第5回「家庭もキャリアも」男性の希望者激増 転職サービスから見えた変化

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 長時間労働はこれまで、女性に子育てかキャリアかの二者択一を強いてきた側面があり、女性が正社員として働き続ける壁となってきた。朝日新聞の分析では、男性の労働時間が長い職種ほど女性の割合が少ない傾向にあることがわかった。

 しかし長時間労働は、もはや女性だけの問題ではない。仕事と家庭のどちらかを尊重すると、もう一方を犠牲にしてしまう働き方に限界を感じる人たちも多い。

 日本の長時間労働は、付加価値を高めておらず、生産性が上がっていません。働き手が減る時代に、どのような働き方が求められるのでしょうか。
 性別によって偏りが生じる働き方の問題点や、誰もが働きやすい新たな働き方について考えます。

 仕事と家庭をトレードオフしない、持続可能な働き方を――。こう掲げる転職サービスで、男性の登録者が増えているという。

「男性が育休をとると会社で肩身が狭い」予想以上の反応

 「ワーキングママ」ならぬ「…

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この記事を書いた人
黒田早織
ネットワーク報道本部|東京駐在
専門・関心分野
司法、在日外国人、ジェンダー
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    濵田真里
    (Stand by Women代表)
    2024年12月22日6時0分 投稿
    【視点】

    子育てにも当事者として関わりたい、という意識を持つ男性は昔に比べて増えており、「ワーキングペアレンツ」としての働き方は、子育て世代からの需要が今後より増加するだろうと思われます。私の周りでも子育てを理由に激務である会社から転職した人たちがい

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    能條桃子
    (NOYOUTHNOJAPAN代表)
    2024年12月22日6時0分 投稿
    【視点】

    この記事にある転職サービスの登場、普及が、これまで不可視化されてきた男性のニーズを浮き彫りにしている面もあるのかもしれません。若年世代では、子どもを持つ際に母親・父親の両方が子育ての心構えをして、生活やキャリアプランを考えるカップルが増えて

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