったところにあるようです。


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階段を下りていくと、赤い屋根のトイレがありました。


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木造だし、こういうところのトイレなのであまりきれいではないだろうと思っていたら、まったくそんなことはありませんでした。下手な街中の公園のトイレよりよほどきれいです。しかも、雨水をためるタンクがあって、手洗いの水もちゃんと用意されていました。グッドジョブです!


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13:15 駐車場に戻ってくると、出発時よりも増えていた車はわずか3台だけでした。晴天の土曜日にしては空いています。人の少ない山を歩きたいという場合には、おススメの山域のようです。

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2019/11/20

縦走路は秋と冬の境界線: 徳島矢筈山その1 

2019年11月9日(土) 徳島県三好市東祖谷落合 矢筈山(標高1849m) 日帰り単独行


久しぶりに四国に行ってきました。5月の西赤石山以来半年振りの遠征です。今回訪れたのは、徳島県第4位の標高を誇る矢筈山です。祖谷川をはさんで三嶺の北に位置し、寒峰から黒笠山まで1600mから1800mクラスの峰が連なる稜線の最高峰にあたります。矢筈山という名前の山はあちこちにあって紛らわしいので、タイトルでは徳島矢筈山としておきます。


矢筈山は標高は高いのですが、1500mの落合峠まで車で上がれるので、標高差は300m程度しかなく、2時間ほどで登れてしまいます。がっつり登山よりも、稜線散歩的な緩い登山を楽しみたいときにいい場所です。落合峠から反対方向の寒峰への縦走もよさそうなので、近いうちに行ってみたいと思います。


自宅を出発したのは午前5時30分。瀬戸大橋をわたり、髙松自動車道の善通寺ICで下りて、国道319号から32号を経て三好市へ出るまでは三嶺へ行くときと同じルートですが、箸蔵で左折して東へ向かうのは今回が初めてです。吉野川を渡り国道192号を経て、東みよし町から県道44号をひたすら南下します。


5分も走らないうちに狭い谷沿いの道になり、10分もすればなかなかの山岳路です。しかし、桟敷峠を越えると、道は狭いながら緩い下りとなり、松尾川ダムのダム湖の脇を通るあたりからほぼ平坦な道になり、四国の山岳路にしてはあまりきつい感じはありません。落合峠が近くなってくると再び山岳路らしい雰囲気になり、空が広く見えてきたなと思ったところで落合峠に飛び出しました。所要時間は約2時間半でした。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ノースフェイス L/S ハイブリッドパラマウントメッシュクルー
 ベースレイヤ: マムート ディライトウールジップL/S
 ミドルレイヤ: マムート エクスカーションジップフリース
 ソフトシェル: なし
 ハードシェル: マムート オールラウンダージャケット
 インサレーション: バーグハウス ライトインシュレーテッドジャケット
 グローブ: マムート メリットパルスグローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: モンベル ジオラインMWタイツニーロングタイツ
 ミドルレイヤ: なし
 ハードシェル: ミズノ ベルグテックEX/レインパンツ
 ソックス: クロスプロ 脚力サポートソックス for Trekking
 シューズ: マムート テトンGTX

●ギア
 バックパック: マムート リチウムスピード20L
 ストック: なし


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今回は珍しくソフトシェルを使わず、ミドルレイヤとしてマムート エクスカーションジップフリースをもってきました。天気予報は、気温は標高2000mで3度ぐらいとなっていましたが、風はそれほどでもなく、天気も晴れとなっていたので、日当たりのいい稜線はわりと暖かいかもしれないという判断です。


また、パンツは笹原の露で濡れる事を想定して、はじめからハードシェルパンツで行くことにしました。ミズノ ベルグテックEX/レインパンツはベンチレーションもついているし、薄手なので暑くなることはないないだろうということで、モンベル ジオラインMWニーロングタイツとの組み合わせです。それにしても、こうしてみるとだぼっとしてダサいシルエットのパンツです。まあ、基本的にレインパンツなので、山パンツの上から履くことを想定して太めに作っているのでしょうが、細身のマムートになれたこともあって、どうも垢抜けないと感じてしまいます。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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8:35 落合峠から少し南側に下ったところにある駐車場を出発します。自分以外には車は2台しか停まっていませんでした。落合峠に2台ほど停まっていましたが、登山者ではなく写真かビデオの撮影をしていたようです。


