第43回ウクライナ負傷兵、重傷でも「また前線へ」 病院で語る覚悟と恐怖

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リビウ=遠藤雄司
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 ロシア軍のウクライナ侵攻が長期化するなか、負傷兵の数も増えている。同国西部の病院では、激戦地の東部で負傷した兵士たちが治療を受けている。重傷を負いながらも、祖国を守るために「また前線に戻る」と話す兵士たちがいた。

 7日、西部リビウ近郊の病院敷地内のカフェで、負傷兵たちが談笑していた。皆、手足のどこかしらを不自由そうに動かす。リビウ州出身のアンドリーさん(28)は右肩から腕にかけてをギプスで固め、上半身全体が包帯で覆われていた。

 予備役だったアンドリーさんはロシアが侵攻を開始した2月24日、妻と4歳の娘に別れを告げてすぐに軍施設へ向かった。「心の準備はできていたから、招集を待つ必要はなかった。二度と帰れないだろうと覚悟は決めていた」

「負傷は怖くない」それでも

 アンドリーさんが配置された…

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この記事を書いた人
遠藤雄司
国際報道部・業務担当次長
専門・関心分野
アフリカ情勢、紛争、災害、事件
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