安倍氏の実弟・岸氏は首相補佐官 内閣改造、派閥への配慮も忘れない
岸田文雄首相は10日、第2次岸田改造内閣を発足させ、自民党役員人事を行った。松野博一官房長官ら「骨格」を維持しつつ、政権の浮沈を左右しかねない課題に当たる閣僚には、経験者を再登板させる「守り」の布陣となった。「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」やその友好団体との接点を自ら認めていた閣僚7人は起用しなかった。
19人の閣僚中、松野氏のほか、林芳正外相、鈴木俊一財務相など重要ポストの5人を留任させた。新たに加わった14人のうち5人は閣僚経験者で、そのほかも副大臣や関係委員会の委員長の経験者らを充てた。首相は記者会見で「骨格を維持しながら有事に対応する『政策断行内閣』」と自ら評したうえで、「経験と実力を兼ね備えた閣僚を起用した」と説明。首相就任時の昨年10月の組閣では中堅や若手の登用も目立ったが、ベテランが中心となり、40代は1人にとどまった。
記者会見では、新内閣で取り…
- 【視点】
改造内閣をネーミングするとしたら?通信社に聞かれたのでいくつか考えました。そのうちの一つが「慌てて換気内閣」。 一つの部屋を慌てて換気したところでその「対策」は有効?という印象。自民党という大きな部屋自体はまだ変わりないよう見えるからです
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