ちなみに、今回はいつものG7XⅡではなく、ペンタックス K-50をもってきました。記録用にわざわざ一眼レフを持ってくるのもどうかという気もしますが、昨年の三瓶山以来1年間もほったらかしにしていたのでたまには使わないともったいないということで持ってきました。コンデジと違ってC-PLフィルターが使えるので、きれいな画が撮れそうです。なお、最初のウェアの記録写真だけG7XⅡで撮影しています。


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駐車場から県道へと上がっていきます。


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駐車場入口から落合峠まで100mぐらいの緩い上り坂です。


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落合峠の西にある三角点1683ピークがすぐ近くに見えます。矢筈山は反対方向です。


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峠から東向きの登山道を上がっていきます。


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目前に見えているピークまでは、そこそこの傾斜の斜面が続きます。


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ススキの穂が朝の斜光に照らされて輝いていました。


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急斜面が終わったところで振り返ると、気持ちのいい広々とした風景が広がっていました。


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尾根の縦走路まで上がると、矢筈山のピークが見えます。最初は奥に見えるピークが矢筈山とはわかりませんでしたが、地図で確認すると矢筈山だとわかりました。


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9:07 1610.7mの三角点ピークを過ぎたところで、座るのによさげな平たい岩があったので、小休止していくことにしました。座って足元を見ると、いつの間にかパンツの裾と靴が濡れていました。ハードシェルパンツを履いてきたのは正解でした。この日は天気はいいものの気温が低く、駐車場で3度ぐらいしかありませんでしたが、落合峠からここまでは日当たりのいい稜線で、ハードシェルジャケットを着なくてもまったく寒くありませんでした。


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1654mピークの登りに差し掛かるあたりから森に入ります。


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1654mピークを越えると、急に日のあたらない暗くて寒い森になりました。比較的広い尾根ですが、登山道がわずかに北よりを通っているようで、冷たい北風が吹きつけてきます。さっきまではぽかぽかの日差しを浴びながらの秋山を満喫していましたが、ここに来ていきなり季節が進んで冬になったようです。しばらくはそのまま歩いていましたが、風の当たる左側の耳や頬が冷たすぎて我慢できなくなり、エクスカーションジャケットのフードをかぶりました。歩いているのでハードシェルを着るほど寒くはなかったのですが、体の左半分だけ冷たさを感じながらのトレッキングになりました。


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9:53 比較的フラットな尾根が続いていましたが、ロープのある急斜面が現れました。矢筈山の西にある1800mぐらいのピークの斜面です。


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10:00 ロープにつかまりながら急斜面を登りつめると、道標のある分岐になっていました。ピークを越えて南にあるサガリハゲ山へ向かう登山道はあまり歩く人がいないようで、半ば笹に埋もれかけています。矢筈山へは左に進み、ピークの北斜面をトラバースします。


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分岐からは、矢筈山がかなり大きく見えました。この距離なら、1時間もかからずに到着できそうです。


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背の低い笹がびっしりと生えた斜面を斜めに突っきって進みます。


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トラバースが終わると、小さな鞍部に出ました。陽射しがあり、風もほとんど当たらないので、ちょっと休憩していくことにしました。


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南に向いて開けているので、三嶺がよく見えます。右側のなだらかなピークの真ん中にちょこんと小さなでっぱりがでているのが三嶺山頂です。左手には剣山と次郎笈も見えます。


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10:10 小腹が空いてきたので、岩に腰掛けて朝食用に買って食べずにもって来たおにぎりをほおばります。冷たい北風に吹かれながら暗い森の中を歩いて来たので、暖かい陽射しが降り注ぐ鞍部にいると真冬からいきなり穏やかな秋の日にタイムスリップしたような気がします。


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10:22 暖かい鞍部でのんびりと休憩をとって、冷えた体が温まって来たところで、矢筈山への登りに取り掛かりました。


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細くそれなりに傾斜の急な尾根を登っていきます。半ばあたりで巨岩に尾根がふさがれて、右に左に巨岩を避けながら尾根を乗り越えながら登っていく場所もあり、案外厄介な場所もありました。


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10:36 前方にビルのような巨岩が見えてきました。尾根をふさぐように立ちはだかる巨岩は、右下を巻いて通過します。


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巨岩を過ぎると、笹原の先に山頂が見えました。


つづく。

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2019/11/16

二度あることは三度ある: 毛無山その2 

2019年11月4日(月) 岡山県新庄村 毛無山(標高1218m) 日帰り単独行


なんだか11月もやけに忙しくて、いつまでたってものんびりできません。しかし、もうそろそろ暇になってきそうな雰囲気がなんとなくありそうななさそうな・・・


今日はぐっと冷え込んで、天気はいいようですがほとんど真冬の天気で風も強いみたいだし、疲れもあって山にいくのはやめて家でのんびりです。といっても、起きてから洗濯を2回して、浴室防水のためにコーキング剤塗布、容量の減ったポータブル電源のソーラー充電と、それなりにやることをこなしてました。


