第16回大リーグが導入狙うロボット審判 「賭け」人気と誹謗中傷が後押しに

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笠井正基
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 野球の大リーグ機構(MLB)傘下の3Aでは、機械が自動的にボール・ストライクを判定するシステム(ABS)が採用され、「ロボット審判」とも呼ばれる。各選手の身長などで決まるストライクゾーンに対し、複数の高性能カメラ「ホークアイ」がとらえた投球の軌道がストライクかどうかを、MLBの独自プログラムが判定する仕組みだ。

 投球が捕手のミットに収まると、ストライクかボールの判定が間を置かずに人間の球審にイヤホンから伝えられる。球審は録音された音声通りにコールするだけだ。

 MLBは2019年、将来のルール変更も見すえ、独立リーグと提携してABSの試験運用を始めた。「主な目的は判定の精度を高め、(人間の審判による偏りをなくして)ストライクゾーンを統一してコールするため」(MLB広報担当者)という。

複数カメラがとらえる投球 異議ある時は… 

 独立リーグでの試用期間を経…

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