SNSの支援がリアルに拡大、集まった聴衆 斎藤陣営の兵庫県知事選

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 兵庫県知事選は、前職の斎藤元彦氏(47)が、同県尼崎市前市長の稲村和美氏(52)ら6人を破り、当選を確実にした。ネットの後押しを得た斎藤氏に対し、稲村氏は戦略の変更を迫られた。

 「兵庫県をよりよくしていくうねりを一緒につくりあげましょう!」

 選挙戦最終日の16日夜、斎藤氏は神戸市内でこう叫んだ。「がんばれ!」。街頭を埋め尽くした聴衆のあちこちから、声が上がった。

 その1カ月半前。知事を失職した朝はJR須磨駅前に立ち、通勤客に1人で頭を下げていた。

 県議会86人の全会一致で不信任決議が可決され、自動失職し、再び立候補する道を選んだ。

 問題の始まりは、3月に元西播磨県民局長(7月に死亡)が、斎藤氏のパワハラ贈答品受け取りなどの疑惑を匿名で内部告発したことだった。

 疑惑内容などを調査するため、県議会は調査特別委員会(百条委員会)を設置。斎藤氏は証人尋問で、告発者を特定しようとした対応は「適切だった」と主張したが、県幹部への叱責(しっせき)などは認め、「やり過ぎた面はある」と反省を口にした。失職前最後の幹部会議では「私は間違っていたと思うし、反省している」と述べていた。

立花孝志氏のおかげなのは否定できない」

 出直し選で斎藤氏が頼ったの…

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    辻田真佐憲
    (評論家・近現代史研究者)
    2024年11月17日20時44分 投稿
    【視点】

    マスコミや職業政治家といった「既得権益」(とされるもの)への不信感を巧みに捉えたのが斎藤氏だったと言えるでしょう。記事では触れられていませんが、エスタブリッシュメントと見なされがちなリベラル派への批判も、こうした流れと関係していたのではない

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    伊藤昌亮
    (成蹊大学文学部現代社会学科教授)
    2024年11月17日23時24分 投稿
    【視点】

    リベラルとマスメディア、つまり政治的な正しさを押し付けてくる中央のエスタブリッシュメントと、そこに結び付き、改革の妨げになっているとされるシルバー民主主義。それらへの異議申し立てが炎上し、大きなうねりとなったのが今回の現象でしょう。石丸現象

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