Q 外交文書が公開されたというニュースが出ているね。
A 外務省は毎年末のこの時期、日々の外交活動で作ったり集めたりしてきた文書のうち、原則として30年経ったものから一部を選んでまとめて公開する。「極秘」や「秘」のハンコが押されたものも多いが、こうした文書は「国民共有の知的資源」であり、30年経てば公にしても今の外交への影響は少ないという考えからだ。
例えば、首脳会談など外交イベントでは、準備段階で、話し合う内容や目指す成果について相手の政府と調整する。日本の外交官たちは相手に関する状況の分析や国内での論議をふまえてやり取りをするが、その時点ではほとんどが水面下だ。
ほかにも海外で世界を揺るがすような大きな出来事があった時、現地や関係国からの情報は外務省に集約される。そういった外交の舞台裏とも言える生々しい情報が、公開される記録に記されている。
Q 外交文書の公開はいつから…