「ガラス割られたらまずい」庭にいた4頭のヒグマは、民家に近づいた
古畑航希
197万人が暮らす札幌市で、ヒグマの市街地への出没が相次いでいる。専門家は「アーバン・ベア」と呼ばれる都市型のクマによる侵入が、同時期に多発しているとみる。なぜなのか。
札幌市南区南39条西11丁目にある民家の庭先に、親子とみられるクマ4頭が現れたのは3日午後5時ごろだった。
この民家に住む松井浩さん(83)がリビングから庭先をみると、黒い物体が動いていた。
民家は藻岩山に隣接しており、シカやキツネなどは頻繁に見てきた。
だが、それらとは様子が違う。約10メートル先には親とみられる大きなクマの後ろに子グマ2頭が連なり、もう1頭の子グマは林から顔を出していた。
札幌市にある民家に庭先に現れたのは、4頭のヒグマでした。これまでになかったヒグマの行動には、どんな意味があるのか。記事後半では、「アーバン・ベア」の実態を専門家が時間軸とともに読み解いています。
58年間で初めての体験
松井さんが様子をみていると…
【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら