第54回ウクライナ各地でイースター「今年はみんな離ればなれ」、規模は縮小

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リビウ=西村宏治 キーウ=金成隆一 根本晃
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 ロシア軍による全面的な侵攻が始まって2カ月が経ったウクライナ各地で、24日にかけてキリストの復活を祝うイースター(復活祭)の行事が催された。大半の地域で夜の礼拝が中止されるなど、規模は縮小。戦争の影響を色濃く感じさせる祝日になった。

 ウクライナには、バスケットにパンなどの食材を詰めてイースターを祝う習わしがある。戦地からの避難民が暮らすリビウ北西部の教会では23日、ウクライナ医師会などが避難民にパンを贈る支援に取り組んだ。

 中南部ザポリージャから避難してきた女性(85)は「いつもなら私がお祝いのパンを焼いて、孫たちと祝う。でも今年はみんな離ればなれで、息子は軍で戦っている。こうして祝えるだけでもありがたい」と目に涙を浮かべていた。

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この記事を書いた人
西村宏治
経済部|関西経済
専門・関心分野
経済、ビジネス、国際関係
ウクライナ情勢

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