一通りやることを済ませてからバリバリにかたまりつつある背中や肩をマッサージ器で揉み解しつつ、動画など見ながら少しリラックスしていましたが、山行後すっかり時間が経ってしまった毛無山レポの続きに取り掛かりました。紅葉時期の山行レポは、写真のレタッチに時間がかかるのでどうしても遅くなりがちですが、これでようやく完成です。


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11:57 モンベル トレールチェアに腰掛けて、行動食の1本満足バーで空腹感を満たします。時間的にお昼時ですが、人も多いし、今日の目的地である白馬山から金ヶ谷山へと続く稜線に早く行きたいので、ランチは後回しです。天気予報では、午後から晴れだったので、いつ晴れてもいいようにとにかく白馬山まで行くことにしたわけです。


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しかし、晴れとはいえ空には雨雲のような底の黒い厚い雲がたくさん浮かんでいて、どちらかといえば曇りといってもいいぐらいの状況です。雲間から陽射しもあるので、天気としては晴れなのでしょうが、大山の山頂も雲の中だし、登山的には曇りです。


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12:03 行動食を食べている間にも登山者が登って来て混雑し始めた山頂をとっとと出発します。


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カタクリ広場は、誰もいなくて静かでした。


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カタクリ広場から白馬山へ向かいます。


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大山の南壁の麓に広がるブナ林も、すっかり下のほうまで紅葉しているようです。


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登山道の脇に見事に色づいたモミジがありました。


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すっかり冬枯れの稜線を進みます。


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白馬山が近くなったところで、けっこうきれいな紅葉の木を見つけました。陽射しが欲しいところです。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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12:49 白馬山に着きましたが、天気予報はやっぱり外れました。三瓶山と大山に続き、これで3度目です。空を見上げても雲間さえない完全な曇り空なので、とりあえず白馬山でランチをとることにしました。


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白馬山には石造りのベンチが1脚あり、誰もいないのでベンチでランチをしようと思ったものの、途中で追い越した4人ぐらいの団体があとからくれば相席祭りになることは必至です。なので、ベンチから離れた木の根元にある岩の上にシートマットを引いて座ることにしました。テーブル代わりになるものがないので、カップ麺を作るのにちょっと面倒でしたが、なんとか無事にお湯を注いでカップ麺を食べることができました。今回も代わり映えのないカップ麺とカルパスの組み合わせです。


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ピリッと辛いカップ麺が、肌寒い天気でいい具合に体を温めてくれました。


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13:13 あいかわらず曇り空ですが、いつまでも天気が回復するのを待っているわけにも行かないので、金ヶ谷山方面に向かいます。これで3週続けて晴れ予報を当てにして来て裏切られました。二度あることは三度あるの言葉通りです。


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稜線から見下ろす森の奥にきれいな紅葉が広がっていました。


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少し標高が下がってくると、なかなかいい感じの色づき具合です。


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陽射しがないのが残念ですが、1インチセンサー搭載とはいえコンデジだとダイナミックレンジが狭いので、今日のように明るい曇りぐらいのほうがいいのかもしれません。


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千手観音のようなブナの大木がありました。


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落ち葉のじゅうたんを敷き詰めた稜線の道を楽しみながら進みます。


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木立の彼方に、金ヶ谷山が見えました。麓の森がきれいに紅葉しているので行ってみたいところですが、さすがに時間的に余裕がないので、いずれまた。


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稜線より一段下の森が紅葉のピークでした。


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笹原の続く斜面にも、紅葉のモザイクがちりばめられています。


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紅葉の森の奥に、静かな水面をたたえる土用ダム湖が見えます。


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14:03 俣野越への下りが始まるところまできました。俣野越まで下れば紅葉のピークになっている標高になりそうですが、時間的に遅くなりそうだし、体力的にも登り返しがきつそうなのでここで引き返すことにしました。


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14:25 白馬山へ戻ってきました。時間的にもう誰もいないかと思っていましたが、けっこう人がいたので、休憩しないでそのまま下山することにしました。


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白馬山から登山口へ下る道の脇に紅葉した低木が並樹のようにならんでいて、けっこう楽しい道でした。


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何年か前に伐採された斜面に、色とりどりの木々がモザイク模様を描いていました。水源涵養林として植林せず自然に再生を目指しているようです。


