第1回待望の「プレシデンタ」、男性優位のメキシコを変えた女性たちの運動
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軽部理人=メキシコ市 村上友里「クラウディア、プレシデンタ!」
5月19日、メキシコの首都メキシコ市。大統領選を2週間後に控えたこの日、候補者3人による討論会が開かれた会場の外では、大きなかけ声が響いていた。特に多いのが、その後当選した科学者出身で前メキシコ市長のクラウディア・シェインバウム氏(61)の支持者だった。
スペイン語で「大統領」を意味する名詞は「プレシデンテ(presidente)」。だが、女性の場合は女性名詞の「プレシデンタ(presidenta)」となる。
「『プレシデンタ』誕生を、いかに待ちわびたことか。メキシコは変わろうとしている」。大学生のマリア・フェルナンデスさん(22)は、そう話した。
マチスモ(男性優位主義)文化が強いとされるメキシコでは、なぜ女性の大統領が誕生することができたのでしょうか。記事後半では、メキシコが選挙の候補者を男女同数に義務づけた「パリテ」制度などを導入したきっかけや経緯を記しています。
カトリックの影響が強く保守…
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- 【視点】
メキシコでの女性権利向上には、人権裁判所の貢献もあります。 メキシコは米州人権条約のメンバーで、米州人権裁判所という、ラテンアメリカ諸国が加盟する人権裁判所の管轄下にあります。 2009年の「綿花畑」事件は、この地域における女性の権利と
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