BTSのカワイイ日本語、喜べなくなった私 RMのインスタで気づき

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小川尭洋
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 「おはようごじゃいます」

 「風邪に気をちゅけてください」

 韓国の男性アイドルグループ「BTS」のメンバーたちが、ライブで日本語を披露する。

 「カッコ良くて全て完璧なのに、日本語がつたないなんて可愛すぎるよね」。東京都に住む女性会社員(37)も、その「ギャップ」に魅了されていた。

 BTSと出合ったのは、シングル曲「Dynamite(ダイナマイト)」が世界的にヒットしていた2020年夏。職場の同僚にライブ映像を見せられ、興味を持った。

 音楽シーン以外でも、国連でスピーチをしたり、慈善団体に寄付したりするなど、社会的メッセージを発信し続けるアイドル像も新鮮だった。

 だが、「魅力のひとつ」だと受け止めていた、つたない日本語への捉え方が変わるできごとがあった。

 昨年5月、一番の「推し」であるBTSリーダーのRM(キム・ナムジュン)さんのインスタグラムをチェックしていた時のことだ。

 RMさんのインスタグラムに…

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この記事を書いた人
小川尭洋
デジタル企画報道部
専門・関心分野
人種差別、海外ルーツの人々、歴史認識、政治と教育
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    氏岡真弓
    (朝日新聞編集委員=教育、子ども)
    2023年10月16日8時10分 投稿
    【視点】

    【日朝関係史を知る回路】 津田塾大名誉教授で歴史学者の高崎宗司先生から、学生時代にうかがった話を思い出します。それは、日朝、日韓関係に関心を寄せる学生の世代の話です。 まず第一世代は指紋押捺問題や就職差別などの問題をきっかけに学び始

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