中国人旅行者を襲った想定外 消えた運転手、代わりにいたのは・・・

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鳥尾祐太 山本達洋 中村有紀子
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 クルーズ船から福岡の港に降り立った中国人観光客の親子3人が乗り込んだのは、国際ターミナルそばに止まっていた、1台のワンボックスカーだった。

 車はアプリで予約。1日あたりの料金4万円で貸し切りだ。中国語が話せる運転手の案内で、人気の観光地、太宰府天満宮福岡県太宰府市)へ向かった。

 九州を訪れる中国人は急増している。コロナ禍で一時中止されていた国際クルーズ船が昨年5月に再開したことが大きい。

 九州運輸局によると、九州を訪れた中国人は今年上半期だけで約43万人で前年同期の23倍になった。

 国内のほかの観光地と同様、九州でも外国人が期待するのは日本の「食」だ。

 天満宮めぐりを終えたこの中国人親子も例外ではない。再びワンボックスカーに乗り込むと、福岡市内にある高級日本料理店に腰を下ろした。

 親子に想定外のことが起きたのは、店から外へ出たときだった。待っているはずの運転手の姿が、見当たらない。

 一体どこへ――。代わりにそこにいたのは、福岡県警交通捜査課の捜査員だった。

 県警はこの日、ある情報をも…

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この記事を書いた人
鳥尾祐太
西部報道センター|福岡県警担当
専門・関心分野
事件・事故、無国籍・移民・難民、偽/誤情報