紅麴問題の公表「早くしたい気持ちはあった」小林製薬、前社長が釈明

有料記事「紅麴」サプリ問題

構成・西村宏治
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 小林製薬紅麴(こうじ)原料を使ったサプリメントを飲んだ人から健康被害の報告が相次いでいる問題で、同社の山根聡社長、小林章浩前社長が8日、記者会見に臨んだ。質疑応答での主なやりとりは次の通り(名前の記載のない回答は山根氏)。

 ――今回の問題の原因をどう考えているのか

 「食品における安全と品質への意識を、もうひとつ高めなければならなかった。それがどういう影響を及ぼすのかという想像力を、働かせることができなかった」

 「同質性の問題もあった。創業家中心の同族会社で、いいときは一枚岩で強く回るが、逆になると負の方に回ってしまう。それが想像力(の欠如)と連動して今回の事態を招いた」

 ――小林前社長のリーダーシップも疑問視されているが

 小林氏「原因究明の遅さは、私の責任。少しでも早く(公に)告知したい気持ちは持っていたが、その姿勢が足りなかったからスピードが遅かったと言われているし、言われても仕方がない」

 ――創業家に近い立場にいた山根社長が、同質性を打破できるのか

 「創業家は大株主で、事業を…

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この記事を書いた人
西村宏治
経済部|関西経済
専門・関心分野
経済、ビジネス、国際関係