2020年09月01日
骨喰「おかえり」
審神者「ただいま~!」
鯰尾「嬉しそうだね」
審神者「久し振りに香華と藍染が帰ってきてくれたから嬉しいのー。
さすがにアルコール消毒できないから鞘から抜くのはもう暫く経ってからにするけど……。
無事手元に戻ってきてくれただけで今はすっごく嬉しい!」
骨喰「あんたが嬉しそうだと俺も嬉しい」
鯰尾「拵えの方はまだできないの?」
審神者「うん。 今は塗り作業だって」
鯰尾「そっか。 完成するのが楽しみだね」
審神者「うん! 良い感じで完成してくれるといいなー」
拵え製作の為に愛知に送り出していた二振りが無事に帰ってきました。
久し振りに手で持ったけど持った時の重さとか長さとか全部しっかり覚えていて、「戻ってきてくれたんだなー」って嬉しくなりました。
放置消毒が済んだらお手入れしてあげようと思います。
2020年09月05日
もちんば「もちもち
」
審神者「甘くて冷たいものを求める心は理解するが……散れ、もちーず」
もちんば「もちぃ~~~」
審神者「ふぅ……。 はい、藤薙。 一緒に食べよ。 連日暑い中、畑当番ありがとう」
藤薙「どういたしまして。 美味そうだな」
審神者「ありがとう」
藤薙「……? ……ひょっとしてあんたが作ったのか?」
審神者「いえす。 そこそこ自信作よ」
藤薙「驚いた。 色々作っているのは知っているが、あんたって本当に料理が得意なんだな」
審神者「得意ではないよ魚捌いたりできないし」
藤薙「ん、……ほんのりミントの味がする」
審神者「元々チョコミントアイス作ろうと思ったんだけど、思ったほどミントの味が出なくてミント風味のチョコチップアイスになっちゃった。 苦手かな?」
藤薙「いや。 これはこれで美味い。 チョコレートが大きくて食べごたえがあるし、下のフレークと食べるとコーンつきのアイスみたいだ」
審神者「チョコは細かく砕いたのと粗めに砕いたの両方入れてるの。
乳化剤とか一切使っていないちゃんとしたチョコレートなんだよ。
フレークも無添加のもち麦フレークで体にやさしいアイスなの」
もちんば「もち?」
審神者「もちという単語にいちいち反応しなくていい」
もちんば「もちもち」
審神者「砂糖もほとんど使ってないけどチョコとフレークとアイスのそれぞれの味が活きていて甘いだけのアイスより美味しいでしょ」
藤薙「ああ。 良い物を食わせてもらった」
審神者「えへへ。
市場に出回っているアイスは添加物を混ぜて合わせて着色して砂糖で甘くして固めたとんでもない偽物ばかりだからねー。
スーパーカップとか本当に酷い……あんな添加物を固めた物をアイスの名前で売ってほしくないよ……。
ハーゲンダッツは値段が高いけど添加物使ってないちゃんとしたアイスだから納得できるしたまに買うけど、今年の夏はチョコミントがほとんど売ってなかったのです!」
藤薙「それで自分で作ったのか」
審神者「上手くミントの味出せなかったけどね。 アイスとしては合格だけど、チョコミントとしては不合格かな」
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藤薙「ごちそうさま。 お陰様で美味しく涼めた」
審神者「それなら良かった。 ……ねえ、藤薙」
藤薙「なんだ?」
審神者「畑当番、辛くなかった?」
藤薙「…………」
審神者「…畑って昔を思い出すでしょ?
