【詳報】シリアのアサド政権崩壊 12月8~15日にあったこと
シリアのアサド政権を打倒した反体制派による新政権発足に向けた動きが進んでいます。12日は暫定政権が、旧政権下で制定された憲法と議会を当面停止すると明らかにしました。「法の支配」を確立すると述べるなど、民主的な国家建設の方針を強調しています。今後、一枚岩ではない反体制派をまとめ、安定的な組織運営を行えるか、国際社会の支援をどれだけ得られるかが焦点となります。
■■■12月15日(日本時間)の動き■■■
22:54(ダマスカス16:54)
国連シリア担当特使、反体制派への制裁「解除を期待する」
ペデルセン国連シリア担当特使は15日、訪問先のシリアで記者団に対し、シリアの反体制派を主導する過激派組織「シャーム解放機構」(HTS)がテロ組織に指定されているため、制裁対象であることに触れ、「制裁が早く解除され、シリアが復興に向けて動きだすことを期待している」と述べた。
また、HTSの発表によると、ペデルセン氏とHTSの指導者ジャウラニ氏の15日の会談では、テロ組織認定を決めた2015年の国連安全保障理事会決議を見直す必要性についても議論したという。
20:18(エルサレム13:18)
イスラエル政府、占領地ゴラン高原の人口倍増計画を承認
イスラエル政府は15日、占領するシリア領ゴラン高原の人口を倍増させる計画を承認した、と発表した。イスラエルメディアが伝えた。
ネタニヤフ首相は声明で、今回の承認について、「ゴラン高原の強化はイスラエルの強化につながる」と説明した。
報道によると、ゴラン高原は現在人口約5万人で、ユダヤ人とイスラム教ドルーズ派の住民がおよそ半数ずつ住んでいる。約4千万シェケル(約17億円)を投じて入植を増やす予定。
03:00(ヨルダン14日21:00)
米トルコなど外相会合「包摂的な政府の樹立」求める
アサド政権が崩壊したシリア…