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尾根の反対側の斜面にも、きれいな紅葉がありました。


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15:01 ガンガン下って毛無山登山道に合流しました。


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15:06 駐車場に到着です。結局、晴天に恵まれた山行にはなりませんでしたが、それなりに紅葉が堪能できた山行でした。今年の紅葉山行はこれで終わりになりそうです。


ところで、今回も一眼レフに50mm単焦点で撮影してみたわけですが(ここに掲載している写真は記録用にコンデジで撮影したものです)、結局山で撮影するにはズームレンズがいいという結論に達しました。いくら小型軽量でも思うような写真が撮れないのでは意味がありません。やはり、標準ズームをメインで使うのが一番だと悟りました。メーカーさんには、小型軽量で高性能な標準ズームをぜひラインナップに加えて欲しいものです。

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2019/11/12

非常事態発生! 携帯圏外の山中で修理不能のパンク

11月9日(土)は、久しぶりに四国に遠征してきました。今回は、そこそこいい天気に恵まれて、山行は気持ちよく終えることができました。しかし、登山口から狭く曲がりくねった道を車で下っていたところ、落ち葉の中にまぎれていたレンガほどの大きさの落石に気がつかず、右前輪でまともに踏みつけてしまいました。一瞬、急ブレーキがかかったような制動があった後、ガガッという音ともに再び車は動き出し、サイドミラーに路肩に転がっていく細長い黒い岩の姿が見えました。


すぐに落石を踏んでしまったとわかり、車を停めてタイヤを触ってみると、まだ数十秒しか経っていないのにすでに柔らかくなっていました。とにかく、狭い道の真ん中に車を停めておくわけには行かないので、駐車スペースのあるところまで行こうと車を発進させましたが、100mも行かないうちに、ハンドルが重くなり、すぐにホイールが路面とあたっているような感触が伝わってきました。


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幸い、少し先に閉鎖された公衆トイレがあり、その前がコンクリート舗装になっていたので、そこに車を頭から入れて停めました。車から降りてタイヤを見ると、完全にぺちゃんこになっています。携帯電話を確認すると、無情にも圏外マークが出ています。とりあえず、パンクを修理しないことには話しにならないので、車載のパンク修理キットを後部座席の下から取り出して、マニュアルで使い方を確認しました。


パンク修理の方法は、
1、タイヤの空気を完全に抜く(現時点でぺちゃんこなので、この作業はすでに完了状態)
2、タイヤのバルブコアを抜く
3、黒いボトルに入った応急修理剤をよく振って、タイヤにすべて注入する
4、エアーコンプレッサーを接続してタイヤに空気を入れる
5、適性値まで空気が入ったらコンプレッサーの電源が自動でオフになる


ということでした。しかし、これらの作業をする前に、タイヤをジャッキアップしておかないと、タイヤがぺちゃんこのままではパンク修理剤がちゃんとタイヤ全体に行き渡らないはずです。いや、それをいうなら、タイヤを外しておいたほうが何かといいはずです。しかし、マニュアルにはそういうことは書かれていません。


5番目の項目に関して、10分経ってもスイッチがオフにならない場合は、修理不可ということだと書かれています。つまり、タイヤを装着したままの状態でエアコンプレッサーで空気を入れてタイヤの空気圧が適性値まで上がる程度の軽度のパンクしか修理できないということのようです。


マニュアルをよく読むと、空気注入後も空気はわずかづつ抜けているので、できるだけ早くディーラーなどで修理を受けるようにと書かれています。やはり、とりあえず自走できる状態にするだけの、まさに応急修理用のキットでしかないわけで、今回のようにわずか1分も経たないうちに空気が抜けてしまうようなパンクには対応できないということのようです。


とはいえ、携帯は圏外だし、スペアタイヤがあるわけでもないので、とにもかくにも応急修理をやってみるしかありません。しかし、結果は無情にも予想通りでした。タイヤ内側のサイドウォールが3ヶ所も裂けていて、エアコンプレッサーで空気を入れると、勢いよくパンク修理剤と空気が噴出してきました。


かなり以前に市販のパンク修理剤を使ったことがありますが、そのときは液体がすぐに接着剤のように固まってきましたが、車載のパンク修理剤はいつまでたってもシャバシャバの水状態です。これでは釘を踏んだような小さな穴でさえふさぐことはできそうにありません。どういう修理剤なんだろうとおもってしまいます。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




