安全な運転へ「体制準備を」 松江市長が島根原発2号機を視察

堀田浩一
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 松江市の上定昭仁市長は29日、中国電力が12月の再稼働を目指す島根原発2号機(同市)を視察し、安全対策などを確認した。中電に対し、安全運転できる体制の確保を求めた。

 上定市長の視察は2021年12月以来、3回目。2号機の安全対策工事がほぼ終わったことを受け、視察を決めたという。この日は、原子炉建物内の非常用発電機が使用できなくなった場合に備えたバックアップ用のガスタービン発電機や、炉心が損傷した際に原子炉格納容器外への放射性物質の放出量を抑えるフィルター付きベント設備などを見て回った。耐震補強や火災防護対策なども確認した。

 上定市長は視察後、「二重三重に、必要な電力、冷却水が供給される手段が整っていることを確認できた」と述べ、再稼働に向けては「実際に運用する体制や教育訓練など懸念がないような形で準備をすすめてもらいたい」と話した。

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