まさかの独りラッセル: 伯耆大山夏山登山道
2014年1月27日 鳥取県大山町 伯耆大山 単独日帰り
久しぶりに月曜日が空いたので、晴れの天気予報を信じて伯耆大山に行ってきました。最近、まともに山写真を撮っていないので、夜明けの剣ヶ峰と雲海狙いです。
早くから寝ればよかったのですが、なんやらかんやらで気がつけば23時。午前1時に出発予定だったので、30分ほど座ったまま仮眠をとっただけでの強行軍になってしまいました。
4:00 南光河原駐車場を出発しました。前の日にわりと降雪があったみたいで、けっこうさらさらの雪が積もっています。
夏山登山道の登山届けポストのところから、いきなりまっさらな新雪の登山道が始まります。
最初のうちはまだ前日のトレース跡がわかる程度の積雪でしたが、30分も歩くとまったくトレースがわからないほどの積雪になってしまいました。トレースをたどると膝下ぐらいですが、一歩はずれると股下まで沈みます。暗闇の中、アックスで進行方向の雪を突き、下が固いトレース跡を探しながらの独りラッセルが続きます。
6:04 どれほど進んだのか、いったいどこにいるのかもわからないまま、さすがに疲れて休憩したくなってきたとき、目の前に五合目の道標が現れました。自分では三合目ぐらいかと思っていたのですが、思ったよりも進んでいました。
道標のすぐそばには深い落とし穴がありました。五合目あたりから六合目にかけて、落とし穴がたくさんあるので注意が必要です。一度、右足が穴にはまってしまい、足を抜くのに苦労しました。
6:28 五合目で休憩したかったのですが、どうせなら六合目の避難小屋まで行ってからにしようと思い、あたりがほんのり明るくなってきた頃にやっと六合目避難小屋に着きました。避難小屋はかなり埋まっており、そのままでは腹ばいでないと入れない状態だったので、入口に降りこんだ雪を掻き出すのに少し時間がかかってしまいました。山頂まで2時間半で登るつもりが、思わぬラッセルで時間を費やし、すでに六合目で2時間半もかかっています。
上空は雲ひとつないきれいな空が広がっており、きっと弥山から美しい剣が峰の夜明けが見られたことでしょう。夜明けの写真はあきらめざるを得ません。残念です。
6:54 もはや急ぐ必要もないので、しっかりと行動食をとり、防寒対策にフリースとハードシェルを着用して出発しました。
6合目から上の稜線は、風が新雪を吹き飛ばしてしまったようで、硬い半分凍結した雪の斜面になっていました。その分クランポンの爪がザクザクと心地よくささります。
朝日が日本海から押し寄せてくる雲海を赤く染めます。
影大山が雲海の上に伸びていました。
8:00 頂上台地に入ったところで、PowerShot S110の電池が切れました。寒さ対策にジャケットの胸ポケットに入れていたのですが、満充電の電池に交換するのを忘れていました。予備電池に交換すると、なんとこちらも空っぽ!? 充電済みのつもりが空っぽの電池を持ってきていたのでした。しょうがないので、一眼レフで記録写真も撮影します。
ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。
8:12 山頂避難小屋はなんだかよくわからない白い異物のようになっていました。さすがに厳冬期の山頂です。
弥山山頂に立つと、朝日を浴びて輝く美しい剣が峰の姿がありました。雪庇が発達し、シャープな稜線のラインが明暗のコントラストをくっきりと切り分けていて、その美しさは言葉にできないほどです。
剣ヶ峰の背後には雲海が広がり、わずか1700mの山とは思えない高度感です。
久しぶりにセルフショット。6000m峰といっても信じてもらえそうな雰囲気です。
40分ほど撮影してから避難小屋に行きました。1階の正面入口前まで雪洞が掘られていたのですが、入口ドアは凍結していたのか開けることができませんでした。寒暖計は-10度でした。
2階入口は開きましたが、クランポンをはずしたり、靴を脱いだりするのが面倒なので、小屋の脇で行動食を食べて少し休憩してから、早々に下山することにしました。
弓ヶ浜上空の雲海はすっかりなくなっていましたが、その分地上の様子が良く見えました。
寝不足の上に2時間半の独りラッセルでかなり消耗してしまったらしく、体が疲れていて、その上左膝が痛くなっていつものようにさくさく下ることができません。膝をかばいながら、ゆっくりゆっくり下り、駐車場についたのは12時を回っていました。
久しぶりのいい天気で、伯耆富士のきれいな姿を見ることができました。
