第70回平和の願い、キッチンカーに乗せて ウクライナからの避難者が考えた

有料記事ウクライナ危機 市民は今

藤井匠
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 ロシアのウクライナ侵攻でハルキウ(ハリコフ)から滋賀県彦根市に避難したイリーナ・ヤボルスカさん(50)らがキッチンカーで店を出し、母国のソウルフードを販売する計画を立てている。日本への感謝の気持ちを伝えたい一方で、避難民の雇用の受け皿になればと願う。

 イリーナさんは母親のギャリーナ・イバノバさん(80)と3月上旬、ハルキウから鉄道で西部のリビウへ。ポーランドに入ったが、仕事や長期滞在のめどがつかず、イリーナさんの娘がいる彦根市に避難した。娘はカテリーナ・ヤボルスカさん(31)で、同市内で夫の菊地崇さん(28)と暮らしている。

 キッチンカーで販売する予定のソウルフードは「ブリンチキ」。クレープ風の生地にクリームチーズとレーズンを包むスイーツタイプと、鶏肉とタマネギを包むランチタイプの2品で、いずれも350円程度を想定。イリーナさんとカテリーナさんが作る。

 イリーナさんが菊地さんらの…

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連載ウクライナ危機 市民は今(全132回)

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