「桐島聡」容疑者を名乗る男が死亡 70歳、入院先の病院で

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比嘉展玖
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 1974、75年に起きた連続企業爆破事件で、爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されている桐島聡容疑者を名乗る男が29日朝、入院先の神奈川県内の病院で死亡した。捜査関係者への取材でわかった。末期の胃がんで、極めて重篤な状態だった。

 桐島容疑者は過激派集団「東アジア反日武装戦線」のメンバー。事件発生から49年間逃走しており、警察庁指定の重要指名手配となっている。現在は70歳だった。

 捜査関係者によると、男は今月、神奈川県鎌倉市の病院に「内田洋」の偽名で入院。25日になり、病院側に「自分は桐島聡だ」と話し、「最期は『桐島聡』で死にたい」とも話していたという。病院から警察に通報があり、警視庁公安部が男と接触した。DNA鑑定で親族と照合するなどして、男が本人かどうかの確認を進めている最中だった。

 男は警察からの聴取で、桐島…

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    西岡研介
    (ノンフィクションライター)
    2024年1月29日10時30分 投稿
    【視点】

    残念。捜査員はこの短期間で、彼から何を、どれだけ聞き出せたのだろうか。

    …続きを読む