とにかく、車載のパンク修理キットではお手上げ状態であることははっきりしました。となると、残る手段はJAFを呼ぶしかありません。しかし、携帯は通じない場所です。携帯が通じる場所まで歩くか、民家で電話を借りるかですが、幸いここは深淵という集落のある場所です。徳島県東みよし町から県道44号線を南下して、落合峠の手前にある松尾川ダムの上流部にあたるところですが、車で通って来たときに人が住んでいそうな民家が2軒ほどありました。車を停めている場所の100mほど離れたところにも道路沿いに1軒民家がありましたが、人が住んでいるかどうかはわかりません。とりあえず、1軒づつたずねてみるしかなさそうです。


というわけで、パンク修理キットなどを片付けていたら、通りがかった車が停まって男性が2人下りてきました。状況を説明すると、自車のスペアタイヤを貸してくれるというではありませんか。しかも、奇跡的にホンダの小型車(モビリオスパイク)だったので、ホイールのサイズも問題なくそのまま取り付けることができました。


2人は徳島市内にお住いで、僕が下りて来た落合峠方面に行って戻ってくるということでした。とりあえず三好町のほうへ下りて、どこかでタイヤの修理をしてその場所にスペアタイヤを預けておいてくれればいいと言ってくれたので、お言葉に甘えてそうさせていただきました。まさに地獄に仏でした。親切な人に会えて、しかも同じホンダ車でスペアタイヤを装備していたという、奇跡のような出来事でした。


東みよし町まで下る途中で携帯が通じるようになったので、とりあえずホンダのディーラーを探してみると、なんと降りてすぐのところにホンダカーズ三好店があるではありませんか。しかも、あと12分の距離です。すぐに電話して状況を説明したら、すぐに対応してもらえることになりました。


ホンダカーズ三好店でタイヤの状態を見てもらったところ、予想通り修理不可能とのことでした。サイドウォールが裂けたらどうしようもないそうです。タイヤを交換するしかありません。しかし、今はいているタイヤはすでに3年が経過していてそろそろ交換時期だということで、先日新しいタイヤをホイールとのセットで購入したばかりなのです。家に戻れば新品タイヤのセットがあるのに、ここで1本だけとはいえ1万円近くも出してタイヤを交換するのはあまりにももったいなさすぎます。


このままスペアタイヤを借りて家まで戻り、来週スペアタイヤの持ち主のご自宅まで届けるという手も考えました。しかし、その間、スペアタイヤのない状態で過ごしてもらうのはリスクが高くなります。もしもパンクしてしまったらスペアタイヤがないとどうしようもありません。さすがに、そこまで迷惑をかけられません。それに、徳島市までの往復の交通費も必要になるので、タイヤを交換した場合と実質数千円の違いしかありません。


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ということで、在庫で一番安かったダンロップ エナセーブに交換してもらいました。費用は、工賃と廃タイヤ処分料も含めて9,457円でした。タイヤ1本は約7,000円でした。


タイヤ交換をお願いしたところで、スペアタイヤを貸してくれた方に電話をしてみたら、近くまで下りてきているとのことだったので、そのままホンダカーズ三好店で待たせてもらい、直接ご本人にスペアタイヤを返却することができました。温泉に浸かってゆっくり帰るつもりでしたが、すっかり日暮れ時になってしまい、その日はさっさと自宅に帰りました。


それにしても、車載のパンク修理キットがこれほど役に立たないものだったと初めて知りました。修理キットで対応できるのは、じわじわと空気が抜けるような、ごく軽微のパンクだけです。石を踏んだり、何かにタイヤをこすったりして一気に空気が抜けるような状態になるとなすすべなしです。やはり、スペアタイヤを装備しておいたほうが圧倒的に安心です。


今回、新しくしたタイヤは、購入済みのホイールセットにタイヤを交換したら、スペアタイヤとして車に積んでおくつもりです。余計な荷物になりますが、安心にはかえられません。


山に行く人は、荒れた林道や落石の多い道を走る機会も多いでしょうし、携帯が通じないことも珍しくないでしょうから、応急修理キットを過信せず、念のためスペアタイヤを用意しておくことをお勧めします。

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2019/11/06

二度あることは三度ある: 毛無山その1 

2019年11月4日(月) 岡山県新庄村 毛無山(標高1218m) 日帰り単独行 


またまた天気予報にだまされてしまいました。まさに、二度あることは三度あるです。当初は、四国の剣山方面に行く予定でしたが、前日21時ごろGPV天気予報を確認したら、午前中は山間部に雨マークが出ていたので、10時ごろから雲のなくなる状況になっていた岡山県北に変更しました。