それに連日この暑さだから……、無理させちゃってるんじゃないかなって心配してた」
藤薙「そうか。 ……俺のことも気に掛けてくれるんだな」
審神者「当たり前です。 貴方も骨喰だもん」
藤薙「…………」
審神者「辛くなかった?」
藤薙「……大丈夫だ」
審神者「本当に?」
藤薙「本当に。
あんたの言う通り、昔のことを思い出すことも多かったが……。
今の俺には大事なこの場所がある。 だから、大丈夫」
審神者「…………」
藤薙「信じてないな」
審神者「だって……」
藤薙「辛いことや不安なことがあっても、すぐ傍に仲間や兄弟たちがいる。
こうして心配してくれる自分の主だっていてくれる。
ただそれだけで良い、それだけが今の俺のすべてだ。
……過去語りより今の方が大事だろう?」
審神者「貴方も私のこと、頼って良いんだからね。
骨喰も、自分が私を独占して貴方から奪っていることを気にしてた」
藤薙「余計なお世話だ。
そんなことを気にしている暇があるのなら自分がもっと主殿と一緒にいればいい。
……俺がそれを気にしていたとあいつに伝えてくれないか?」
審神者「私を介してもうひとりの自分と会話しないでくださいー」
藤薙「もう何度も直接言っている。
なのにあいつはいつまで俺に気を遣うつもりなんだ……」
審神者「藤薙のことが大事なんだよ。
良い事だと思うよ。 私の刀って基本的に一振り目と二振り目は相容れなくて仲が悪くなったりあるいは理解し合えない傾向があるから、自分を大事にできるって良い事だと思う。
だから藤薙もあんまり意固地にならないで。
貴方なりの想いがあってそうしたいのはわかるけど、貴方を大事にしたい骨喰のことは貴方にもわかってもらいたいな」
藤薙「それは……、わかっている。 あいつはいつだって俺の面倒を見てくれたから。
だからこそ、いつまでも俺の面倒を見ないでもらいたいんだ。
一振り目は……俺は、周りのことばかり気にしていないで、もっと自分のやりたいことをやるべきだ。
一振り目を見ていてそう思ったから、自分のことが見えていないあつにそれを伝えたい。
…………俺って頑固で大変だろう? 一緒にいて嫌にならないか?」
審神者「私は骨喰のそういう揺るがないところ大好きだよ。 あの子とも貴方とも、もっともっと一緒にいたい」
藤薙「どうやら愚問だったようだな。
あいつにはあんたが必要なんだ。 ずっと傍にいてやってくれ」
審神者「藤薙もだよ」
藤薙「俺も?」
審神者「そうやって骨喰のことばかりで自分のこと気にしてない。
だから骨喰も貴方に同じこと言って、お互いに無限ループしてるんじゃないの?」
藤薙「………………」
審神者「私は一振り目の骨喰のことも、藤薙のことも好きだから、貴方たちもお互いの気持ちをもっと大事にしてくれたら嬉しいな」
藤薙「……わかった、努力はする」
審神者「うん。 頑張って。
それじゃあ畑当番は終わったし、下町周回が終わるまでは怪我して骨喰と交代することもないだろうから、暫くはゆっくり過ごしてね」
藤薙「……あ。 ……主殿」
審神者「ん?」
藤薙「……俺も江戸の下町にあんたと行ってみたい。
紫電が話していたのを聞いて少し…羨ましかったんだ……」
審神者「くす。 いいよ。 じゃあ骨喰と交代して一緒に行こうか」
藤薙「ああ。 少しでいいんだ。 ……すぐに着替えて準備するから待っていてくれ」
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2020年10月03日
審神者「……これ、焼き餃子? 揚げ餃子……?
