マイナ口座問題、専門家は「デザイン不備」「住基ネット時代と同質」
聞き手・村井七緒子 聞き手・松本真弥
マイナンバー制度をめぐり、本人でない家族名義の公金受取口座が多数登録されていた問題で、河野太郎デジタル相は5日の国会質疑で「誤登録ではない」と繰り返し述べ、事態の沈静化を図った。政府がいつ問題を把握したかなど経緯の詳しい説明はなく、再発防止に向けた具体的な道筋も示されなかった。
庄司昌彦・武蔵大教授(情報社会学)
公金受取口座に本人でない家族名義の口座が登録されていたのは、規模が大きな問題だ。本人の口座でなければ登録できないという考え方だったのに、それをチェックする仕組みがなく、「本人の意思に基づいて本人指定の口座にひも付ける」という当初想定した状態が崩れている。
人的ミスでもシステムの不具…
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