で、どこの山に行くかです。先週、伯耆大山で1100mあたりまで紅葉が下りてきていたので、今週は900~1000mぐらいが見ごろだろうと見当をつけて、きれいなブナ林が広がる毛無山に行ってみることにしました。ちょうど、白馬山から金ヶ谷山へと連なるブナの尾根の紅葉も見たかったので、いい機会でした。


装備リスト
●アッパー
 ドライレイヤ: ノースフェイス パラマウントタンク
 ベースレイヤ: マムート ジップロングスリーブオールイヤー
 ミドルレイヤ: なし
 ソフトシェル: マムート アルティメイト V ライト SO フーデッドジャケット
 ハードシェル: マムート エアロスピードジャケット
 インサレーション: なし
 グローブ: ブラックダイヤモンド クラッググローブ
 キャップ/ハット: マムート アドベンチャーベンチレーションハット

●ボトムス
 ドライレイヤ: なし
 ベースレイヤ: なし
 ミドルレイヤ: マムート グレイシャーパンツ
 ハードシェル: マムート エアロスピードパンツ
 ソックス: ミズノ ドライベクターソックス中厚
 シューズ: マムート テトンGTX

●ギア
 バックパック: ハクバ GWアドバンス ピーク25
 ストック: なし


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アウターは先週と同じですが、ちゃんと洗濯してます。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




紅葉のシーズンですが、駐車場はけっこう空いていて、車は10台程度停まっていただけでした。中に山口ナンバーのレンタカーが1台あり、わざわざ山口からレンタカーで来るほど人気の山なのかと、びっくりです。


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10:00 今日は10時ごろから晴れてくるという予報なので、朝はゆっくり出てきました。駐車場にいたほかの登山者がおおむね出発したあとに、のんびりと出発しました。


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僕の前に5人ほどの団体が出発したばかりだったので、追いつかないようにゆっくりと登山届けを書いて提出しました。ちなみに、前の団体はスルーでした。先日、大山山系の甲ヶ山で遭難事故があったばかりですが、多くの登山者の意識はなかなか変わらないようです。みんな、自分だけは遭難しないと思っているのでしょう。


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山の家の前の木々もけっこういい具合に色づいていました。ここでこのレベルだと、上の方はもしかしたら終わりかけかもとちょっと心配になりましたが、とりあえず行ってみるしかありません。到着時は曇り空だった毛無山方面も、予報どおり青空が見え始めています。


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山の家を過ぎて歩き始めると、すぐに鮮やかな紅葉が目につきました。テンションが上がります。


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10:19 渓流沿いの道が山のほうへ曲がります。ここから事実上の登山道が始まります。


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六合目を過ぎると、紅葉した木々が多くなってきました。


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陽射しもあって、赤や黄色が鮮やかに映えます。


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10:46 谷筋から尾根に上がって来たところで小休止をとりました。ゆっくりと上がってきましたが、ソフトシェルジャケットを着ていたので、それなりに汗をかいてしまいました。ただし、気温がけっこう低く、風も少しあるので、ジャケットを脱いで休んでいると寒くなってきます。なので、7分ほど休憩して歩き出すときには、再びジャケットは着ておきました。脇のピットジップを全開にしておけば、そこそこ熱を放出してくれます。暑くなったら腰に手を当てた状態で脇を開いてやると、意外にもスーッと脇の下あたりが冷えてきていい感じでした。


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歩き出してすぐにきれいな紅葉が目に付きました。しかし、気がつけば空一面を雲が覆い、陽射しがまったくありません。この色づき具合なら陽射しがあれば目にも鮮やかな赤色だろうに残念です。


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5分ほど登ると、今度は奇跡的に雲間から日差しが差し込んで、紅葉を照らし出してくれました。


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しかし、それもほんの一瞬で、すぐに太陽は隠れてしまいました。


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陽射しがなくても、透過光ならそこそこきれいに色が出ます。


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すでにほぼ落葉し終えたブナの大木もありました。


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稜線が近づいてくると、紅葉もピークになってきたようです。陽射しがあればと思いますが、それでも十分な美しさです。


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紅葉の森の写真を撮るときの難点は、同じような写真を量産してしまうところや、見たときの美しさを表現できていない写真になってしまうところです。ということで、広角で広く撮ったり、望遠で切り取ったりといろいろと試行錯誤をしながら撮ってます。


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この写真も、とりあえず広角で引きの写真にしました。


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前の写真を撮った位置から少し動いて、同じところを望遠で撮ったものです。ただ、右下の紅葉のない部分がなんとなく気になります。