焼き餃子作ってるんだから焼き餃子なんだよ。 うん、焼き餃子」
骨喰『餃子にオリーブオイルってどうなんだ』
審神者「オリーブオイルは万能なのよ。
そもそも熱に強い油っていうのが少なくて、サラダ油とか一般家庭が加熱調理で使ってる油は高温で酸化しちゃうから本当は向いていないの。
火にかける時はオリーブオイルかバターか牛脂あたりが熱に強くていいんだよ」
鯰尾『主まーだ? お腹空いたー。 わあ、スープ美味そう』
審神者「お前が餃子食べたいって言うから8年ぶりぐらいに餃子作ったのにスープを褒められて複雑な気分です」
鯰尾『だって卵ふわふわで美味しそうだよ。 早く食べたいなー』
審神者「ちょっと待ってね。 もうすぐだから」
審神者「ふぅー…、もう暫く餃子なんて作りたくない。
……あ、スープ美味しい」
鯰尾『やっぱりスープ美味しいんじゃん』
審神者「中華スープはココスで毎朝ではないけど3日に一度は作っていたからねぇ。
コーンとわかめを入れたらもっと美味しくできたかな?」
骨喰『主殿、飲み物ぐらい用意しておく。 何がいい?』
審神者「んー、ジャスミン茶。 冷たいのがいいな。 なければ適当にお茶の冷たいので」
骨喰『わかった。 用意して待っている』
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鯰尾「もぐもぐ……ん!うま! 主、餃子も美味しいよ」
審神者「も?」
鯰尾「も! 下味しっかりしてるからタレがなくてもいける。 見た目若干春巻き感あるけどね」
審神者「それは玄米を使った餃子の皮だからもともと茶色いせい」
鯰尾「それでもひだひだがすごく適当だよ。 特にほら、これ」
審神者「1個真剣にひだひだつけたら後はもう面倒くさくなった。
餃子なんて皮に肉包んで焼いたら餃子になるんだよ」
骨喰「主殿らしいな」
審神者「骨喰の口には合う?」
骨喰「ああ。 スープが美味い」
審神者「スープ好評だねぇ」
骨喰「餃子も美味いぞ」
審神者「も! ……ふふ、お口に合ったなら良かったです。
餃子と違って中華スープは簡単だからいつでも作ってあげるよ」
鯰尾「やった! ところで主、デザートは?」
審神者「は?」
ヽ(鯰・∀・)ノ杏仁豆腐食べたい
審神者「杏仁豆腐……?」
ヽ(鯰>∀<)ノ杏仁豆腐!
審神者「今からコンビニまで走って買って来いと?」
鯰尾「既製品は嫌だ。 主の手作りがいい」
審神者「手作りぃ!?」
鯰尾「兄弟も食べたいよね、主の杏仁豆腐」
骨喰「まあ……、食べられるものなら」
鯰尾「だってさ、主」
審神者「……………」
骨喰「無理はしなくていいぞ」
審神者「貴方たちが食べたいって言うなら大抵の物はなんでも作ってあげるよ。
どうせそろそろスーパーに水汲みに行かなきゃいけないしね」
鯰尾「やったー! 杏仁豆腐楽しみー」
骨喰「ありがとう。 しかし、杏仁豆腐なんて作れるのか?」
審神者「作ったことはないけど、昔知り合いが作ってくれたことあるから多分スーパーの材料でどうにかなるんだと思う。
牛乳をゼラチンで固めればいいのかなぁ……でも、それだけじゃないよね、独特な味するし、あの風味ってどうやって出すんだろう……。
ま、とりあえずやるだけやってみる。 はじめて作るから、味の保証はしないからね?」
スープは前に鯰尾が作ってくれた中華スープ風にアレンジした生姜湯が美味しかったから、そこから逆アレンジで生姜を入れてみたんです。
具材は餃子で使ったニラと卵のみでシンプルに、仕上げはネギと胡麻、ごま油を垂らしてお好みでラー油。
今回は入れなかったけどコーンは絶対に入れた方が甘味がプラスされて美味しいです、ココスでは入れていました。
ところで杏仁豆腐ってどうやって作ればいいんですか。
レシピ検索してみたけど、結構色んなパターンがあって(審 ゚∀゚)?って感じなのですが。
とりあえず、牛乳はあるから……ゼラチンと杏仁露……この謎の杏仁露っていうのがなければアーモンドプードルを買えばいいの?
