ユダヤ・パレスチナが共存できる日は来るのか エルサレム市民の思い
イスラム組織ハマスがイスラエルを越境攻撃してから、7日で2カ月が経った。ハマスの壊滅を掲げるイスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ地区全土へ侵攻し、民間人の犠牲の拡大やさらなる人道危機の悪化が懸念されている。
エルサレムで暮らす市民らは、今の状況をどう思うのか。ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地があり、ユダヤ系、アラブ系の人々が行き交うエルサレム旧市街で話を聞いた。
旧市街では、ユダヤ人とパレスチナ人の衝突が頻発し、大きな紛争の引き金にもなってきた。
なぜか。それは、ここが「占領」を象徴する場所でもあるからだ。
旧市街がある東エルサレムは、1967年の第3次中東戦争の結果、イスラエルが占領。今もイスラエルの統治が続き、旧市街ではイスラエルの治安部隊が、厳重な警備を敷く。武装した治安部隊とパレスチナ人の衝突があとをたたない。
10月7日のハマスの襲撃で、イスラエルでは約1200人が殺された。
ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」の前の広場にいたユダヤ人で米国の大学に通うサラさん(20)は、軍に招集された親戚の一人がガザとの境界近くで戦死した。「軍は私たちのために犠牲を払っている」としたうえで、親戚の死は「とてもつらい」と声を落とした。
また、今も130人以上がハマスの人質になっていることを念頭に、「若い女性の人質が一刻も早く解放されることを願っている」と話す。
言葉選ぶアラブ系市民 嫌がらせ受けた例も
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