第6回世界のナッツ、4坪の店内に 廃業し人生リセット「皆に助けられた」

有料記事Changin’

聞き手・安田朋起
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 市街地の中に昭和の長屋が残るレトロな雰囲気で人気上昇中のエリア、鹿児島市名山町。その片隅に全国でもまだ珍しいナッツ専門店がある。店主の鎌田孝士さん(42)は、故郷の沖永良部島で農業再生の夢を追って奮闘するも挫折。ゼロからの再出発を期して、何も知らなかったナッツの世界に飛び込んだ。

Changin’(6)

2025年は巳年。脱皮を繰り返し成長する蛇のように、「変化」しながら前に進む九州ゆかりの人たちに話を聞きました。

 《ナッツ専門店「CoCo(ココ) nattsu(ナッツ)」は2023年5月、長屋の駐車場を改装してオープンした。約4坪の店内には、世界中から仕入れた多種多様なナッツがところ狭しと並ぶ》

 珍しさからか、開店当初はお客さんが押し寄せ、毎日朝から晩まで量り売りをしていました。その後は減りましたが、袋詰めや加工品など商品の種類を増やし、独学でナッツソムリエの資格も取得。リピーターが来てくれるようになりました。

 《開業のきっかけは、趣味でつくっていた自家製の豆菓子だった》

 黒糖をからめた焼きピーナツ…

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この記事を書いた人
安田朋起
鹿児島総局長
専門・関心分野
再エネ、原発、環境、災害、持続可能性