第2回撃たれたトランプ氏を支えなければ 働くことが生きがいの人が握る拳

有料記事決戦の地から ペンシルベニア州

ペンシルベニア州バトラー郡=遠田寛生
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 まるで人気歌手のコンサートのような熱気だ。10月5日、米ペンシルベニア州バトラー郡で、トランプ前大統領(78)が選挙集会を開いた。小さな地方都市の会場に集う、見渡す限りの人々。それぞれの表情に高揚感があふれ出ていた。

 この会場では7月13日、トランプ氏が銃撃され、右耳を負傷する事件が起きた。トランプ氏は瀕死(ひんし)の危機をくぐり抜けた指導者として求心力を高め、共和党も結束を強めた。もともと共和党やトランプ氏が圧倒的な人気を誇る地域だが、事件を機に、住民のトランプ氏に対する共感と愛着が一層強まったように見える。

 9月、ビル・セクンダさん(64)を訪ねた。バトラー中心部から車で10分ほどの作業場で、妻のクリスさん(63)とともに迎えてくれた。

 ビルさんはバトラーで生まれ育ち、夜間学校で溶接技術を学んだ。建築関係の仕事を経て、今は「溶接アーティスト」として生計を立てている。

 銃撃事件に衝撃を受けたビル…

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この記事を書いた人
遠田寛生
ニューヨーク支局
専門・関心分野
大リーグなどスポーツ全般、アンチドーピング
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