「脱エンジン」掲げるホンダ それでもエンジン開発中 新技術を公開
松岡大将
ホンダは18日、開発中の次世代ハイブリッドシステムを公開した。2026年に発売するモデルから順次投入する。電気自動車(EV)の開発などに注力するため「脱エンジン」を掲げている同社だが、エンジンの開発は今も続けているという。なぜなのか。
同社のハイブリッドシステムは、低速時はモーターを使い電力で、高速時はエンジンを使いガソリンで走る。新型は部品や制御技術を刷新し、車体の軽量化なども進めて10%以上の燃費向上を目指す。車を操る楽しさを味わってもらおうと、エンジン音をスピーカーで流したり、変速時のショックを疑似的に再現したりするモードも加えた。
同社はハイブリッド車(HV)「インサイト」を25年前に発売して以来、システムの性能向上や部品の共通化などによるコスト削減に取り組んできた。林克人・四輪事業本部長は「トヨタさんのプリウスの名前が思い浮かびやすいかもしれないが、我々のHVがお客様の記憶の最初に出てくるようにしたい」と力を込める。
なぜ今も開発? 担当者の回答は
同社は21年、世界で販売す…