国内旅行ではJALの「どこかにマイル」を使うことが多いのですが、なかなか出ないのが大分。選択肢に出たところで当たる確率は4分の1ですから、JALのバーゲンでチケットを購入して行ってきました。今回は私が前入りして、夫と合流です。
別府は温泉の種類が多くて行きたいところだらけで、あちこち泊まり歩いています。一生かかっても行き尽くせないでしょう。
夫と合流して別府駅前のドーミーイン系列の御宿野乃へ。昨年オープンしたばかりです。温泉もいいし、水風呂が深くて広くて最高なのでサウナと外気浴も堪能。7つある貸切風呂は満室のことが多かったのですが、タイミングが合えば空いているところにすっと入れました。
JR別府駅のホームから撮った御宿野乃。フェリーで大阪から別府に渡るのもよさそう。
大分に移動のは、JR九州ホテルブラッサムの眺望風呂のため。屋上露天の天然温泉に加えて高濃度炭酸泉も別府湾を見下ろせます。空の色の移り変わりを眺めながら永遠に入っていられそう。今のところ日本で最高のぬる湯。このお湯のためにまた大分に来たい!
ランチを食べようと夫と大分の繁華街を歩いていたら地元局のテレビクルーに声をかけられました。
「今年の漢字が今日、発表されるのですが、あなたにとっての今年の漢字は?」
「なぜ私に?」と思うところですが、引退したとはいえ同業者の匂いを発しているからかも。雑誌記者としてコメント取りもしてきました。瞬時に仕事モードに切り替わり、何とか使えるコメントをしなければと頭がフル回転。
選挙が話題になることが多かったので「選」も考えましたが、昨年と同じ「税」にしました。差し出されたボードに書くのに「選」は画数が多くて字が乱れそうで「税」ならきれいに書けそうだし。「103万円の壁」は選挙の大きな争点になったし、制度が代われば働き方を変える人も増えると考えたからです。テレビ局が狙っていたのが個人的なほのぼのしたエピソードだったらハズレですが、夕方の情報番組なら社会的なのも一つぐらいあったほうがいいでしょう。
すると「今年はかなり税の負担があったのですか?」という思いがけない突っ込み。そう来たか! 平日の昼間に繁華街をぶらぶらしているんだから察してほしい…。
「リタイアしつつあるので税金を収めるのは少なくなりましたが、高齢化が進む中、若い層に負担を強いらない社会保障のあり方を探らなければならないと思っています」と返しておきました。
最後に「何十代といいうくくりでいいので、年齢をうかがってもいいですか?」
「60代です」と答えました。61や62だったら悔しいでしょうが、先月64になったからどうってことありません。
ウラナイ8の玉紀さんの今年の漢字は「眠」。
取材用でなければ今年の私の漢字は「湯」。サウナと水風呂を卒業し、ぬる湯に開眼。ぬる湯を求めて大分に行って、テレビの取材を受けたのです。
去年は巡礼の「巡」。7週間かけてスペインの巡礼路を歩いたのは去年最大のイベントだったし、巡り来る老いを迎える準備でもありました。
来週は冬至の年筮イベントもあります。ウラナイ8の杏子さんや湊ゆきのさんのおかげで、冬至からの一年間の指針となる卦を考察する会を開催しています。来年はどんな漢字になるでしょうか。卦辞や爻辞から自分にふさわしい漢字を選ぶのを参加者の方々と共有できるのを楽しみにしています。