ロシア軍用機、次々墜落の謎 酸素ボンベや脱出装置の不具合も

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 ロシアで戦闘機や爆撃機の墜落が相次いでいる。ウクライナ侵攻後、少なくとも11機が戦闘以外で墜落したとみられ、23日もシベリアのイルクーツクで墜落し、乗員2人が死亡した。安全に直結する装備の不具合も報じられている。世界第2の武器輸出大国でいったい何が起きているのか。

 イルクーツクで墜落したのは戦闘機Su30。引き渡し前のテスト飛行中、住宅に墜落して炎上した。

 ノーボスチ通信は24日、救急部隊の情報として、パイロットら乗員2人が意識を失って操縦不能になったと報道。酸素を供給するボンベに不具合があった可能性を指摘した。

 ロシアでは17日にも南部クラスノダール地方で、訓練飛行中の戦闘爆撃機Su34が9階建てアパートに突っ込んで炎上し、15人が死亡した。

 ロシア国防省は、脱出した乗員の話から「離陸直後にエンジンの一つから出火した」としているが、ロシア国営タス通信は24日、「鳥がエンジンに衝突した」とする治安機関筋の見方を伝えた。

 ロシアの独立系メディアなどによると、2月のウクライナ侵攻後、戦闘を原因としない墜落は少なくとも11機にのぼる。とりわけ10月は5機と異常な数だ。

 9日には南部ロストフ州で2機が墜落。うち1機の事故について、独立系メディアは治安機関の情報として、パイロットの緊急脱出装置も作動しなかった可能性を伝えている。

 事故急増の大きな要因と考え…

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