ウクライナ侵攻開始から1年半弱。厳しい米欧の制裁や民間軍事会社ワグネルの反乱にもかかわらず、いまもロシアの観光地はにぎわい、スーパーには豊富に品物が並ぶ。生活は侵攻前とほぼ変わらず、プーチン政権は国の発展に自信を示しているが、その裏側では、侵攻に絶望する声も聞こえてきた。
ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの中心部を流れるネバ川が、観光客を乗せた船で埋まった。夏の風物詩である橋が開くのを待つためだ。
同市では、6月半ばは白夜のシーズン。午前1時ごろでも明るさが残り、どの船も客でいっぱいだ。橋が開くと歓声が上がり、船が一斉に進み始めた。
ロシア中部の大都市エカテリンブルクから母と来たワレリアさん(17)は「初めて来たけれど、夜の川と街の風景がきれいで感動した」と笑顔で話した。
夜だけではない。昼間も観光名所には至る所にロシア人の観光客の姿があった。人気のレストランやカフェは午後10時を過ぎても客で大混雑だ。
制裁受けてもイタリアワインはある
イタリアレストランに入ると…
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- 【解説】
記事中のタクシー運転手の「プーチン氏はいつも攻撃を避けて地下壕(ごう)にいる」という不満は、ロシアでは広く共有されているようです。プーチン氏に最近つけられた「地下壕じいさん(Бункерный Дед、ブンケルヌイ・ジェド)」というあだ名は
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