9歳で行方不明、30歳になった吉川友梨さん 大阪府警が似顔絵公開
田添聖史
大阪府熊取町で2003年、小学4年生の吉川友梨さんが下校途中に行方不明になった事件は、未解決のまま20日で21年となった。大阪府警は、今年3月で30歳になった友梨さんを推定した似顔絵を公開した。「新たな情報提供につなげたい」と期待する。
高い技術が求められる今回の似顔絵は、群馬県警の科学捜査研究所に依頼した。頭蓋骨(ずがいこつ)や顔写真から年齢を重ねた顔を推定する「復顔法」が用いられている。1982年に松山市でホステスが殺害された事件では、逃亡中の女の15年後の似顔絵が復顔法で描かれ、時効直前に逮捕された。
友梨さんの似顔絵は、主要駅の大型モニターの動画やチラシなどに使われ、府警のYouTubeチャンネルでも配信される。
府警によると、友梨さんは2003年5月20日午後3時ごろ、小学校から歩いて帰宅中、自宅から約400メートル離れた路上で同級生とすれ違ったのを最後に行方がわからなくなった。今年4月末までに約5700件の情報が寄せられ、警察庁は有力な情報の提供者に上限300万円を支払う「捜査特別報奨金」に指定している。情報は泉佐野署捜査本部(072・464・1234)へ。