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なので、紅葉の部分だけが画面いっぱいになるように撮ってみましたが、いまいちのような気がします。結局、この3枚の中でどれか1枚を選ぶとすると、2枚目かなと思いますが、どうなんでしょうか。


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この写真も、最初広く撮ってみたのですが、空の白っぽさと、笹原の面積の大きいのが気になります。


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で、望遠で寄ってみました。陽射しがあれば、暗い森の奥に輝く紅葉があるという画になったところですが、残念ながら陽射しは出ませんでした。


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11:24 八合目の大岩を通過します。写真で時間をとられて、七合目から八合目まで30分ぐらい費やしてしまいました。


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八合目の大岩の上あたりにもきれいな紅葉があって、ついつい足を止めてしまいます。


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ようやく尾根の道に上がってきました。ここまで来ると、紅葉はほぼ終わりの状況でした。葉を落としたブナの向こうに毛無山のピークが見えました。


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尾根のブナはもう終わりでしたが、尾根から見下ろすブナ林はまだいい具合の色づきでした。こちらは登山道とは反対側の尾根の西側になります。


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11:46 九合目避難小屋を通過します。


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頂上直下の急斜面まで来れば、山頂はもうすぐです。


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山頂手前で振り返ると、紅葉に赤く染まった山並みが広がっていました。


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11:54 毛無山山頂です。あまり広くない山頂はけっこう人がいて、写真だけ撮ってすぐに通過しようとおもっていました。しかし、僕が着くのと入れ替わりで山名の書かれた標柱の前に集まっていた5人ぐらいの団体が出発していったので、荷物を降ろして休憩することにしました。


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このあと向かう白馬山方面も紅葉で赤く彩られていて、はるか遠くにピラミッドのような金ヶ谷山が見えていました。

つづく。

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2019/11/03

またも天気に裏切られる: 大山三ノ峰その2 

2019年10月27日(日) 鳥取県大山町 大山三ノ峰(標高1692m) 日帰り単独行 


三連休初日の土曜日だった2日は、せっかくの晴天でしたが疲れていたのか朝全然起きられず、気力もなくてお昼近くまで眠りこけてしまいました。秋になったら消費税増税の影響で暇になると思っていたのに、全然そんなことはなく、10月も忙しかった7月頃とあまりかわらない仕事量でした。ホントに新築住宅の着工件数は減少しているのかと疑ってしまいます。


3日の日曜日は天気がよくないので、初めから出かける予定はなく、またまたお昼近くまで寝てしまいました。まったくだらけた生活になっていますが、さすがに連休最終日の明日は出かけようかと思います。


というわけで、先週の大山三ノ峰レポの続きです。


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9:50 尾根道に出てくると三の沢の展望が広がりました。南壁のすぐ下のあたりの森がいい具合に紅葉しています。


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剣ヶ峰の山頂には、何人か登山者の姿が見えます。


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きつい尾根道を上っていくと、槍ヶ峰(右)と三ノ峰(左)が近づいてきました。


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10:11 やっと稜線に出ました。薄日も差し始めいい具合に晴れてきそうな感じです。


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10:17 槍ヶ峰の肩まで登ってきました。槍ヶ峰に登る道は、以前に比べると登りやすくなったような気がします。やばそうなところの崩落が進んでかえって歩きやすくなったのかもしれません。それでも、けっして楽に歩ける状態とは言いがたいので、登るのはやめました。


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本沢、振子山方面もきれいに色づいています。ただ、空気の湿度が高いようで、遠景は白んでいていまいちです。陽射しも雲に隠れがちなので、紅葉の色も鮮やかさに欠けてぱっとしません。



ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。




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10:23 三ノ峰に着きました。山頂には男性が2人いましたが、僕が到着する直前に1人出発したので、ゆっくり休憩することができました。


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稜線はまだガスがまとわりついたりしていますが、なんとか剣ヶ峰まで見える状況でした。


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いつもはほとんど登山者のいない槍尾根ですが、今日はたくさんの登山者が歩いています。すれ違うのも困難な狭く切れ落ちた稜線で、なんどもすれ違わなければいけないことを思うと、これ以上先に進むのが嫌になってきました。


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しかも、休憩しているうちにガスがどんどん沸いてきて、稜線が見えなくなってきました。人も多いしガスも出たしで、剣ヶ峰方面に行くのはやめて、槍尾根を下って鉄柱のある場所まで行ってみることにしました。紅葉した木谷越しに烏ヶ山が見えるはずなので、写真を撮ろうというわけです。


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10:42 ガスに隠れてしまった剣が峰を後ろに、槍尾根を下ります。