朝ごはん食べて9時になるまで大阪城地下少し走ったので、怪我した子を手入部屋に入れてちょっと買い物行ってきます。
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2020年10月03日
審神者「杏仁豆腐できたよ」
鯰尾「……え!?」
審神者「な、何…?」
鯰尾「思ったよりもちゃんとしたのが出てきて驚いてる……」
審神者「どんなの想像してたのさ!?」
骨喰「はじめて作ったんだろう? それでこの出来なら充分じゃないか。 美味そうだ」
鯰尾「どれ食べようかなぁ……好きなの選んでいいんだろ?」
審神者「うん。 ブルーベリーは余ってるから追加トッピングオーケーだよ。
ふりかけタイプで良ければペパーミントもある。
本当はクコの実使いたかったんだけどねぇ……売ってなかったのです……」
骨喰「クコの実?」
審神者「杏仁豆腐の上の赤いやつ。
トッピングなしなのも味気ないから、マンゴーとブルーベリー買ったの」
鯰尾「うーん……形に惹かれるのは星だけど、量があるのは茶寮のカップ……。
けどグラスの方がよく冷えていて美味しいかな? マンゴーソースも捨てがたい!」
骨喰「俺はこれ」
鯰尾「あ、取られた……」
骨喰「選択肢を減らしてやったんだ。 あまり選ぶのが遅いと先に食うぞ」
鯰尾「あー! ダメ! 待って! 食う時は一緒……! んー……じゃあこれにする!」
審神者「召し上がれ、なのです」
骨喰「いただきます」
鯰尾「いっただっきまーす!」
骨喰「美味しい」
審神者「ほんと?」
骨喰「ああ。 ……でも、杏仁豆腐とは違うな」
鯰尾「なんだろう、これ……。 ほんのりアーモンド風味の牛乳プリン?」
骨喰「それだ」
審神者「牛乳プリン……」
骨喰「美味いぞ」
鯰尾「うん、杏仁豆腐とは違うけどほんのり甘くてスッキリしていて美味しいよ。
それに牛乳プリンって言うほど牛乳の自己主張強くないし、これはこれで美味しい」
審神者「杏仁豆腐を作りたかったのです……」
鯰尾「落ち込むなよ。 牛乳プリン味の杏仁豆腐を作ってくれたんだろ?」
審神者「普通の杏仁豆腐を作りたかったのです!」
杏仁露が売っていなかったことが最大の敗因だった気がする。
牛乳と水だけで作れる杏仁豆腐の素みたいなの売ってたんだから、それで作れば良かったんだよ……。
そうすればアーモンド風味の牛乳プリン味にならずに済んだのに……。
鯰尾「そんなずるい似非手作り杏仁豆腐なら、ちゃんとした手作りの杏仁豆腐牛乳プリン味の方が俺は好き」
審神者「ああいうのもちゃんとした手作りでしょ!? あと牛乳プリン味つけるな!」
骨喰「これからは杏仁豆腐を見る度にあの味を思い出しそうだ」
鯰尾「俺たちだけの思い出の味だね!」
審神者「思い出の味……牛乳プリン……」
2020年10月10日
鯰尾「ケチャップご飯?」
骨喰「匂いがケチャップじゃない」
審神者「パプリカご飯だよ」
鯰尾・骨喰「「パプリカご飯?」」
鯰尾「何それ?」
骨喰「はじめて聞いた」
審神者「小2の頃だったかな。 テレビでやってた料理。 ピーマン嫌いの子でも食べられるって」
鯰尾「主、ピーマン好きじゃなかったっけ?」
骨喰「子供の頃は嫌いだったのか?」
審神者「いや。 子供の頃から好きだったよ。 でもこのご飯が美味しくて好きなの。
パプリカをミキサーでピューレ状にしてバターとご飯で炒めて、そぼろ作るだけで簡単だし」
鯰尾「味付けは?」
審神者「そぼろの方は醤油と好みでお酒やみりん入れるだけ。
ご飯の方はパプリカで味がつくから味付けしないで炒めるだけでオーケー。
炒めないでピューレと一緒に炊飯器で炊いてもできるのかはまだ実験してないからわからないけど、それが成功すればそぼろ炒めるだけで作れるから今度実験してみるつもり」
骨喰「ご飯の方を炊飯器で作れるならかなり手間のかからない料理だな。 俺たちの方でも使えるかもしれない」
鯰尾「だけどやっぱり食堂あったら便利だよ、食堂。
活撃の食堂うちにも作らない? 料理好きな連中の為に今の厨房はそのまま残しておいてさー」
審神者「食堂作ったらこんのすけ雇わないといけないじゃん。 獣に調理をさせるなんて衛生面に問題ありだよ」
骨喰「そこまで描写されていなかったからこんのすけが調理をしているとは限らないんじゃないか?
鍛刀だってこんのすけではなく専用の式神がいるのだから、食堂にもああいう式神が入るのかもしれない」
審神者「あー、それならいいかも。 今度こんちゃんにそういうのできるか相談してみるわ」
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