自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化したとされる事件で、安倍派の会長や事務総長ら中枢幹部が、2022年のパーティー開催に際して、所属議員側に裏金をキックバック(還流)する運用を取りやめる方針をいったん決めていたことが、関係者への取材でわかった。決定は約4カ月後に撤回され、従来通り還流されたという。
東京地検特捜部は、幹部らが裏金還流システムを把握した上で、22年に是正措置を講じようとしたのではないかとみて捜査。政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)罪の適用にあたり、派閥の収支報告書を作成した会計責任者と幹部議員の共謀を判断する上で、大きなポイントになる事情とみて調べている。
安倍氏提案 西村氏ら協議か
関係者によると、安倍派では…
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- 【視点】
一連の裏金問題で、安倍派幹部は罪に問われるのか--。捜査が進む中、永田町で今、もっとも注目されている点です。そういう意味で、重要な論点が明らかになったといえます。安倍派の最高幹部たちの「組織的な意思」として裏金づくりが行われてきたことを示す
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