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槍ヶ峰の頂上でひとりタイタニックをしている登山者がいましたが、見ているとちょっとハラハラしてしまいます。


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槍ヶ峰の肩から紅葉の槍尾根を下ります。


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三の沢への下山口を通り過ぎて稜線に出てきました。ここからはナイフリッジの稜線歩きになります。


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空気が白んで展望がいまいちですが、なんとか烏ヶ山は見えています。


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11:05 鉄柱のある場所まで下りてきました。眼下に紅葉した木谷が広がります。距離がそれほどないので、木谷上部の紅葉はぎりぎり白っぽくならない雰囲気で見えていたのが救いでした。


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太陽がなかなか雲から顔を出してくれないので、荷物を置いて一眼レフをもってしばらく待機していると、ようやく雲が切れて陽射しが紅葉の木谷と烏ヶ山を照らし出してくれました。今回は、機材の軽量化のために50ミリ単焦点と広角ズームだけで撮るとどうだろうかということで試してみたのですが、割り切ればありかなというところです。しかし、いい写真が撮りたいという大前提がある以上、割り切るのもどうだろうと思うわけで、カメラ機材の軽量化はやはり難しい問題です。ちなみに、この写真は広角ズームEF16-35F2.8LⅡの35mmで撮影したものです。


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EF50mmF1.8Ⅱで撮影するのは、数年ぶりです。以前、立山でEOS5Dを使って撮影したときは、ピントがいまいち甘いような感じでしたが、今回はあまりそういう感じがしません。5Dとの相性がよくなかったのかもしれません。これなら50mm単焦点もありかなと思えます。望遠側は90mmマクロを持っていけば、とりあえず、標準ズームの代わりにはなりそうですが、そうすると、100g程度の軽量化にしかならないのが残念なところです。


撮影している間、槍尾根をキリン峠方面から登って来た男性としばらく話をしていましたが、鉄柱の少し下にある厄介な場所は、登るのはいいが下るのはやめたほうがいいという状況らしいので、文殊越え経由で下るのはあきらめて、三の沢へ下ることにしました。


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11:33 雲の多さは相変わらずで、このあとも劇的に天気がよくなる雰囲気はなさそうなので、下山開始しました。途中で2人組が下って来たので、すれ違いに緊張しました。


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それほど恐怖感はありませんが、写真で見るとなかなかのナイフリッジです。ちなみに、今年3月に槍尾根を登ったときは、ここから左の谷に下りました。夏道は、この先の小ピークを越えたところを少し左へトラバースしてから下ります。


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これが、3月に下った谷です。


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稜線から左斜面をトラバースする区間の入口です。剣ヶ峰はあいかわらずガスに隠れています。


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11:45 槍尾根から三の沢へ下ります。


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12:05 大ガレまで下りてきました。このあたりで猛烈にお腹が減ってきました。大堰堤の手前の比較的傾斜が緩やかなところでランチにしようと、急いで下りました。しかし、意外に冷たい風が南壁から吹き降ろしてきて寒そうだったので、大堰堤の下まで行くことにしました。


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大堰堤を下りてきましたが、ランチをするのによさそうな場所が見当たりません。それに、ここは登山コースになっていてすぐ近くを登山者が歩きます。そんな場所でランチをするのは嫌なので、ひとつ下の堰堤の先まで下りてみました。


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風も当たらず、人も通らずで、ランチにはもってこいの場所でした。


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ランチは、カップヌードルカレーとカルパスです。


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おいしくいただきました。


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珍しく食後のデザートを食べました。カフェモカとチョコブラウニーです。こちらもおいしくいただきました。


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ところで、衝撃の事実が発覚しました。なんと、スワンズのサングラス エアレスリーフがぽっきりと折れていました。可視光線透過率が45%と高く、曇りの日や森の中でもよく見えるので、一番使用頻度の高いサングラスでしたが、フレームレスタイプのため、着け外しのときに力が加わる中央部とレンズの接合部が破断したようです。幸い、破断箇所がフレームの中に少し入った場所だったので、そのまま差し込んだら使える状態でした。これなら何とかなりそうだということで、家に戻って瞬間接着剤で直すことができましたが、いつまで使えるかはなんともいえません。


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ランチのあとは休憩なしでさくさく下り、大山パークウェイの近くまで下りてくると、森の木々が鮮やかに色づいていました。


13:25 駐車場所まで戻ってきましたが、今回も到着時の写真を撮り忘れました。さすがにハイシーズンだけあって、車は入れ替わっていたものの数は減っていませんでした。

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