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久しぶりに月曜日が空いたので、晴れの天気予報を信じて伯耆大山に行ってきました。最近、まともに山写真を撮っていないので、夜明けの剣ヶ峰と雲海狙いです。
早くから寝ればよかったのですが、なんやらかんやらで気がつけば23時。午前1時に出発予定だったので、30分ほど座ったまま仮眠をとっただけでの強行軍になってしまいました。
4:00 南光河原駐車場を出発しました。前の日にわりと降雪があったみたいで、けっこうさらさらの雪が積もっています。
夏山登山道の登山届けポストのところから、いきなりまっさらな新雪の登山道が始まります。
最初のうちはまだ前日のトレース跡がわかる程度の積雪でしたが、30分も歩くとまったくトレースがわからないほどの積雪になってしまいました。トレースをたどると膝下ぐらいですが、一歩はずれると股下まで沈みます。暗闇の中、アックスで進行方向の雪を突き、下が固いトレース跡を探しながらの独りラッセルが続きます。
6:04 どれほど進んだのか、いったいどこにいるのかもわからないまま、さすがに疲れて休憩したくなってきたとき、目の前に五合目の道標が現れました。自分では三合目ぐらいかと思っていたのですが、思ったよりも進んでいました。
道標のすぐそばには深い落とし穴がありました。五合目あたりから六合目にかけて、落とし穴がたくさんあるので注意が必要です。一度、右足が穴にはまってしまい、足を抜くのに苦労しました。
6:28 五合目で休憩したかったのですが、どうせなら六合目の避難小屋まで行ってからにしようと思い、あたりがほんのり明るくなってきた頃にやっと六合目避難小屋に着きました。避難小屋はかなり埋まっており、そのままでは腹ばいでないと入れない状態だったので、入口に降りこんだ雪を掻き出すのに少し時間がかかってしまいました。山頂まで2時間半で登るつもりが、思わぬラッセルで時間を費やし、すでに六合目で2時間半もかかっています。
上空は雲ひとつないきれいな空が広がっており、きっと弥山から美しい剣が峰の夜明けが見られたことでしょう。夜明けの写真はあきらめざるを得ません。残念です。
6:54 もはや急ぐ必要もないので、しっかりと行動食をとり、防寒対策にフリースとハードシェルを着用して出発しました。
6合目から上の稜線は、風が新雪を吹き飛ばしてしまったようで、硬い半分凍結した雪の斜面になっていました。その分クランポンの爪がザクザクと心地よくささります。
朝日が日本海から押し寄せてくる雲海を赤く染めます。
影大山が雲海の上に伸びていました。
8:00 頂上台地に入ったところで、PowerShot S110の電池が切れました。寒さ対策にジャケットの胸ポケットに入れていたのですが、満充電の電池に交換するのを忘れていました。予備電池に交換すると、なんとこちらも空っぽ!? 充電済みのつもりが空っぽの電池を持ってきていたのでした。しょうがないので、一眼レフで記録写真も撮影します。
ここで一息。ポチッと押して休憩したら続きをどうぞ。
8:12 山頂避難小屋はなんだかよくわからない白い異物のようになっていました。さすがに厳冬期の山頂です。
弥山山頂に立つと、朝日を浴びて輝く美しい剣が峰の姿がありました。雪庇が発達し、シャープな稜線のラインが明暗のコントラストをくっきりと切り分けていて、その美しさは言葉にできないほどです。
剣ヶ峰の背後には雲海が広がり、わずか1700mの山とは思えない高度感です。
久しぶりにセルフショット。6000m峰といっても信じてもらえそうな雰囲気です。
40分ほど撮影してから避難小屋に行きました。1階の正面入口前まで雪洞が掘られていたのですが、入口ドアは凍結していたのか開けることができませんでした。寒暖計は-10度でした。
2階入口は開きましたが、クランポンをはずしたり、靴を脱いだりするのが面倒なので、小屋の脇で行動食を食べて少し休憩してから、早々に下山することにしました。
弓ヶ浜上空の雲海はすっかりなくなっていましたが、その分地上の様子が良く見えました。
寝不足の上に2時間半の独りラッセルでかなり消耗してしまったらしく、体が疲れていて、その上左膝が痛くなっていつものようにさくさく下ることができません。膝をかばいながら、ゆっくりゆっくり下り、駐車場についたのは12時を回っていました。
久しぶりのいい天気で、伯耆富士のきれいな姿を見ることができました。
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